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2009年08月30日
肥薩線、大畑駅へ行きました。
8月の某日。
休みだった。
嫁ハンは仕事。
出かけるか!
ん?
外出用のズボンがない!
パソコンで遊ぶ。
16時。
友人から電話がかかってきた。
「今から午前3時の大畑(おこば)駅に行かない?」
「行く!」
嫁ハンに「大畑へ行ってきます。夕食は要りません。朝に帰る」とメールして、折尾からソニックに乗った。
午前3時の大畑駅。
20代のころはよく行っていた。
非常勤講師の時、夜の22時に福岡を出発。下の道を走って、大畑駅につくのが午前3時。
国道3号線、219号線、221号線を走ること5時間くらい。
熊本県人吉市にある、肥薩線の大畑駅に到着。
そして、高速を使って戻り、1時限目の授業にはセーフ!
…あの頃は若かった。
「最近は体力がないなあ。すぐに疲れるし、行こうという気力がない」
竹下駅(博多駅のひとつ隣の駅)で合流し、友人の軽で出発!
17時過ぎの出発で、久留米で夕食。大畑駅に到着したのは0時過ぎだった。
久しぶりの大畑駅は待合室にさらに名刺がたくさん張られていた。
人吉駅付近に24時間営業の温泉があり、つかる。
入湯料300円でボディシャンプーとリンス入りシャンプー付きはうれしい。
帰りも下道。
朝の10時には無事帰宅。
たまには、お出かけしないといけませんなあ。
誘ってくれた友人に感謝。
休みだった。
嫁ハンは仕事。
出かけるか!
ん?
外出用のズボンがない!
パソコンで遊ぶ。
16時。
友人から電話がかかってきた。
「今から午前3時の大畑(おこば)駅に行かない?」
「行く!」
嫁ハンに「大畑へ行ってきます。夕食は要りません。朝に帰る」とメールして、折尾からソニックに乗った。
午前3時の大畑駅。
20代のころはよく行っていた。
非常勤講師の時、夜の22時に福岡を出発。下の道を走って、大畑駅につくのが午前3時。
国道3号線、219号線、221号線を走ること5時間くらい。
熊本県人吉市にある、肥薩線の大畑駅に到着。
そして、高速を使って戻り、1時限目の授業にはセーフ!
…あの頃は若かった。
「最近は体力がないなあ。すぐに疲れるし、行こうという気力がない」
竹下駅(博多駅のひとつ隣の駅)で合流し、友人の軽で出発!
17時過ぎの出発で、久留米で夕食。大畑駅に到着したのは0時過ぎだった。
久しぶりの大畑駅は待合室にさらに名刺がたくさん張られていた。
人吉駅付近に24時間営業の温泉があり、つかる。
入湯料300円でボディシャンプーとリンス入りシャンプー付きはうれしい。
帰りも下道。
朝の10時には無事帰宅。
たまには、お出かけしないといけませんなあ。
誘ってくれた友人に感謝。
N700系に乗りました。その2
「N700系に乗りました」の続きです。
「のぞみ4号」は新山口に停車したままだった。
動き出すとしても16時過ぎ。
「大阪に着くのは18時ごろですかね?」
「そうなるね。これで、仕事は休み確定!」
二人で缶ビールを飲んでおしゃべり。
(このまま小倉へ引き返すか)
そう思いながら、下りの通過線に停車している博多行き「のぞみ」に目をやる。
動き出す気配がない。
小倉方面のレールも係員が徒歩で点検しているのだろう。
「徳山までお急ぎのお客様。通過線にひかりレールスターが停車しています。14号車に渡り廊下を設置しておりますので、そこからお乗換え下さい。なお、こちらののぞみ4号が先に発車します」
復旧した場合は優等列車から先に発車する。ここから動かないのが一番。
ホームを歩く、下に在来線のホームが見える。EF66型電気機関車を先頭に下り貨物列車が停車しているが、ずっと停まったままだった。
そして、16時。
「ご案内とお詫びを申し上げます。徳山から岩国にかけて土砂災害があり、復旧の見込みがありません。この列車は新山口で運転を打ち切ります。なお出発地まで戻られる方、目的地までの切符の全額払い戻しをいたします」
そして、「のぞみ東京」から「のぞみ新大坂」だった案内表示が「回送」になってしまった。
下りは大丈夫か?
