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N700系に乗りました。その2
「N700系に乗りました」の続きです。
「のぞみ4号」は新山口に停車したままだった。
動き出すとしても16時過ぎ。
「大阪に着くのは18時ごろですかね?」
「そうなるね。これで、仕事は休み確定!」
二人で缶ビールを飲んでおしゃべり。
(このまま小倉へ引き返すか)
そう思いながら、下りの通過線に停車している博多行き「のぞみ」に目をやる。
動き出す気配がない。
小倉方面のレールも係員が徒歩で点検しているのだろう。
「徳山までお急ぎのお客様。通過線にひかりレールスターが停車しています。14号車に渡り廊下を設置しておりますので、そこからお乗換え下さい。なお、こちらののぞみ4号が先に発車します」
復旧した場合は優等列車から先に発車する。ここから動かないのが一番。
ホームを歩く、下に在来線のホームが見える。EF66型電気機関車を先頭に下り貨物列車が停車しているが、ずっと停まったままだった。
そして、16時。
「ご案内とお詫びを申し上げます。徳山から岩国にかけて土砂災害があり、復旧の見込みがありません。この列車は新山口で運転を打ち切ります。なお出発地まで戻られる方、目的地までの切符の全額払い戻しをいたします」
そして、「のぞみ東京」から「のぞみ新大坂」だった案内表示が「回送」になってしまった。
下りは大丈夫か?
代行バスの案内がないところから、道路も厳しい情況のようだ。
「残念。小倉に戻ります」
男性は今日中に大阪へ戻りたがっていたが、結局、実家の柳川へ引き返すことにした。
列車を降りようとすると、二人の女性から声をかけられた。
一人は佐世保から京都までの乗車券を持っていた。
もう一人は北九州市内から広島まで戻るところだった。
広島行きの女性は「荷物を軽くしなきゃ」と土産の「博多通りもん」を振舞ってくれた。
いただきます。
「よかったら、徳山まで一緒に来てくれませんか?」
「災害で、運転を取りやめたら、出発地までタダで戻れる」
「旅行を取りやめたら、無手数料で払い戻される」
「小倉までもどったら、新門司から大阪南港までフェリーがでている」
「夜行バスが動いていたら、大阪まで行ける」
などの会話を聞いて、とても頼りになる!と思われたようだった。
明日、仕事があるので丁重にお断りした。
「あの…鉄研(てっけん)ですか?」
(違います!)
そして、4人は一度改札口を出て、バス乗り場に出た。
バスの姿はない。
代行バスを運転しているが、なかなか到着しない様子。
「もう、限界です。若くないし」
京都行きの女性、ホテルに泊まることに決定。
私は、新幹線の下りホームへ。
男性はバスを待つということで、バス乗り場に広島行きの女性と残ることにした。
博多よりに100系の4両編成こだまが停車していた。そして東京寄りにレールスター編成のこだま。
下りの通過線には16両編成の博多行き「のぞみ」。
レールスターの7号車に座る。
ガラガラで余裕で座ることができた。
「ご案内します。この列車はこだま号です。通過線の『のぞみ』が発車後、先に博多よりのこだまが発車します。この列車はその後の発車になります」
博多方面のレールは無事だった。
上りホームを見ると、通過線にレールスターの編成。けなげに「新大阪」となっているが、車内に乗客の姿は見られない。
のぞみ4号だったN700系の編成は「回送」になっていて、乗客が数人乗っていた。今夜列車ホテルになるのだろう。
そして19時を過ぎたころ、下りの「のぞみ」が発車した。
男性に電話する。
