2016年03月10日
元ビートルズ・ポールマッカートニーからジョージ・マーティンへ追悼の言葉
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元ビートルズメンバーであるポール・マッカートニーが
「世界は本当に偉大な人を失った」
と、第二の父=ジョージ・マーティンを追悼しました。
「親愛なるジョージ・マーティンが亡くなったと聞き、とても悲しい。この偉大な人とは素晴らしい思い出がたくさんあり、僕はそれらを永遠に忘れない。
彼は本物の紳士で、僕にとって第二の父のような存在だった。彼は、あの素晴らしいスキルとユーモアでザ・ビートルズのキャリアを導き、僕と僕の家族の真の友人となった。
5人目のビートルズと呼ばれる人がいるとしたら、それはジョージだ。
ザ・ビートルズに初のレコード契約を与えてくれた日から最後に会った日まで、彼は、僕が知り得たことを嬉しく思う、最高に寛大で聡明で音楽の才能に溢れた人だった」
彼らには思い出が多すぎて一つを選ぶのは難しかったそうですが、あえて選ぶなら『イエスタデイ』制作時のエピソードが頭に浮かんだといいます。
「バンドのみんなは、僕がギターを弾きソロで歌ったらどうかと提案した。そうしてみたら、ジョージ・マーティンはこう言ったんだ。
“ポール、ストリングスの四重奏を入れたらどうかな”
って。僕は
“それはないよ、ジョージ。僕らはロックンロール・バンドだ。いいアイディアだとは思えない”
って答えた」
あのストリングスはジョージ・マーティンのアイデアだったのですね!
「優しく、扱いが上手い偉大なプロデューサーらしく、彼は“やってみよう。ダメだったら君のソロ・ヴァージョンを使おう”って提案し、僕はそれを承諾した」
「アビー・ロードでストリングスをレコーディングしたとき、僕は彼のアイディアが正しかったことを知り、興奮した。何週間もみんなに言いまくっていたくらいだ。彼のアイディアが上手くいったのは間違いない。
フランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリー、レイ・チャールズ、マーヴィン・ゲイほかたくさんの人がカヴァーした、史上最もレコーディングされた曲の1つになったんだから」
*『イエスタデイ』は世界で最もカバーされた曲としてギネスブックに載っています。
「僕は、あんなに立派な紳士と知り合いだったことを誇りに思う。鋭いユーモアのセンスを持ち、自身をおちょくることができる人だった。
女王からナイトの称号を授与されたときでさえ、これっぽっちも偉ぶるところがなかった」
「世界は、僕の心とブリティッシュ・ミュージックの歴史に偉大な足跡を残した、本当に素晴らしい人物を失った」
最高のプロデューサーの訃報には、ポールやリンゴ・スターをはじめ、世界じゅうのミュージシャンや音楽団体関係者、そして英国首相からも追悼の言葉が寄せられています。
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