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2024年08月11日

ダンまち13巻の感想(ネタバレあり)絶望に次ぐ絶望 ジャガーノート

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか13巻の感想(ネタバレあり)です。
※ネタバレ注意!ストーリーや内容を『あらすじ』として説明した後で、『感想』を書いています。
つまりネタバレ前提での感想記事です!
ダンまち13巻
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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 13巻 / 大森 藤ノ
(アニメ4期、7話〜11話の内容です)
・『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の関連記事へ
【評価】

・いつも通り面白かったです
・死地
・絶望

作品の特徴(5段階評価)
おすすめ度:   ★★★★
読みやすさ:   ★★★★
ラブコメ量:   ■■■
戦闘・バトルの量:■■■■■
男女比:     男:女=1:3
・ダンジョン・死闘・悪夢・絶望
【感想(ネタバレあり)】

・カサンドラの孤独な戦い

――(あらすじ)――
カサンドラ・イリオンは予知夢を見ることができます。
しかし彼女が夢の内容を伝えても、誰も信じてはくれません。そのせいで彼女は悪い未来を予知しても、今まではその未来を変えることができませんでした。

そんな彼女が、ベルたち遠征隊に大きな災いが降りかかるという予知夢を見てしまいました!
その悪夢は、仲間たちほぼ全員の死滅をはらむ内容でした。
大切な親友ダフネ、そして自分の予知夢を初めて信じてくれたベル・クラネルを見捨てることはできません。

これまで未来を変えることができなかった彼女ですが、カサンドラは一人、未来へと抗う戦いを始めました。
――(感想)――
ヴェルフがカサンドラの言うことを聞いてくれたのは意外でした。
これまで誰にも理解されなかった彼女ですが、どうやらベルの周りには想いが通じる人が多いようです。
さすがオラリオの良心【ヘスティア・ファミリア】!

私はダンまちのアニメも見ていますが、カサンドラの評判はあまり良くなかったように見受けられます。
しかし原作の方ではカサンドラの心情描写が多く、彼女がどれだけ追い込まれていたかが分かります。アニメしか見ていない方は、是非、この原作13巻も読んでいただけると、カサンドラに対する印象が変わるのではないでしょうか。

そんなカサンドラはベルのことが好きな様子!これはヒロイン入りが確定か!?
…………と、思ったのですが……。
どうにもカサンドラがベルに対して抱いている感情は、恋愛感情とは少し違うようです。
というのも、カサンドラの心の描写で、次のようなものがありました。
(P89)
カサンドラはこの『予知夢』が『呪い』だと思っている。
誰も信じてくれない。
誰も真に受けてくれない。
神々も気付いているかさえわからない。
だがただ一人……この少年は信じてくれる。それはカサンドラにとって救いだった。
離したくない。離れたくない。失いたくない。
もし彼を自分のものにできるなら、恋人になってもいいと思っている。伴侶にだって。
そして思慕ではなく、救いを求めるこの打算の感情は歪んだものだ。たとえ急速に惹かれているとしても、それはやはり少年自身ではなく、『夢』を信じてくれる『唯一』という言葉に惑わされた幻覚に過ぎない。過ぎないと、カサンドラはそう思っている。
きっと、だから、自分は相応しくない。
でも生きてほしい、いつまでも会いたい……そう想うのは許される筈だ。

同じファミリアであるナァーザも、カサンドラのベルへの思いは恋愛感情とは違うと思っている様子。
なんとも難しい立ち位置の女性キャラです。

幸の薄そうな彼女ですが、物語的にも戦闘での役割的にも、重要な意義を持つキャラクターです。(貴重な回復役!)
彼女にはこれからも頑張ってもらわねば!応援しています。
・リュー・リオンの真実

――(あらすじ)――
ベルはダンジョンの中で、リューと再会することができました。
しかし彼女の足元には、血を流して痙攣しているドワーフの姿。
リューはそのドワーフの肩を踏みつけにして佇んでいました。

「どうしてここにいる!!」

ベルを見るなり激昂するリュー・リオン。
復讐に取り憑かれた彼女が何をしたのか、真相に迫ります。
――(感想)――
リュー・リオンが過去にしたことはずっと前に明かされていたので、彼女には怒りで我を忘れてしまう、危うい面があることは分かっていました。
たとえ今回の件でリューが無実であろうとも、彼女が過去、大量の人を殺害しているという事実は変わりません。
異端児(ゼノス)の味方をした時もそうでしたが、今回リューを庇ったことも、決して善行とは言えない行為です。
ベルはお人好し過ぎるあまり、一度心を許したらとことんその人を擁護してしまいます!