「下りは動くみたいだよ」
結局3人は合流し、九州へ戻ることに決定。
広島行きの女性は息子が折尾に住んでいるので、そこに戻ることにした。
こだまレールスターが発車間際に大きなザック姿の男性と、大きな荷物の女性が乗ってきた。
女性は岡山から青春18きっぷで博多を目指していた。徳山から代行バスで2時間ほどかけて着いたらしい。九州への旅の目的は、日食を見ることだった。
20時20分頃、小倉に到着。
新幹線の改札口には行列が出来ていた。
切符にあるスタンプを押してもらうと、どこのJRの駅でも1年以内であれば、払い戻しを受けることができます、とハンドマイクで案内していた。
早速、切符にスタンプを押してもらった。
「この切符で折尾まで戻ってください」
係員のスマートな対応に感激。券面にとても小さい字で「折尾駅発行」とあるだけで、出発駅をきちんと理解してくれたのだ。
20時38分発の快速に乗る。
雨の影響で遅れているようだったが、大したことはなかった。
折尾に到着。
切符を渡すと、10,070円戻ってきた。
カードで買ったが、現金で戻ってきた。
駅から自宅まで、雨に降られることもなく歩いて帰宅。
N700系、レールスター。タダで長時間楽しめる素敵(?)な旅でした。
次の日、男性からメールがきた。
「新山口を発車しました」
無事に動いていた。よかったよかった。
「のぞみ4号」は新山口に停車したままだった。
動き出すとしても16時過ぎ。
「大阪に着くのは18時ごろですかね?」
「そうなるね。これで、仕事は休み確定!」
二人で缶ビールを飲んでおしゃべり。
(このまま小倉へ引き返すか)
そう思いながら、下りの通過線に停車している博多行き「のぞみ」に目をやる。
動き出す気配がない。
小倉方面のレールも係員が徒歩で点検しているのだろう。
「徳山までお急ぎのお客様。通過線にひかりレールスターが停車しています。14号車に渡り廊下を設置しておりますので、そこからお乗換え下さい。なお、こちらののぞみ4号が先に発車します」
復旧した場合は優等列車から先に発車する。ここから動かないのが一番。
ホームを歩く、下に在来線のホームが見える。EF66型電気機関車を先頭に下り貨物列車が停車しているが、ずっと停まったままだった。
そして、16時。
「ご案内とお詫びを申し上げます。徳山から岩国にかけて土砂災害があり、復旧の見込みがありません。この列車は新山口で運転を打ち切ります。なお出発地まで戻られる方、目的地までの切符の全額払い戻しをいたします」
そして、「のぞみ東京」から「のぞみ新大坂」だった案内表示が「回送」になってしまった。
下りは大丈夫か?
代行バスの案内がないところから、道路も厳しい情況のようだ。
「残念。小倉に戻ります」
男性は今日中に大阪へ戻りたがっていたが、結局、実家の柳川へ引き返すことにした。
列車を降りようとすると、二人の女性から声をかけられた。
一人は佐世保から京都までの乗車券を持っていた。
もう一人は北九州市内から広島まで戻るところだった。
広島行きの女性は「荷物を軽くしなきゃ」と土産の「博多通りもん」を振舞ってくれた。
いただきます。
「よかったら、徳山まで一緒に来てくれませんか?」
「災害で、運転を取りやめたら、出発地までタダで戻れる」
「旅行を取りやめたら、無手数料で払い戻される」
「小倉までもどったら、新門司から大阪南港までフェリーがでている」
「夜行バスが動いていたら、大阪まで行ける」
などの会話を聞いて、とても頼りになる!と思われたようだった。
明日、仕事があるので丁重にお断りした。
「あの…鉄研(てっけん)ですか?」
(違います!)
