スタジオの前の海は、湘南と思い込んでいたのに・・ 外房だったのね。
この映画は、トンネルがうまく使われていて、
いくつか撮影地を探しました。
オープニングの白黒で、思い出に訪れるトンネル。
カラーでトンネルを抜けると海
「 好きだ! 」 が トンネル内だから聞こえない・・
中山美穂が 立ちすぎてどうも好きじゃなかったんだけれど、
松下由樹を メインに彼女の恋心として追いかけていくと、なかなかすごい。
いま 終わりの方の、大雨のシーンを何度も繰り返しているんですけれど・・ ( 適当に見てるからなおさら )
高橋裕子 - 松下由樹 さんの演技が秀悦だと思っています。
この薄暗い Yumig BGMの シーンが色々説明しているのですが。
まあ、「 ガキのまま 男にも女にもになりそこねた人たちのひと夏の思い出 」 かな と。
音楽を聞いちゃうので、画面をあまり見ないことが多く、このシーンがすべてを物語っていると今思っています。
湘南で撮影できなかった理由は簡単で、当時ですら大混雑だったのです。外房や、三浦半島を使っています。
上の薄暗いシーンでは、中山美穂がショックで、織田裕二の車に乗り込み自宅へ帰ります。それを織田裕二が走って追いかけて家に到着。
リアルには外房から 江ノ島までの距離になるんです。
松下由樹は、織田裕二に言えない。 雨の中小さな声で言っているような気がするけど。
織田裕二は、とことん言えない。 さらに鈍感すぎる。
男女同権とか色々叫ばれて、いまはじれったいだけの映画なのかもしれないが。
松下由樹は、織田裕二に今のは誤解だって言うのよ!
今夜必ず会うのよ! と言う。
でも、電話で 「 明日は大事な日だから 」 と言われて電話を切られてしまう。
別所哲也は、自分の気持ちを抑えても、織田裕二に告白しろと言う。
中山美穂は、空港へ旅立つが車の中でラジオ放送が始まるのを待っている。おまじないの指のポーズで。
やっと FM を通して言った 「 好きだ! 」は、トンネルに遮られる。
これが聞こえていたら、中山美穂は引き返したのだろう・・ まだ未練があるから、放送が聞こえることを確認してから空港へ向かった。
その疑問は、冒頭の回想シーン(だったとおもうが、ラストか?) 語られるが・・・
ラストの回想シーンを見ると、誰も結婚していないように思う。
すると冒頭の結婚式シーンは、「あの夏」から 何年後なのだろう。
https://otocoto.jp/interview/yasuo_baba3/
ああ、書いてあった。 9年後、超金持ちのおじさんと中山美穂は結婚する。
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オープニングとエンディングの結婚式のシーンで、なぜ中山美穂さんがずいぶん年上の男性と結婚しているのかも不思議だったんですけれど。
ブレッド&バターの岩沢二弓さんのことですね。茅ヶ崎出身の湘南を代表するミュージシャンだからこそ、意味があるんです。それから、よくあんなおじさんと、って言われますけれども、オードリー・ヘップバーンの役どころを見ればわかります。彼女は、ほとんど年上のおじさんとくっついているんですよ。『昼下りの情事』のゲイリー・クーパーも『麗しのサブリナ』でのハンフリー・ボガードも20歳以上年上だし、『ローマの休日』のグレゴリー・ペックだって相当離れていますよね。いい女っていうのはだいたい、強かにお金持ちのおじさんと結婚するわけですよ。
---------- モノクロシーンは、9年後。
少なくともこの物語の舞台の9年後、つまり1991年にどうなっているかはみんな知っているんですよね。中山美穂は金持ちそうなおじさんと結婚して、残りの4人はまだうだうだやっていて、これからどうしようかなんていっている。9年後だから30代前半という設定だった。
まだ抜けきれてないんだね。
よくよく考えてみると、
中山美穂は、「 好きだ! 」の 放送を聞いていない。
そんな話をするほど野暮な連中でもないから、冒頭の結婚式のシーンの時になってもそれを知らない。
9年前、車を動かし出すのが あと15秒遅れていたら。
その可能性を知っているのは、映画を見ている我々だけである。
登場人物の誰一人として、トンネルで聞こえなかった可能性など知り得ない。
そこでまたきづいた。中山美穂が残した FM 放送用のテープだ。
織り込まれているシーンで夜間に録音していることはわかる。
テープは、19cm/sec くらいで回っていると思う。 するとだ! あっというまに収録分は終わってしまう。
10リールで 19cm/sec だと 90分しか持たない。
ひっくり返しても、180分だ。 他に、ナレーションをしている人はいなかったのだから、この FM局は、これで終わりだ。
それに気づいていたら、中山美穂は、織田裕二にアメリカ行きを止めて欲しかったんだろう。 まったく・・・残念な男の役を自分で選んだと言うのだから、 織田裕二という役者もすごい。
織田裕二の電話を受けているのは自宅。すでに出発の用意が終わっている。そこから再びスタジオへ出掛けて、録音したのだろうか? 電話で止めてもらえなかったから決心したと言う流れか・・それでも未練があるから放送を聞いてから、車を走らせた。
織田裕二は、全くダメな男の役を見事に演じている。
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