危ういリューをベルやシルが包み込んでくれたり、ベルの甘さはリリが窘めヴェルフが手助けしてくれたり。
このダンまちのキャラクターたちは助け合うことでお互いの足りないところをカバーしています。
とても美しい関係性だと思いますし、これはこの作品の魅力でもあります。
大勢の協力によって成り立つ遠征という状況と、リューの暴走によって、この作品の美徳とも言える部分が強調されていたように感じました。

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・ジャガーノート

――(あらすじ)――
リュー・リオンは闇派閥(イヴィルス)の残党である、ジュラという男と対峙していました。
かつてジュラの所属する【ルドラ・ファミリア】のせいで、【アレストア・ファミリア】の団員たちはリューを残して全滅してしまいました。
リューは彼に強い恨みを持っていますが、ジュラもまた自分以外の団員をリューに殺されていて、彼女への復讐を画策していました。

リューはジュラの策謀に嵌められてしまいました!
ジュラは大規模な爆破を起こし、ダンジョン内部を破壊しました。するとダンジョンが悲鳴を上げ、1体の凶悪なモンスターが生み出されました。
このモンスターこそが、5年前にリュー以外の【アレストア・ファミリア】を全滅させた怪物。『ジャガーノート』と呼ばれる厄災でした。
――(感想)――
今までで一番、大量の人が死んだかもしれません。今回の『絶望』は異次元です。
大きな体格、防御不能の攻撃力、そして対処不能なスピード。
不可避の先制即死攻撃を連発する』という不条理。

通常、アニメでも本でもゲームでも、こんな敵が出て来てしまってはお話が成立しません!
しかしこの作品はやってしまったため、現在は重すぎる悲壮感と絶望に包まれています。
ダンジョンの中というのはただでさえ閉塞感があり、独特のプレッシャーがある場所です。生存していても、ずっと精神面で苦しむことになるでしょう。
ジャガーノートと早く決着をつけてしまえば楽だったのですが……苦境は続くようです。
ベルが次のステージへ上がるための試練だとしても、これはあまりにも厳しいと感じました。
・絶望は続く

――(あらすじ)――
巨大な蛇のモンスター(通称『ラムトン』)に飲み込まれたベルとリュー。
ベルとリューがラムトンの腹から脱出すると、そこには見知らぬ景色が広がっていました。
薄暗い光量、白濁色の壁。

ラムトンは本来深層に出現するモンスターです。そのせいかベルたちを飲み込んだ後、ラムトンは床を穿孔し、下へ下へと下降していったようです。

――37階層――
ベルとリューは『深層』まで落とされてしまいました!

更にジャガーノートも、ベルとリューを追いかけて下に降りてきます。
――(感想)――
ジャガーノートが冒険者たちを大量虐殺したあたりで、私は『やり過ぎでは?』と感じていました。
しかしまさか、更に状況が悪くなるとは。開いた口が塞がらないとはこういうことを言うのでしょう。

この巻でベルがジャガーノートを倒して終わっても、十分お話として綺麗にまとまったのではないでしょうか。ここまで絶望が続かなくてもよかったバズです。
もっと言えば、モス・ヒュージの強化種を倒したところで遠征を終わりにして帰還しても良かったくらいです!
強化種⇒ラムトン(巨大な大蛇)⇒ジャガーノート⇒階層主⇒深層と、事件、事件、事件の連続であまりにも過酷。苦難の大ボリュームに胃もたれを起こしてしまいます!

次の巻こそ。
次の14巻こそは事件を全て終わらせて、ベルには日の光の元に帰って来て欲しいです!

(「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」13巻の感想・ネタバレあり)

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