代行バスの案内がないところから、道路も厳しい情況のようだ。
「残念。小倉に戻ります」
男性は今日中に大阪へ戻りたがっていたが、結局、実家の柳川へ引き返すことにした。
列車を降りようとすると、二人の女性から声をかけられた。
一人は佐世保から京都までの乗車券を持っていた。
もう一人は北九州市内から広島まで戻るところだった。
広島行きの女性は「荷物を軽くしなきゃ」と土産の「博多通りもん」を振舞ってくれた。
いただきます。
「よかったら、徳山まで一緒に来てくれませんか?」
「災害で、運転を取りやめたら、出発地までタダで戻れる」
「旅行を取りやめたら、無手数料で払い戻される」
「小倉までもどったら、新門司から大阪南港までフェリーがでている」
「夜行バスが動いていたら、大阪まで行ける」
などの会話を聞いて、とても頼りになる!と思われたようだった。
明日、仕事があるので丁重にお断りした。
「あの…鉄研(てっけん)ですか?」
(違います!)
そして、4人は一度改札口を出て、バス乗り場に出た。
バスの姿はない。
代行バスを運転しているが、なかなか到着しない様子。
「もう、限界です。若くないし」
京都行きの女性、ホテルに泊まることに決定。
私は、新幹線の下りホームへ。
男性はバスを待つということで、バス乗り場に広島行きの女性と残ることにした。
博多よりに100系の4両編成こだまが停車していた。そして東京寄りにレールスター編成のこだま。
下りの通過線には16両編成の博多行き「のぞみ」。
レールスターの7号車に座る。
ガラガラで余裕で座ることができた。
「ご案内します。この列車はこだま号です。通過線の『のぞみ』が発車後、先に博多よりのこだまが発車します。この列車はその後の発車になります」
博多方面のレールは無事だった。
上りホームを見ると、通過線にレールスターの編成。けなげに「新大阪」となっているが、車内に乗客の姿は見られない。
のぞみ4号だったN700系の編成は「回送」になっていて、乗客が数人乗っていた。今夜列車ホテルになるのだろう。
そして19時を過ぎたころ、下りの「のぞみ」が発車した。
男性に電話する。
「下りは動くみたいだよ」
結局3人は合流し、九州へ戻ることに決定。
広島行きの女性は息子が折尾に住んでいるので、そこに戻ることにした。
こだまレールスターが発車間際に大きなザック姿の男性と、大きな荷物の女性が乗ってきた。
女性は岡山から青春18きっぷで博多を目指していた。徳山から代行バスで2時間ほどかけて着いたらしい。九州への旅の目的は、日食を見ることだった。
20時20分頃、小倉に到着。
新幹線の改札口には行列が出来ていた。
切符にあるスタンプを押してもらうと、どこのJRの駅でも1年以内であれば、払い戻しを受けることができます、とハンドマイクで案内していた。
早速、切符にスタンプを押してもらった。
「この切符で折尾まで戻ってください」
係員のスマートな対応に感激。券面にとても小さい字で「折尾駅発行」とあるだけで、出発駅をきちんと理解してくれたのだ。
20時38分発の快速に乗る。
雨の影響で遅れているようだったが、大したことはなかった。
折尾に到着。
切符を渡すと、10,070円戻ってきた。
カードで買ったが、現金で戻ってきた。
駅から自宅まで、雨に降られることもなく歩いて帰宅。
N700系、レールスター。タダで長時間楽しめる素敵(?)な旅でした。
次の日、男性からメールがきた。
「新山口を発車しました」
無事に動いていた。よかったよかった。
「のぞみ4号」は新山口に停車したままだった。
動き出すとしても16時過ぎ。
「大阪に着くのは18時ごろですかね?」
「そうなるね。これで、仕事は休み確定!」
二人で缶ビールを飲んでおしゃべり。
(このまま小倉へ引き返すか)
そう思いながら、下りの通過線に停車している博多行き「のぞみ」に目をやる。
動き出す気配がない。
小倉方面のレールも係員が徒歩で点検しているのだろう。
「徳山までお急ぎのお客様。通過線にひかりレールスターが停車しています。14号車に渡り廊下を設置しておりますので、そこからお乗換え下さい。なお、こちらののぞみ4号が先に発車します」
復旧した場合は優等列車から先に発車する。ここから動かないのが一番。
ホームを歩く、下に在来線のホームが見える。EF66型電気機関車を先頭に下り貨物列車が停車しているが、ずっと停まったままだった。
そして、16時。
「ご案内とお詫びを申し上げます。徳山から岩国にかけて土砂災害があり、復旧の見込みがありません。この列車は新山口で運転を打ち切ります。なお出発地まで戻られる方、目的地までの切符の全額払い戻しをいたします」
そして、「のぞみ東京」から「のぞみ新大坂」だった案内表示が「回送」になってしまった。
下りは大丈夫か?
