婦長、「ちょっと聞きたいことがあるの?」
私、「どうかしました?」
婦長、「最近、Aちゃんと会った?」
Aちゃんとは、私が入院をしていた時に知り合った女の子で不登校児。
私、「会いましたよ。それがどうかしました?」
婦長、「Aちゃんにお金を渡した?」
私、「はい、渡しました。病院に付き添ってもらうアルバイト代として」
婦長、「良かった」
私、「どうかしたんですか?」
婦長、「Aちゃんの保護者から、Aちゃんが変なことをしてお金を稼いでいないかと電話があったのよ」
私、「変なことって、援交とかパパ活のことですか?(笑)」
婦長、「そう(笑)」
私、「Aちゃんに限って、そんなことはしないですよ(笑)」
婦長、「そうよね(笑)」
私、「Aちゃんを信じてあげて下さい」
婦長、「保護者にはそう言っておくは。ただ、子供のAちゃんが持ってるには、10万円は高額だったから」
私、「・・・」
私がAちゃんに渡したアルバイト代(病院に付き添うタクシー代込み)は3万円、10万円ってどういうこと?
Aちゃんがお小遣い稼ぎでやっているのは、奴隷並に低賃金のクラウドソーシング、これでは1ヶ月数千円しか稼げないと、Aちゃんは嘆いていた。
1ヶ月数千円しか稼げないAちゃんが、どうやって7万円も貯めれたのだろう?
数日後、病院に付き添ってもらうために会うと、Aちゃんはメイクをして大人っぽくなっていた。
私、「メイクをしたんだね」
Aちゃん、「うん。でも、オバさんから預かっている3万円は使ってないから」
私、「最近、クラウドソーシングはどう?」
Aちゃん、「あれは、もう辞めた」
私、「今は何をしているの?」
Aちゃん、「〇〇(クラウドソーシング)で知り合った人と、直に仕事をしている」
私、「どんなことをやっているの?」
Aちゃん、「これ見て」
見せられたのは、体の一部分を撮った画像。
Aちゃん、「これ私なの」
私、「パーツモデルをしてるの?」
Aちゃん、「うん」
私、「大丈夫?」
Aちゃん、「大丈夫。クライアントさんは女性だし、撮影スタッフも女性しかいないから」
私、「裸は撮らないよね?」
Aちゃん、「撮るわけないじゃない(笑)」
私、「後悔することはしたらダメよ」
Aちゃん、「後悔していることがある」
私、「どうしたの?」
Aちゃん、「リスカしたこと」
パーツモデルとして撮られた写真に、リスカの痕が残る左手は1枚もなかった。
これをキッカケに、Aちゃんがリスカを辞めてくれることを、切に願っている。
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