2009年08月14日
N700系に乗りました。その2
「N700系に乗りました」の続きです。
「のぞみ4号」は新山口に停車したままだった。
動き出すとしても16時過ぎ。
「大阪に着くのは18時ごろですかね?」
「そうなるね。これで、仕事は休み確定!」
二人で缶ビールを飲んでおしゃべり。
(このまま小倉へ引き返すか)
そう思いながら、下りの通過線に停車している博多行き「のぞみ」に目をやる。
動き出す気配がない。
小倉方面のレールも係員が徒歩で点検しているのだろう。
「徳山までお急ぎのお客様。通過線にひかりレールスターが停車しています。14号車に渡り廊下を設置しておりますので、そこからお乗換え下さい。なお、こちらののぞみ4号が先に発車します」
復旧した場合は優等列車から先に発車する。ここから動かないのが一番。
ホームを歩く、下に在来線のホームが見える。EF66型電気機関車を先頭に下り貨物列車が停車しているが、ずっと停まったままだった。
そして、16時。
「ご案内とお詫びを申し上げます。徳山から岩国にかけて土砂災害があり、復旧の見込みがありません。この列車は新山口で運転を打ち切ります。なお出発地まで戻られる方、目的地までの切符の全額払い戻しをいたします」
そして、「のぞみ東京」から「のぞみ新大坂」だった案内表示が「回送」になってしまった。
下りは大丈夫か?
代行バスの案内がないところから、道路も厳しい情況のようだ。
「残念。小倉に戻ります」
男性は今日中に大阪へ戻りたがっていたが、結局、実家の柳川へ引き返すことにした。
列車を降りようとすると、二人の女性から声をかけられた。
一人は佐世保から京都までの乗車券を持っていた。
もう一人は北九州市内から広島まで戻るところだった。
広島行きの女性は「荷物を軽くしなきゃ」と土産の「博多通りもん」を振舞ってくれた。
いただきます。
「よかったら、徳山まで一緒に来てくれませんか?」
「災害で、運転を取りやめたら、出発地までタダで戻れる」
「旅行を取りやめたら、無手数料で払い戻される」
「小倉までもどったら、新門司から大阪南港までフェリーがでている」
「夜行バスが動いていたら、大阪まで行ける」
などの会話を聞いて、とても頼りになる!と思われたようだった。
明日、仕事があるので丁重にお断りした。
「あの…鉄研(てっけん)ですか?」
(違います!)
そして、4人は一度改札口を出て、バス乗り場に出た。
バスの姿はない。
代行バスを運転しているが、なかなか到着しない様子。
「もう、限界です。若くないし」
京都行きの女性、ホテルに泊まることに決定。
私は、新幹線の下りホームへ。
男性はバスを待つということで、バス乗り場に広島行きの女性と残ることにした。
博多よりに100系の4両編成こだまが停車していた。そして東京寄りにレールスター編成のこだま。
下りの通過線には16両編成の博多行き「のぞみ」。
レールスターの7号車に座る。
ガラガラで余裕で座ることができた。
「ご案内します。この列車はこだま号です。通過線の『のぞみ』が発車後、先に博多よりのこだまが発車します。この列車はその後の発車になります」
博多方面のレールは無事だった。
上りホームを見ると、通過線にレールスターの編成。けなげに「新大阪」となっているが、車内に乗客の姿は見られない。
のぞみ4号だったN700系の編成は「回送」になっていて、乗客が数人乗っていた。今夜列車ホテルになるのだろう。
そして19時を過ぎたころ、下りの「のぞみ」が発車した。
男性に電話する。
「下りは動くみたいだよ」
結局3人は合流し、九州へ戻ることに決定。
広島行きの女性は息子が折尾に住んでいるので、そこに戻ることにした。
こだまレールスターが発車間際に大きなザック姿の男性と、大きな荷物の女性が乗ってきた。
女性は岡山から青春18きっぷで博多を目指していた。徳山から代行バスで2時間ほどかけて着いたらしい。九州への旅の目的は、日食を見ることだった。
20時20分頃、小倉に到着。
新幹線の改札口には行列が出来ていた。
切符にあるスタンプを押してもらうと、どこのJRの駅でも1年以内であれば、払い戻しを受けることができます、とハンドマイクで案内していた。
早速、切符にスタンプを押してもらった。
「この切符で折尾まで戻ってください」
係員のスマートな対応に感激。券面にとても小さい字で「折尾駅発行」とあるだけで、出発駅をきちんと理解してくれたのだ。
20時38分発の快速に乗る。
雨の影響で遅れているようだったが、大したことはなかった。
折尾に到着。
切符を渡すと、10,070円戻ってきた。
カードで買ったが、現金で戻ってきた。
駅から自宅まで、雨に降られることもなく歩いて帰宅。
N700系、レールスター。タダで長時間楽しめる素敵(?)な旅でした。
次の日、男性からメールがきた。
「新山口を発車しました」
無事に動いていた。よかったよかった。
「のぞみ4号」は新山口に停車したままだった。
動き出すとしても16時過ぎ。
「大阪に着くのは18時ごろですかね?」
「そうなるね。これで、仕事は休み確定!」
二人で缶ビールを飲んでおしゃべり。
(このまま小倉へ引き返すか)
そう思いながら、下りの通過線に停車している博多行き「のぞみ」に目をやる。
動き出す気配がない。
小倉方面のレールも係員が徒歩で点検しているのだろう。
「徳山までお急ぎのお客様。通過線にひかりレールスターが停車しています。14号車に渡り廊下を設置しておりますので、そこからお乗換え下さい。なお、こちらののぞみ4号が先に発車します」
復旧した場合は優等列車から先に発車する。ここから動かないのが一番。
ホームを歩く、下に在来線のホームが見える。EF66型電気機関車を先頭に下り貨物列車が停車しているが、ずっと停まったままだった。
そして、16時。
「ご案内とお詫びを申し上げます。徳山から岩国にかけて土砂災害があり、復旧の見込みがありません。この列車は新山口で運転を打ち切ります。なお出発地まで戻られる方、目的地までの切符の全額払い戻しをいたします」
そして、「のぞみ東京」から「のぞみ新大坂」だった案内表示が「回送」になってしまった。
下りは大丈夫か?