代行バスの案内がないところから、道路も厳しい情況のようだ。
「残念。小倉に戻ります」
男性は今日中に大阪へ戻りたがっていたが、結局、実家の柳川へ引き返すことにした。
列車を降りようとすると、二人の女性から声をかけられた。
一人は佐世保から京都までの乗車券を持っていた。
もう一人は北九州市内から広島まで戻るところだった。
広島行きの女性は「荷物を軽くしなきゃ」と土産の「博多通りもん」を振舞ってくれた。
いただきます。
「よかったら、徳山まで一緒に来てくれませんか?」
「災害で、運転を取りやめたら、出発地までタダで戻れる」
「旅行を取りやめたら、無手数料で払い戻される」
「小倉までもどったら、新門司から大阪南港までフェリーがでている」
「夜行バスが動いていたら、大阪まで行ける」
などの会話を聞いて、とても頼りになる!と思われたようだった。
明日、仕事があるので丁重にお断りした。
「あの…鉄研(てっけん)ですか?」
(違います!)
そして、4人は一度改札口を出て、バス乗り場に出た。
バスの姿はない。
代行バスを運転しているが、なかなか到着しない様子。
「もう、限界です。若くないし」
京都行きの女性、ホテルに泊まることに決定。
私は、新幹線の下りホームへ。
男性はバスを待つということで、バス乗り場に広島行きの女性と残ることにした。
博多よりに100系の4両編成こだまが停車していた。そして東京寄りにレールスター編成のこだま。
下りの通過線には16両編成の博多行き「のぞみ」。
レールスターの7号車に座る。
ガラガラで余裕で座ることができた。
「ご案内します。この列車はこだま号です。通過線の『のぞみ』が発車後、先に博多よりのこだまが発車します。この列車はその後の発車になります」
博多方面のレールは無事だった。
上りホームを見ると、通過線にレールスターの編成。けなげに「新大阪」となっているが、車内に乗客の姿は見られない。
のぞみ4号だったN700系の編成は「回送」になっていて、乗客が数人乗っていた。今夜列車ホテルになるのだろう。
そして19時を過ぎたころ、下りの「のぞみ」が発車した。
男性に電話する。
「下りは動くみたいだよ」
結局3人は合流し、九州へ戻ることに決定。
広島行きの女性は息子が折尾に住んでいるので、そこに戻ることにした。
こだまレールスターが発車間際に大きなザック姿の男性と、大きな荷物の女性が乗ってきた。
女性は岡山から青春18きっぷで博多を目指していた。徳山から代行バスで2時間ほどかけて着いたらしい。九州への旅の目的は、日食を見ることだった。
20時20分頃、小倉に到着。
新幹線の改札口には行列が出来ていた。
切符にあるスタンプを押してもらうと、どこのJRの駅でも1年以内であれば、払い戻しを受けることができます、とハンドマイクで案内していた。
早速、切符にスタンプを押してもらった。
「この切符で折尾まで戻ってください」
係員のスマートな対応に感激。券面にとても小さい字で「折尾駅発行」とあるだけで、出発駅をきちんと理解してくれたのだ。
20時38分発の快速に乗る。
雨の影響で遅れているようだったが、大したことはなかった。
折尾に到着。
切符を渡すと、10,070円戻ってきた。
カードで買ったが、現金で戻ってきた。
駅から自宅まで、雨に降られることもなく歩いて帰宅。
N700系、レールスター。タダで長時間楽しめる素敵(?)な旅でした。
次の日、男性からメールがきた。
「新山口を発車しました」
無事に動いていた。よかったよかった。
N700系に乗りました。
7月21日は仕事お休み。
嫁ハンは仕事。
息子は保育園。
おお!一人で自由に動ける!
サウナでまったりマッサージを受けるか…
そうだ!岡山へ行こう!
早速、岡山在住の友人に電話してみた。
「遊びに行っていい?」
「いいよ」
「到着時刻はわかり次第連絡するから」
よし、友達と岡山でランチだ!
早速折尾駅へ。
「岡山までの乗車券と、今から乗れるレールスターの指定席下さい」
すんなり発券してくれると思ったら…。
「新幹線は今、大雨でダイヤが乱れています。とりあえず小倉駅で確認してください」
指定席は買えないらしい。
とりあえず、岡山まで新幹線経由の乗車券を買った。6,090円だった。
新幹線の自由席特急券を買うか?