そして、4人は一度改札口を出て、バス乗り場に出た。
バスの姿はない。
代行バスを運転しているが、なかなか到着しない様子。
「もう、限界です。若くないし」
京都行きの女性、ホテルに泊まることに決定。
私は、新幹線の下りホームへ。
男性はバスを待つということで、バス乗り場に広島行きの女性と残ることにした。
博多よりに100系の4両編成こだまが停車していた。そして東京寄りにレールスター編成のこだま。
下りの通過線には16両編成の博多行き「のぞみ」。
レールスターの7号車に座る。
ガラガラで余裕で座ることができた。
「ご案内します。この列車はこだま号です。通過線の『のぞみ』が発車後、先に博多よりのこだまが発車します。この列車はその後の発車になります」
博多方面のレールは無事だった。
上りホームを見ると、通過線にレールスターの編成。けなげに「新大阪」となっているが、車内に乗客の姿は見られない。
のぞみ4号だったN700系の編成は「回送」になっていて、乗客が数人乗っていた。今夜列車ホテルになるのだろう。
そして19時を過ぎたころ、下りの「のぞみ」が発車した。
男性に電話する。
「下りは動くみたいだよ」
結局3人は合流し、九州へ戻ることに決定。
広島行きの女性は息子が折尾に住んでいるので、そこに戻ることにした。
こだまレールスターが発車間際に大きなザック姿の男性と、大きな荷物の女性が乗ってきた。
女性は岡山から青春18きっぷで博多を目指していた。徳山から代行バスで2時間ほどかけて着いたらしい。九州への旅の目的は、日食を見ることだった。
20時20分頃、小倉に到着。
新幹線の改札口には行列が出来ていた。
切符にあるスタンプを押してもらうと、どこのJRの駅でも1年以内であれば、払い戻しを受けることができます、とハンドマイクで案内していた。
早速、切符にスタンプを押してもらった。
「この切符で折尾まで戻ってください」
係員のスマートな対応に感激。券面にとても小さい字で「折尾駅発行」とあるだけで、出発駅をきちんと理解してくれたのだ。
20時38分発の快速に乗る。
雨の影響で遅れているようだったが、大したことはなかった。
折尾に到着。
切符を渡すと、10,070円戻ってきた。
カードで買ったが、現金で戻ってきた。
駅から自宅まで、雨に降られることもなく歩いて帰宅。
N700系、レールスター。タダで長時間楽しめる素敵(?)な旅でした。
次の日、男性からメールがきた。
「新山口を発車しました」
無事に動いていた。よかったよかった。
N700系に乗りました。
7月21日は仕事お休み。
嫁ハンは仕事。
息子は保育園。
おお!一人で自由に動ける!
サウナでまったりマッサージを受けるか…
そうだ!岡山へ行こう!
早速、岡山在住の友人に電話してみた。
「遊びに行っていい?」
「いいよ」
「到着時刻はわかり次第連絡するから」
よし、友達と岡山でランチだ!
早速折尾駅へ。
「岡山までの乗車券と、今から乗れるレールスターの指定席下さい」
すんなり発券してくれると思ったら…。
「新幹線は今、大雨でダイヤが乱れています。とりあえず小倉駅で確認してください」
指定席は買えないらしい。
とりあえず、岡山まで新幹線経由の乗車券を買った。6,090円だった。
新幹線の自由席特急券を買うか?
小倉までソニックに150円出して乗るか?
改札口の発車案内を見た。
9時33分発、ソニック9号。
時計は9時30分。
間に合わなかった。
9時41分発の門司港行き快速に乗った。
10時01分、小倉に到着。
新幹線乗りかえ口へ。
「ただいま、新下関から新岩国まで大雨のため、運転を見合わせております」 あらま。止まってるよ。
窓口には行列ができていた。
今の所、動く見込みはないらしい。
「ご案内いたします。まもなく、のぞみ4号が発車します」
よし、自由席特急券を買って乗ろう!
一つしかない窓口は列ができている。
少し離れた所に、クレジットカード対応の自動券売機がある!
タッチパネルを操作して、発券。
岡山までの自由席は3,980円だった。
自動改札機に乗車券と自由席特急券を2枚重ねて通過。
とりあえず自由席の3号車を目指す。
のぞみ4号は博多を6時30分に発車する。小倉の定刻は6時47分。
ただいまの時刻は10時45分。
既に2時間以上遅れているではないか。
「のぞみ20号は運転を取りやめます」
かなりの列車が運休のようだ。
指定席を買っていたら、確実に特急料金が払い戻しされる。自由席はどうなのだろう?
