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株式トレーダーMからのクイズ


投稿者 株式トレーダーM

下の決算データはある企業の平成15年3月期から平成18年3月期までの

決算データです

平成15年3月期  当期純利益 3億4529万円
平成16年3月期  当期純利益 4億9927万円
平成17年3月期  当期純利益 7億7023万円
平成18年3月期  当期純利益 17億3752万円

有価証券報告書から抜粋

ものすごい勢いで利益を伸ばしていますが、この上場会社名は?

今はどんな優良企業になってると思いますか?




この質問に答えられたらすごいとおもいます。
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結論から先に言うと、平成19年1月21日、大阪地方裁判所に

民事再生法手続きを申し立てました。

平成19年3月期を迎えられずに事実上倒産しました。

最後の好決算を発表してから1年もたなかったのです

会社名は IXI(株式会社アイ・エックス・アイ)、粉飾決算を繰り返し

それが発覚し、あっという間に逝ってしまいました。

大株主には有名一流証券会社が名を連ねていたことから見ても彼ら

も、粉飾決算を見抜けなかったようです。

私は、私の投資条件に合致せず、スクリーニングにひっかからず、会社名も

知りませんでしたので、なんとか被害はのがれました。

しかしこの決算データを見て粉飾を見抜けたかどうかと聞かれれば、正直自信

はありません。

営業キャッシュフローをみると

平成16年3月期 プラス4億1232万円
平成17年3月期 プラス7億8412万円
平成18年3月期 マイナス13億7058万円

となっておりさすがに営業キャッシュフローはごまかせなかったようです。

しかし平成16年・17年と営業キャッシュフローはプラスです。

決算書はごまかせてもキャッシュフロー計算書はごまかせませんが、

どうやってプラスにしてたんでしょうね。

キャッシュフローは現金収支ですから、実際お金が入ってこないとプラス

にはなりません。

やはり営業キャッシュフローをみても平成18年になるまで、この企業

を知っていたとしても、私も粉飾決算を疑わず、急成長企業と見ていた

かもしれません。当時見抜けた自信は正直ありません。

私の銘柄選択で決算上好決算でも、長期投資として購入しない原則はあります。

1.営業キャッシュフローが5年連続プラスであること

2.売掛金の急増している企業はさける

3、売り上げの伸び以上に、急激に在庫が増えているときは投資を見送る

売掛金・在庫を粉飾すると、必ず営業キャッシュフローが悪化しますので

営業キャッシュフローを重点的にみていれば、ある程度、危険な企業

はさけることができます。


粉飾決算の事例研究のレポートをリンクしときます。著作権はリンク先にあります。

http://www.kasei-gakuin.ac.jp/library/kiyou/zenbun/46H3.pdf

さて、最後にこの企業の社長の顛末はというと、逮捕され2009年11月に

懲役3年、執行猶予5年、罰金800万円(求刑懲役4年、罰金1千万円)の判決

を受けています。

多数の投資家を欺いた結果としてこの判決が軽いか重いかはコメントを控えます。




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