小倉までソニックに150円出して乗るか?
改札口の発車案内を見た。
9時33分発、ソニック9号。
時計は9時30分。
間に合わなかった。
9時41分発の門司港行き快速に乗った。
10時01分、小倉に到着。
新幹線乗りかえ口へ。
「ただいま、新下関から新岩国まで大雨のため、運転を見合わせております」 あらま。止まってるよ。
窓口には行列ができていた。
今の所、動く見込みはないらしい。
「ご案内いたします。まもなく、のぞみ4号が発車します」
よし、自由席特急券を買って乗ろう!
一つしかない窓口は列ができている。
少し離れた所に、クレジットカード対応の自動券売機がある!
タッチパネルを操作して、発券。
岡山までの自由席は3,980円だった。
自動改札機に乗車券と自由席特急券を2枚重ねて通過。
とりあえず自由席の3号車を目指す。
のぞみ4号は博多を6時30分に発車する。小倉の定刻は6時47分。
ただいまの時刻は10時45分。
既に2時間以上遅れているではないか。
「のぞみ20号は運転を取りやめます」
かなりの列車が運休のようだ。
指定席を買っていたら、確実に特急料金が払い戻しされる。自由席はどうなのだろう?
とりあえず、4号車に乗った。
座席がまだ、パラパラ空いていた。
10時50分頃発車。
新関門トンネルをぬけると、土砂降りの大雨だった。
途中からスピードが遅くなる。
「開いている席があれば、おかけください」
やったあ!
3列座席の真ん中が開いていた。
「空いてますか?」
「どうぞ」
通路側に座っている男性に声を掛ける。
男性は大阪まで戻る所だった。3連休に実家のある柳川で過ごし、今日の午後から仕事。
「大丈夫ですかね?」
「まあ、どおにかなるんじゃない?」
男性は自由席の切符だった。指定席は満席、と車掌から断られたらしい。
「まあ、これから先、指定席券を持って乗ってくる人もいるかもしれないけど…、確率は低いだろうね」
のんびりと会話を楽しむ。
のろのろ運転でも昼ぐらいには着くだろう。
そのうちに窓ガラスが水で見えなくなった。
そして、トンネルの中で停車。
「ご案内します。この前を走っております、のぞみ2号が大雨のため停車しています。前の列車が進み次第、こちらも発車します。しばらくお待ちください」
この時点では、徳山から新岩国が運転見合わせらしい。
車内の文字放送では、山口県のほとんどの在来線が不通になっていた。
一時間くらい停車。
ああ、飛び乗る前に、ペットボトルの飲み物と、おにぎりかパンの非常食は買っておけばよかったか?
車内販売はやってこない。売店状態で大繁盛しているのか?
「ご案内します。前のこだま号が新山口に到着後、こちらもなんとか新山口まで走らせます。新山口まで進めるよう強く要請しています」
「なんだか、動きそうにないねえ」
「新山口に着いたら、缶ビールでも飲もうか?」
「いいっすね!」
相手には仕事があるので、絶望的になれば、の話だが。
そして、ゆっくりと動き始めた。
トンネルを出ると。大雨。
雨が強くなったり弱くなったりを繰り返していた。
川の堤防が切れて、田んぼに新しく川ができていた。
自動車も半分水没しているのが見えた。
これは、岡山へ行けるだろうか?
下り列車とは1本しか離合していない。
12時ごろ、新山口に到着。
「新山口から新岩国の間、運転を見合わせております」
しばらく動きそうにない。
売店で何か買おう。
仕事も絶望的だった。
「じゃ、売店で買ってきます」
私は荷物番。
かなり、売店は込んでいたのだろう。だいぶ経ってから戻ってきた。
ロング缶と、ポテトチップス。
「なんか、ようわからんけど、旅は道連れ、カンパ〜イ!」
空になったロング缶はドンドン増えていき、一人当たり4本は飲み干していた。
14時過ぎに案内放送が入った。
新山口駅は晴れていた。しかし、徳山は依然大雨らしい。
「雨が弱くなってきたので、係員が徒歩で確認します。運転再開は16時頃を予定しています」
車内にどよめきがおこった。
(続く)
嫁ハンは仕事。
息子は保育園。
おお!一人で自由に動ける!
サウナでまったりマッサージを受けるか…
そうだ!岡山へ行こう!
早速、岡山在住の友人に電話してみた。
「遊びに行っていい?」
「いいよ」
「到着時刻はわかり次第連絡するから」
よし、友達と岡山でランチだ!
