2014年11月23日
円安と株高とマイナスGDP (H261122)
どれくらい株は上がっているの?
2012年末から現在(2014年11月)までの2年弱で、
日経平均は9,000円前後から最高値の17,000円ぐらいまで
88%上昇しています。
一方、円は80円から116円まで対ドルで31%下落しています。
◎視点をドルにしてみましょう。
日経平均はドル視点で見れば30%しか上昇していません。
どういうことか。
日経平均をドル建てで評価
⇒日経平均をドル表記
2012年末ではドルベースで112ドル(112ドル×80円≒9,000円)、
2014年11月の「黒田バズーカ」時点では146ドル(146ドル×116円≒17,000円)
という数字を見れば、確かに上昇率は30%です。
(146ドル÷112ドル)×100=130.3
この2012年末から2014年末で30%というのは、NYダウの上昇率と同じです。
13,000ドル→17,000ドル
単純に円だけでみれば(日本株売買をしている人からは)
88%上昇したと考えてしまうでしょう。
日本の経済は海外の影響を受けずにはいられません。
海外投資家の日本株保有率は3割を超えます。
株高なのにH26年7-9月期のGDPはなぜマイナス?
一方で、国内のGDPがマイナスなのはなぜ?
簡単に説明してしまうと・・・。
海外へ輸出する企業は円安による恩恵をうけます。
(わざわざ高いドルを安い円に変えて国内に還流する必要はないが)
GDPは昔のGNPと違い日本国内での数値を計っている。
海外にある日本法人はGDPの数値には含まれません
※GDP(国内総生産)日本だけ
GNP(国際総生産)海外も含む日本企業すべて
一方輸入企業等は・・(為替リスク等ヘッジはしている部分はあるでしょうが)
基本的に内需型ビジネスは厳しい風当たりを受けざるを得ません。
だからといって悲観することはなく、
円安の恩恵を受けることにより国内に利益が還流すること
が無いわけでもない。
今後は単なる円安誘導、流動性供給では、もう株価は反応しなくなるでしょう。
また、それだけでは「好況感」も「投資意欲」も出てこない
日本株保有は来年桜の蕾が見える頃には一旦判断を求められるだろう。
中国の泡も目立ち始めていますしね・・・。
半沢みながら経済も楽しもう
『週刊ダイヤモンド』「半沢直樹」最新作連載中!★最新号が送料無料★
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2998621
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック