2017年06月29日
ピロリ菌 除菌 体験談 B ピロリ菌検査方法
〇 ピロリ菌 検査方法
今回はピロリ菌の感染の有無を調べる方法をご紹介します。
◇ まず、ピロリ菌の感染経路や
ピロリ菌に感染している場合の症状などからご紹介しますので
ご自分がピロリ菌検査をした方がいいのか、ご判断ください。
◇ 次に、ピロリ菌の検査方法をご紹介します。
今はとても簡単に検査できる方法もありますので、
ピロリ菌検査をしてみようと思った方は、ご自分に合った方法でピロリ菌検査をしてください。
〇 ピロリ菌 感染経路
ピロリ菌を持っている人は
日本では年齢とともに増加し、40歳以上の方ではピロリ菌感染者は半数以上いるとも言われています。
ピロリ菌は幼少時に感染します。
まだ胃酸の分泌も少ないため、口から入ったピロリ菌が定着しやすいためです。
ピロリ菌の感染経路は不明な点もありますが、
〇 昔は上下水道も整備されていないところがあり、ピロリ菌を摂取してしまった。
〇 子どもに大人が一度噛んだものをあげる習慣があり、経口感染(口から口)した。
などの原因が考えられます。
成人の感染はまれですが、全く無いというわけではありません。
以前、胃カメラ(内視鏡検査)での感染の可能性が指摘されましたが、
現在では、内視鏡学会が検査ごとの消毒を指示しており、
病院の胃カメラによってピロリ菌が感染することはありません。
私もピロリ菌に感染していました。
子どもの頃、夏休みに行っていた親類の家が井戸水で、
生臭くて飲みづらかったのを覚えています。
この井戸水が原因かなとは思っています。
特に思い当たることが無くてもピロリ菌に感染していたという方は、
40代以降の方に多いようです。
〇 ピロリ菌 感染している場合の自覚症状
ピロリ菌は、強酸で菌は住み着けないと思われていた胃粘膜に
ピロリ菌自身が酸を中和し、さらに粘液のバリアを作ることで住み着いています。
ピロリ菌は毒素を出し、
胃粘膜を傷つけ、さらに、胃の炎症を悪化させます。
胃・十二指腸潰瘍の人の90%以上がピロリ菌に感染しています。
胃痛・吐き気・血便などの症状があります。
ただし、子どもの頃からピロリ菌に感染していて、
あまり自覚症状のない方もいます。
慢性胃炎はあるけれど、急に悪化して強い胃痛が起こることがないと、
「ちょっと胃が弱い」くらいに思われている方もいるようです。
私はピロリ菌に感染していることが判明した時は
「やっぱり」と思いましたが、
自覚症状のない方は、
健康診断の時に、ついでに、念のために、とピロリ菌検査をして、ピロリ菌感染が判明して
「驚いた」という方も多いようです。
もちろんですが、自覚症状のある方は病院に行きましょう。
ピロリ菌がいなくても、治療は必要ですし、
ピロリ菌がいた場合は、除菌するかを含め相談してください。
通院していても、ピロリ菌検査はしたことがなく、
胃薬は処方してもらっているという方は、
医師に「ピロリ菌検査をしてみたい」とおっしゃってみるといいかと思います。
自覚症状がなくても、
40代以降の方は健康診断を受ける機会も増えてくると思うので、
そのついでにでも、ピロリ菌検査を受けておくと安心です。
〇 ピロリ菌 検査方法
ピロリ菌の検査方法は数種類あります。
私は内視鏡の組織検査でピロリ菌感染を確認しました。
他にもピロリ菌の検査方法があるのでご紹介します。
◆ 胃カメラ
◆ 血液・便・尿を検査
◆ 呼気検査
健康診断のついでに血液などでピロリ菌検査をする場合は、2000円くらいでできるようです。
すでに胃に症状があって、通院した場合は、
病気のための検査・治療になりますので、健康保険適用です。
〇 ピロリ菌検査 胃カメラ
すでに胃に症状のある方は胃カメラ(内視鏡検査)が勧められます。
ピロリ菌感染の有無を調べると同時に、
胃の状態が詳しく分かるからです。
潰瘍などがあれば、組織を取って、
胃がんになっていないかなどを調べてくれます。
〇 ピロリ菌検査 採血検査・尿検査・便中ピロリ菌抗原検査
健康診断のオプションでこれらの検査を選べるところも増えています。
保険の適用範囲に改正があったので、
これらの検査でピロリ菌陽性と判断された場合、
自覚症状が無くても、保険適用でピロリ菌の除菌治療ができます。
〇 ピロリ菌検査 尿素呼気試験
診断薬を服用し、服用前後の呼気を検査します。
簡単に行えて、精度の高い診断法なので、
ピロリ菌が除菌できたか判定するときにも使われます。
〇 尿素呼気試験の仕組み
ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素により、胃の中の尿素を分解して、アンモニアと二酸化炭素を生成します。
生じた二酸化炭素は呼気中に炭酸ガスとして排泄されます。
尿素呼気試験では、この仕組みを利用して、
検査薬(尿素)を服用した後の呼気を採取して、
呼気に炭酸ガスが多く排泄されているかを調べます。
ピロリ菌がいない場合は、検査薬の尿素が分解されないため、
呼気に炭酸ガスはほとんど含まれません。
◎ ピロリ菌感染が気になる方は一度医師に相談してみましょう。