断ったのは、友達と投票へ行く約束をしていたため。
待ち合わせの時間になると、「ピンポーン」とチャイムが鳴ったため出ると、
友達、「投票へ行こう」
投票所までは散歩がてら行くのだが、途中でママ友とも合流した。
友達、「いるかな?」
私、「いるんじゃない」
ママ友、「絶対、いるわよ」
私達が気にしていたのは、投票所の立会人に公務員がいるかどうか。
近所に住む公務員はリサーチ済みで知っている、私達オバサン連合が注目しているのは、良く見掛けるファッショナブルな〇〇さん、それと毎回いる〇〇さん。
投票の立会人は、民間人でもアルバイトとして働けるのだが、最近の投票では民間人より公務員の割合が多く感じられる、そのことに私達オバサン連合は疑問を抱いている。
急な選挙でも、公示から投票までに日数はある、なのに、投票の立会人に公務員の割合が多いのは納得いかない。
投票の立会人は報酬を得られる、それを公務員が得てしまうのは、税の公平性から問題ではないだろうか?
私達オバサン連合は時給1000円ほどのパート勤務、しかし、多くても週に数日しか入れない、働きたくてもコロナ禍では仕事が少ない。
景気に左右されず働ける公務員、パート勤務の者からすれば、投票の立会いくらい民間にやらせてよと思ってしまう。
投票所に着いた私達は、「さあ、行こうか」と戦場に挑む思い。
投票所で働いている顔ぶれを見て、「やはりいたか公務員」。
長年生きていると、顔を見ただけで公務員なのか民間人なのかの区別は付く。
投票所には、真面目に生きて来たと思われる者がズラッと座っていた。
しかし、オバサン連合の気を引いたのが、使い捨ての鉛筆。
「使い捨てって、持って帰って良いの?」、「やった!」。
無料なモノが大好物なオバサン連合、投票の立会人より使い捨ての鉛筆に気が取られ、知っている公務員がいるのかのチェックを忘れてしまった。
投票所を出ると、
友達、「鉛筆は貰ってきた?」
ママ友、「貰って来た、これ、また使えそうだよね」
私、「鉛筆なんてどうだって良いでしょ?公務員チェックはしたの?」
友達、「あっ忘れてた」
ママ友、「鉛筆に気を取られ私も忘れた」
私、「ダメね貴方達」
友達、「貴方は公務員をチェックしたの?」
私、「私も忘れた」
ポンコツなオバサン連合だが、投票所の外から公務員チェックをした。
友達、「あの子たち、絶対、公務員よ」
私、「どうして、そう思うの?」
友達、「着ているものが地味じゃない」
ママ友、「私もそう思う」
口にはしなかったが、私もそう思った。
オバサン連合の公務員チェックは、見た目で判断しているだけのため、当てにならない。
すると、オバサン連合の仲間からメールが届いた。
私、「〇〇さん達が別の投票所へいるらしいけど、どうする?」
友達、「行ってみようか」
ママ友、「楽しそうだわね、私、行く」
となれば、私も別の投票所へ行くことにした。続く。
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