2018年11月07日
ナメクジを食べた男性が死亡・・ナメクジに潜む病原菌とは?
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サム・バラードさん
<<ふざけた結果が最悪の結果招く・・>>
8年前にナメクジを食べた結果、体が麻痺していた29歳のオーストラリア人の男性が死亡しました。
11月2日にシドニーの病院で亡くなったと、現地メディアの9NEWSが報じています。
<<パーティーの席でナメクジを飲み込む>>
「news.com.au」などによると、亡くなったのはサム・バラードさん。
問題の出来事があった2010年当時は、19歳の有望なラグビー選手でした。
庭で開かれたガーデンパーティーで赤ワインを飲んでいるとき、テーブルを這っていたナメクジを見つけた友人たちの間で
「食ってみろよ。やれるもんならな」
と話題になり、バラードさんはナメクジを飲み込んだのです。
すぐには症状が出ませんでしたがが、数日後には脚を激しい痛みが襲います。
ナメクジを食べたことが原因かと気になった彼が病院で診察を受けた結果、ナメクジの寄生虫「広東住血線虫」が原因だと分かりました。
この「広東住血線虫」というのは、主にネズミの体内に生息する寄生虫で、
ネズミのふんを食べたナメクジやかたつむりが感染するのだそうです。
国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長によると、広東住血線虫が人の体内に入ると、めまい、吐き気、手足のしびれ、失明、髄膜炎などを発症し、最悪の場合は死に至るのだとか。
コワいですね〜〜
<<寄生虫が脳に感染>>
寄生虫が脳に感染したことで、バラードさんはまもなく420日間の昏睡状態となりました。
バラードさんは3年間の入院生活を経て退院しましたが、その後も体の麻痺は残り、24時間の介護が必要な車椅子生活を続けていたそうです。
バラードさんの葬儀は8日に行なわれます。
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<<広東住血線虫とは?>>
デジタル大辞泉と家庭医学館によると広東住血線虫は、もともとネズミを宿主とする寄生虫。
幼虫期はカタツムリやナメクジに寄生しているため、調理が不十分なカタツムリやナメクジを食べることで、人間にも感染します。
脊髄から脳に侵入して、好酸球性髄膜脳炎を起こします。
約2週間の潜伏期間を経て、激しい頭痛・発熱・嘔吐・知覚異常・昏睡などの症状が起こります。
2〜4週間で自然に治癒することが多いが、感染虫数が多く重篤な場合は死亡することもあるといいます。
<<日本でも症例がある>>
日本では、沖縄などに生息するアフリカマイマイやナメクジから検出されています。
2017年までに沖縄での約50症例を含め、東京、大阪、静岡、神奈川、島根、高知など合わせて70以上の発症が確認されており、
死亡例もあります。
ただ、すべてのナメクジに寄生しているわけではありません。
外でナメクジでもかたつむりでも、生き物を触ったら必ず手洗いですね。
ましてや「食べる」なんてしてはいけませんね。
ご注意を!!
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タグ:ナメクジ 病原菌 死亡
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