代行バスの案内がないところから、道路も厳しい情況のようだ。
「残念。小倉に戻ります」
男性は今日中に大阪へ戻りたがっていたが、結局、実家の柳川へ引き返すことにした。
列車を降りようとすると、二人の女性から声をかけられた。
一人は佐世保から京都までの乗車券を持っていた。
もう一人は北九州市内から広島まで戻るところだった。
広島行きの女性は「荷物を軽くしなきゃ」と土産の「博多通りもん」を振舞ってくれた。
いただきます。
「よかったら、徳山まで一緒に来てくれませんか?」
「災害で、運転を取りやめたら、出発地までタダで戻れる」
「旅行を取りやめたら、無手数料で払い戻される」
「小倉までもどったら、新門司から大阪南港までフェリーがでている」
「夜行バスが動いていたら、大阪まで行ける」
などの会話を聞いて、とても頼りになる!と思われたようだった。
明日、仕事があるので丁重にお断りした。
「あの…鉄研(てっけん)ですか?」
(違います!)
そして、4人は一度改札口を出て、バス乗り場に出た。
バスの姿はない。
代行バスを運転しているが、なかなか到着しない様子。
「もう、限界です。若くないし」
京都行きの女性、ホテルに泊まることに決定。
私は、新幹線の下りホームへ。
男性はバスを待つということで、バス乗り場に広島行きの女性と残ることにした。
博多よりに100系の4両編成こだまが停車していた。そして東京寄りにレールスター編成のこだま。
下りの通過線には16両編成の博多行き「のぞみ」。
レールスターの7号車に座る。
ガラガラで余裕で座ることができた。
「ご案内します。この列車はこだま号です。通過線の『のぞみ』が発車後、先に博多よりのこだまが発車します。この列車はその後の発車になります」
博多方面のレールは無事だった。
上りホームを見ると、通過線にレールスターの編成。けなげに「新大阪」となっているが、車内に乗客の姿は見られない。
のぞみ4号だったN700系の編成は「回送」になっていて、乗客が数人乗っていた。今夜列車ホテルになるのだろう。
そして19時を過ぎたころ、下りの「のぞみ」が発車した。
男性に電話する。
「下りは動くみたいだよ」
結局3人は合流し、九州へ戻ることに決定。
広島行きの女性は息子が折尾に住んでいるので、そこに戻ることにした。
こだまレールスターが発車間際に大きなザック姿の男性と、大きな荷物の女性が乗ってきた。
女性は岡山から青春18きっぷで博多を目指していた。徳山から代行バスで2時間ほどかけて着いたらしい。九州への旅の目的は、日食を見ることだった。
20時20分頃、小倉に到着。
新幹線の改札口には行列が出来ていた。
切符にあるスタンプを押してもらうと、どこのJRの駅でも1年以内であれば、払い戻しを受けることができます、とハンドマイクで案内していた。
早速、切符にスタンプを押してもらった。
「この切符で折尾まで戻ってください」
係員のスマートな対応に感激。券面にとても小さい字で「折尾駅発行」とあるだけで、出発駅をきちんと理解してくれたのだ。
20時38分発の快速に乗る。
雨の影響で遅れているようだったが、大したことはなかった。
折尾に到着。
切符を渡すと、10,070円戻ってきた。
カードで買ったが、現金で戻ってきた。
駅から自宅まで、雨に降られることもなく歩いて帰宅。
N700系、レールスター。タダで長時間楽しめる素敵(?)な旅でした。
次の日、男性からメールがきた。
「新山口を発車しました」
無事に動いていた。よかったよかった。
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