とりあえず、4号車に乗った。
座席がまだ、パラパラ空いていた。
10時50分頃発車。
新関門トンネルをぬけると、土砂降りの大雨だった。
途中からスピードが遅くなる。
「開いている席があれば、おかけください」
やったあ!
3列座席の真ん中が開いていた。
「空いてますか?」
「どうぞ」
通路側に座っている男性に声を掛ける。
男性は大阪まで戻る所だった。3連休に実家のある柳川で過ごし、今日の午後から仕事。
「大丈夫ですかね?」
「まあ、どおにかなるんじゃない?」
男性は自由席の切符だった。指定席は満席、と車掌から断られたらしい。
「まあ、これから先、指定席券を持って乗ってくる人もいるかもしれないけど…、確率は低いだろうね」
のんびりと会話を楽しむ。
のろのろ運転でも昼ぐらいには着くだろう。
そのうちに窓ガラスが水で見えなくなった。
そして、トンネルの中で停車。
「ご案内します。この前を走っております、のぞみ2号が大雨のため停車しています。前の列車が進み次第、こちらも発車します。しばらくお待ちください」
この時点では、徳山から新岩国が運転見合わせらしい。
車内の文字放送では、山口県のほとんどの在来線が不通になっていた。
一時間くらい停車。
ああ、飛び乗る前に、ペットボトルの飲み物と、おにぎりかパンの非常食は買っておけばよかったか?
車内販売はやってこない。売店状態で大繁盛しているのか?
「ご案内します。前のこだま号が新山口に到着後、こちらもなんとか新山口まで走らせます。新山口まで進めるよう強く要請しています」
「なんだか、動きそうにないねえ」
「新山口に着いたら、缶ビールでも飲もうか?」
「いいっすね!」
相手には仕事があるので、絶望的になれば、の話だが。
そして、ゆっくりと動き始めた。
トンネルを出ると。大雨。
雨が強くなったり弱くなったりを繰り返していた。
川の堤防が切れて、田んぼに新しく川ができていた。
自動車も半分水没しているのが見えた。
これは、岡山へ行けるだろうか?
下り列車とは1本しか離合していない。
12時ごろ、新山口に到着。
「新山口から新岩国の間、運転を見合わせております」
しばらく動きそうにない。
売店で何か買おう。
仕事も絶望的だった。
「じゃ、売店で買ってきます」
私は荷物番。
かなり、売店は込んでいたのだろう。だいぶ経ってから戻ってきた。
ロング缶と、ポテトチップス。
「なんか、ようわからんけど、旅は道連れ、カンパ〜イ!」
空になったロング缶はドンドン増えていき、一人当たり4本は飲み干していた。
14時過ぎに案内放送が入った。
新山口駅は晴れていた。しかし、徳山は依然大雨らしい。
「雨が弱くなってきたので、係員が徒歩で確認します。運転再開は16時頃を予定しています」
車内にどよめきがおこった。
(続く)
嫁ハンは仕事。
息子は保育園。
おお!一人で自由に動ける!
サウナでまったりマッサージを受けるか…
そうだ!岡山へ行こう!
早速、岡山在住の友人に電話してみた。
「遊びに行っていい?」
「いいよ」
「到着時刻はわかり次第連絡するから」
よし、友達と岡山でランチだ!
早速折尾駅へ。
「岡山までの乗車券と、今から乗れるレールスターの指定席下さい」
すんなり発券してくれると思ったら…。
「新幹線は今、大雨でダイヤが乱れています。とりあえず小倉駅で確認してください」
指定席は買えないらしい。
とりあえず、岡山まで新幹線経由の乗車券を買った。6,090円だった。
新幹線の自由席特急券を買うか?
小倉までソニックに150円出して乗るか?