早速折尾駅へ。
「岡山までの乗車券と、今から乗れるレールスターの指定席下さい」
すんなり発券してくれると思ったら…。
「新幹線は今、大雨でダイヤが乱れています。とりあえず小倉駅で確認してください」
指定席は買えないらしい。
とりあえず、岡山まで新幹線経由の乗車券を買った。6,090円だった。
新幹線の自由席特急券を買うか?
小倉までソニックに150円出して乗るか?
改札口の発車案内を見た。
9時33分発、ソニック9号。
時計は9時30分。
間に合わなかった。
9時41分発の門司港行き快速に乗った。
10時01分、小倉に到着。
新幹線乗りかえ口へ。
「ただいま、新下関から新岩国まで大雨のため、運転を見合わせております」 あらま。止まってるよ。
窓口には行列ができていた。
今の所、動く見込みはないらしい。
「ご案内いたします。まもなく、のぞみ4号が発車します」
よし、自由席特急券を買って乗ろう!
一つしかない窓口は列ができている。
少し離れた所に、クレジットカード対応の自動券売機がある!
タッチパネルを操作して、発券。
岡山までの自由席は3,980円だった。
自動改札機に乗車券と自由席特急券を2枚重ねて通過。
とりあえず自由席の3号車を目指す。
のぞみ4号は博多を6時30分に発車する。小倉の定刻は6時47分。
ただいまの時刻は10時45分。
既に2時間以上遅れているではないか。
「のぞみ20号は運転を取りやめます」
かなりの列車が運休のようだ。
指定席を買っていたら、確実に特急料金が払い戻しされる。自由席はどうなのだろう?
とりあえず、4号車に乗った。
座席がまだ、パラパラ空いていた。
10時50分頃発車。
新関門トンネルをぬけると、土砂降りの大雨だった。
途中からスピードが遅くなる。
「開いている席があれば、おかけください」
やったあ!
3列座席の真ん中が開いていた。
「空いてますか?」
「どうぞ」
通路側に座っている男性に声を掛ける。
男性は大阪まで戻る所だった。3連休に実家のある柳川で過ごし、今日の午後から仕事。
「大丈夫ですかね?」
「まあ、どおにかなるんじゃない?」
男性は自由席の切符だった。指定席は満席、と車掌から断られたらしい。
「まあ、これから先、指定席券を持って乗ってくる人もいるかもしれないけど…、確率は低いだろうね」
のんびりと会話を楽しむ。
のろのろ運転でも昼ぐらいには着くだろう。
そのうちに窓ガラスが水で見えなくなった。
そして、トンネルの中で停車。
「ご案内します。この前を走っております、のぞみ2号が大雨のため停車しています。前の列車が進み次第、こちらも発車します。しばらくお待ちください」
この時点では、徳山から新岩国が運転見合わせらしい。
車内の文字放送では、山口県のほとんどの在来線が不通になっていた。
一時間くらい停車。
ああ、飛び乗る前に、ペットボトルの飲み物と、おにぎりかパンの非常食は買っておけばよかったか?
車内販売はやってこない。売店状態で大繁盛しているのか?
「ご案内します。前のこだま号が新山口に到着後、こちらもなんとか新山口まで走らせます。新山口まで進めるよう強く要請しています」
「なんだか、動きそうにないねえ」
「新山口に着いたら、缶ビールでも飲もうか?」
「いいっすね!」
相手には仕事があるので、絶望的になれば、の話だが。
そして、ゆっくりと動き始めた。
トンネルを出ると。大雨。
雨が強くなったり弱くなったりを繰り返していた。
川の堤防が切れて、田んぼに新しく川ができていた。
自動車も半分水没しているのが見えた。
これは、岡山へ行けるだろうか?
下り列車とは1本しか離合していない。
12時ごろ、新山口に到着。
「新山口から新岩国の間、運転を見合わせております」
しばらく動きそうにない。
売店で何か買おう。
仕事も絶望的だった。
「じゃ、売店で買ってきます」
私は荷物番。
かなり、売店は込んでいたのだろう。だいぶ経ってから戻ってきた。
ロング缶と、ポテトチップス。
「なんか、ようわからんけど、旅は道連れ、カンパ〜イ!」
空になったロング缶はドンドン増えていき、一人当たり4本は飲み干していた。
14時過ぎに案内放送が入った。
新山口駅は晴れていた。しかし、徳山は依然大雨らしい。
「雨が弱くなってきたので、係員が徒歩で確認します。運転再開は16時頃を予定しています」
車内にどよめきがおこった。
(続く)