2021年03月11日
スマホ料金値下げ、方向が違うのでは、使用者が多い3G前後は? グローバルでエコナセイカツのため格安SIM派はどう考えるか
大手キャリアの値下げは出そろいましたが20%しか使っている人がいない20Gですか?
政府の介入により、大手キャリアの値下げは出そろったようですが、そもそもこれは、本当に多くの国民のためにやっているのかと疑問を持っています。前にも書きましたが月間通信料は
1GB 29%
2GB 16.7%
3GB 13.4%
でここまでを足すと59.2%のユーザーが3GB以下というのが現実です。
7Gまでの累計では 79.2%を占めています。
つまり、大手キャリアが言う20Gとかは、わずかに20パーセントを超える人達しか使っていません。それなのに、今回の大手キャリアの値下げ発表が出そろったところで、低容量利用の料金と逆転現象になりました。
一方、MVNO側は総務省に要望書提出
このまま、行けば、キャリアのほうが安いので、せっかく格安SIMに移ったユーザーが再びキャリアに戻るようなことも起こりかねません。
そこで、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)側は、急遽、総務省に対して、POI(Point Of Interface)接続料の見直しを要望しています。
要望は設備を保有するMNOも保有しないMVNOが同じ条件で設備を使えるようにする「イコールフッテイングの確保」を行わないと、再び大手キャリアによる市場の寡占状況に戻るというわけです。
MVNO側は通常ユーザーの数や利用状態を考慮して、POI接続の「MVNOが借りている帯域(幅)」流せるデータ量を契約しているわけです。
これが、ユーザー実需より少ない帯域幅の場合、そのMVNOの通信が混雑して、遅くなり品質が低いということになりますので、MVNO側もPOIを減らすようなことをすれば、ユーザーがそっぽを向くのは目に見えていますので、そこを減らして料金を下げるというようなことはできません。
総務省は今後、「接続料を3年間で5割減」と言ってはいるのですがMVNO、格安スマホ側はそんな、タイムスケジュールでは淘汰されてしまうことは目に見えているのです。
それでは、「格安スマホユーザー」はどうしたらよいのでしょう。
大手キャリアはわずかに違いはありますが、結局ほとんど横並びの料金です。
キャリアの値下げの概要
ahamo(アハモ)
NTTドコモはahamoで20G2970円(税込)
5分以内の通話無料(20歳以上の個人)、キャリアメールは利用できない。ネットでの契約のみ。spモードコンテンツ決済サービスは利用できない
povo(ポヴォ)
KDDIはpovoで20GB、2728円(税込)
トッピング5分かけ放題550円(税込)
データ使い放題24時間220円(税込)
20歳以上の個人
LINEMO(ラインモ)
ソフトバンクはLINEと組んでLINEMO
20Gで2728円(税込)
5分かけ放題550円(税込)
web受付、Lineでも受付
Rakuten UN-LIMIT Y 楽天モバイル
楽天モバイルは20G以上無制限3278円(税込)
1Gまではゼロ円、使用に応じて3Gまで1078円、20Gまで2178円、20G以上3278円で無制限(1年間無料2021年4月30日まで)
楽天linkアプリでかけ放題
海外Wifiでの利用2GB
webだけでなく店舗でも受付
大容量に絞った値下げは大容量に誘導をねらった戦略では
いままでの高値から見たら大きな値下げにみえますが、違和感を覚えまるのはわたしだけでしょうか。
5Gになれば、回線スピードが上がるだけでなく、5Gコンテンツの容量も上がるのは自明です。キャリア側から見ると、5G普及になることで、多くの容量を多くの人が使い、全体としての収益は増えると予想していると思います。しかも、現在の格安SIMの料金との逆転現象で、20GBが当たり前のサイバー社会になると、いままで、20%程度だった20GB以上の利用者の増加が間違いないものになり、結局、利益につながるという戦略ではないのでしょうか。
ギリギリまでMVNOの対抗の動きをみてから考えましょう
私は3GBユーザーで、エコに節約しながら使えていますが、迷いがあります。値段が安いなら、ギガが多いほうが良いと迷ってしまいます。高くて、縛りがあるからキャリアから格安スマホ、格安SIMにたどり着いたのに、逆転するなら考え直さなくてはなりません。
今後3月末前までに、格安SIM側も黙ってはいないでしょう。どんな新しいプランが出てくるのか、見極めて対応するしかありません。
総務省官僚は通信業者から接待をうけていたってどういうこと、だれの方を向いて仕事しているの
ところがこんな時に、総務省の官僚が、NTT、東北新社などから接待を受けていた件で、国会は大変な状態です。
これでは、MVNOに対する救済策など出てくることもないのかと考えてしまいます。なんだ、結局、総務省は上でつながっているとすると、この値下げ、5Gになって大容量をみんなに使わせて、今の20%が50%を超えたところで、MVNOはつぶれ、寡占状態になり大手キャリアがそろって価格を上げてくるのではないかと邪推してしまいます。
3GBでも、ユーチューブなど映像を外で使わず、家のWifiで使えば十分おつりが出ます。
コロナ後はサステーナブルな社会にかわりESGが主流になるはず
ITの専門家などは、「これからはみんな普通に大容量を使うようになるのだから、悪いことではない」と言っていますが。
本当ですか?
これからはESGの時代ですよ。過去、電気だって、タングステン電球から蛍光灯、LEDへと省電力化し、TVだって、ブラウン管から、液晶、有機ELと省電力デバイスに収束し省電力に淘汰されてきています。電波だって限りある資源で、これ以上の波長域への広がりは難しいのです。限りある資源と考えれば、多くの容量を使う方向とは逆なのではないかと思います。ただ、値段が逆転なら考えざるをえません。
さて、この状況の中で、格安SIMのなかでもチャレンジをしている会社もあります。まだ出そろってはいません。私は、20Gの部分ではなく3GB前後レベルの比較をしてみました。ギリギリまで考えましょう。
IIJmio
IIJmioは 20GBと音声通話付きで 1880円
4GB 980円
音声10分定額913円
mineo
mineo 5GB 1380円(税抜)
音声通話 10分850円(税抜)
y.u mobile
y.u mobile 5GB、データ、音声 1639円(税込) 有効期限なし不滅ギガ100Gまでストック(これはいままでなかった嬉しいサービスだとと思います)
音声通話(定額なし、通話30秒ごとに22円)
格安になるシェアプランあり
y.u mobile
購入の時は、パッケージ購入が安いです。こちらの記事も読んでください
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