改札口の発車案内を見た。
9時33分発、ソニック9号。
時計は9時30分。
間に合わなかった。
9時41分発の門司港行き快速に乗った。
10時01分、小倉に到着。
新幹線乗りかえ口へ。
「ただいま、新下関から新岩国まで大雨のため、運転を見合わせております」 あらま。止まってるよ。
窓口には行列ができていた。
今の所、動く見込みはないらしい。
「ご案内いたします。まもなく、のぞみ4号が発車します」
よし、自由席特急券を買って乗ろう!
一つしかない窓口は列ができている。
少し離れた所に、クレジットカード対応の自動券売機がある!
タッチパネルを操作して、発券。
岡山までの自由席は3,980円だった。
自動改札機に乗車券と自由席特急券を2枚重ねて通過。
とりあえず自由席の3号車を目指す。
のぞみ4号は博多を6時30分に発車する。小倉の定刻は6時47分。
ただいまの時刻は10時45分。
既に2時間以上遅れているではないか。
「のぞみ20号は運転を取りやめます」
かなりの列車が運休のようだ。
指定席を買っていたら、確実に特急料金が払い戻しされる。自由席はどうなのだろう?
とりあえず、4号車に乗った。
座席がまだ、パラパラ空いていた。
10時50分頃発車。
新関門トンネルをぬけると、土砂降りの大雨だった。
途中からスピードが遅くなる。
「開いている席があれば、おかけください」
やったあ!
3列座席の真ん中が開いていた。
「空いてますか?」
「どうぞ」
通路側に座っている男性に声を掛ける。
男性は大阪まで戻る所だった。3連休に実家のある柳川で過ごし、今日の午後から仕事。
「大丈夫ですかね?」
「まあ、どおにかなるんじゃない?」
男性は自由席の切符だった。指定席は満席、と車掌から断られたらしい。
「まあ、これから先、指定席券を持って乗ってくる人もいるかもしれないけど…、確率は低いだろうね」
のんびりと会話を楽しむ。
のろのろ運転でも昼ぐらいには着くだろう。
そのうちに窓ガラスが水で見えなくなった。
そして、トンネルの中で停車。
「ご案内します。この前を走っております、のぞみ2号が大雨のため停車しています。前の列車が進み次第、こちらも発車します。しばらくお待ちください」
この時点では、徳山から新岩国が運転見合わせらしい。
車内の文字放送では、山口県のほとんどの在来線が不通になっていた。
一時間くらい停車。
ああ、飛び乗る前に、ペットボトルの飲み物と、おにぎりかパンの非常食は買っておけばよかったか?
車内販売はやってこない。売店状態で大繁盛しているのか?
「ご案内します。前のこだま号が新山口に到着後、こちらもなんとか新山口まで走らせます。新山口まで進めるよう強く要請しています」
「なんだか、動きそうにないねえ」
「新山口に着いたら、缶ビールでも飲もうか?」
「いいっすね!」
相手には仕事があるので、絶望的になれば、の話だが。
そして、ゆっくりと動き始めた。
トンネルを出ると。大雨。
雨が強くなったり弱くなったりを繰り返していた。
川の堤防が切れて、田んぼに新しく川ができていた。
自動車も半分水没しているのが見えた。
これは、岡山へ行けるだろうか?
下り列車とは1本しか離合していない。
12時ごろ、新山口に到着。
「新山口から新岩国の間、運転を見合わせております」
しばらく動きそうにない。
売店で何か買おう。
仕事も絶望的だった。
「じゃ、売店で買ってきます」
私は荷物番。
かなり、売店は込んでいたのだろう。だいぶ経ってから戻ってきた。
ロング缶と、ポテトチップス。
「なんか、ようわからんけど、旅は道連れ、カンパ〜イ!」
空になったロング缶はドンドン増えていき、一人当たり4本は飲み干していた。
14時過ぎに案内放送が入った。
新山口駅は晴れていた。しかし、徳山は依然大雨らしい。
「雨が弱くなってきたので、係員が徒歩で確認します。運転再開は16時頃を予定しています」
車内にどよめきがおこった。
(続く)