2014年10月06日
しろくろワールドカップのレシピ考察(入賞者デッキその1)
WGP2014の1次募集締め切りが近づいてきました。
まだ受付を済ませていない方は、2014年10月12日(日)が〆なのでお忘れないようにどうぞ。
(事前予選受付ページはこちらから)
今回のレシピ考察は、しろくろワールドカップH代表のかみどりさんのレシピです。
使用タイトルは、2014年10月の時点で猛威を振るっているニセコイですね。
早出しメタ、擬似リフレッシュ、手札増強の集中に、移動キャラ。
現在のヴァイスで必要とされるカードをほとんど揃え、隙のないタイトルとなっているニセコイ。
使い勝手のいいイベントカード「約束のペンダント」を記憶条件に、強力なレベル3キャラクターを出せるのも魅力の一つでしょう。
使用者によって細かな違いはれど、かみどりさんのデッキも赤青で組まれたニセコイのテンプレートデッキと見れます。
相違点としては、タッチで緑色の「店の看板娘 小咲」「浴衣の小咲」が入っており、アタック時のパワー補強と手札準備が重要視されているところでしょうか。
2014年10月現在、赤青のニセコイのゲームプレイの流れはほぼ確立されています。
これは、2013年まで環境トップの呼び声も高かった「Rewriteのチェンジちはやデッキ」よりも分かりやすく、かつ安定性のある動きであると断言することもできるでしょう。
流れとしては、下記の通り。
1.レベル1では「はじめての訪問 小咲」と「思い出のペンダント」を駆使し、手札準備&盤面維持を行いつつ記憶条件を達成する。
2.レベル2で「白衣の天使 小咲」による擬似リフレッシュを行ったあと、「乙女心 小咲」登場&状況に合わせてデッキからキャラをサーチする。
選択肢は豊富である。
例)
・次の擬似リフレッシュを行うための「白衣の天使 小咲」
・レベル3準備に「乙女心 万里花」
・控え回収のためも行えるレベル応援の「警視総監の娘 万里花」
・相手の早出しキャラメタに「一途な想い 万里花」or「お化け役の千棘」
・盤面を強固にする&デッキ圧縮のために「乙女心 小咲」
3.レベル3で「乙女心 万里花」を盤面に並べて、バーンダメージ&再スタンドによるバーンをもう1度狙いつつ、終盤の詰めを行う。
特筆すべきは、キャラクターもさることながら「約束のペンダント」の存在でしょう。
優秀な能力をもっていても、記憶条件の達成が難しいがため、デッキ採用を見送られるカードは少なくありません。
しかし、ニセコイは違います。
「約束のペンダント(赤)」はレベル1で使用可能な「魔法少女現る 」であり、レストコストはあるものの優秀な効果です。
また、カウンターカードである「約束のペンダント(青)」も、3000のパンプ値はレベル1では大きく、採用して困ることはありません。
これらのイベントカードを回収できるキャラカードも複数存在し、控え室に落ちても比較的容易に入手可能。
上記理由により、よっぽどの事故が起こる&ニセコイに対するメタ構築(イベント封じ、アンコール封じなど)がなされていなければ、記憶条件の達成は決して難しくありません。
運要素もほとんど絡まないため、比較的安定して1〜3の流れをプレイすることは可能です。
条件が記憶のため「乙女心 小咲」はバウンスしても効果が薄く、「乙女心 万里花」のアタック時バーンもほぼ確実に飛んでくるとみてよいでしょう。
レベル2からあとのアドを完全に取られるタイトル&構築は多く、ニセコイのプレイ方法を理解していないと、相手がレベル2のままにこちらはレベル4を迎えて終了……となるゲームも十分にありえることでしょう。
ニセコイを意識した際に、着目すべきはレベル1帯のパワーの低さです。
集中によるパワーパンプ、イベントを使っての強引なパワー底上げ……という方法もありますが、アタック時のパワーは基本的に高くありません(とはいえ、7000ラインはありますが)。
返しのターンは「約束のペンダント(青)」があるため突破は難しいですが、逆にこちらがカウンターを使えば、十分に倒すことは可能です。
レベル1の先上がりを目指し、パワー6000〜7000のラインを構築すれば、相手もサイドアタックをせざるを得ない…という状況にもなりえます。
数は少ないですが、上記条件を達成できるアンコールキャラがいれば、レベル1で相手にアドをとられることはそうそうないでしょう。
次に、パワーの高いレベル2キャラをピン差しでも入れておくことです。
バニラでも構いませんので、素でパワー9000以上を達成できることが重要です。
ニセコイで苦戦する場合、その大半は「白衣の天使 小咲」→「乙女心 小咲」のコンボによって延々と有利な対面を作られ続けられる場合です。
前術したように「乙女心 小咲」をバウンスで戻しても効果は薄く、かといって「白衣の天使 小咲」を戻すのもきりがありません。
一度盤面を構築されると、3000パンプのイベントカード、そして早出しメタの助太刀と、かなり攻め辛い状況が続きます。
そうやって攻めあぐねているうちに自分側がレベル3になり、準備を十分に整えられた相手に蹂躙される……という話はよく耳にします。
「乙女心 小咲」のサーチが機能する限り、この状況を突破することはできません。攻めるなら、ここのサーチ対象数を減らすため相手の山札を削るしかありません。
……とはいえ、何度も言いますが「乙女心 小咲」の対策は難しく、最初の擬似リフレッシュをいかに防ぐかというプレイングの問題になりますので、具体的な対策とは言いづらいです。
そこで高パワーレベル2キャラの投入です。1枚握れれば、それで機能します。
「乙女心 小咲」は優秀な早出し能力&サーチ能力を持ち、素でのパワーは最大で10500しか上がりません(まぁ十分ですが)。
レベル応援を合わせて12000。こちらが助太刀を使えば、十分に見れる数字です。
こちらの盤面に素のパワー9000+レベル応援で10500を超えるキャラがいれば、保守的なニセコイはなかなか攻めてきません(カウンターで相討ちになるより、状況を構築させてレベル3の準備をした方がニセコイは有利に動くためです)。
となると相手はサイドアタックか、パワーの低いキャラにチャンプアタックを選択することでしょう。レベル2キャラは返しのターンも残るはずです。
相手へのダメージは低パワーキャラのチャンプアタックで行い、極力高パワーレベル2のキャラは盤面に残すように心がけましょう。
レベル3に上がるまでこのレベル2キャラを維持できるか。それが結構大きな肝になります。
なぜなら、レベル3に上がったあとも高パワーレベル2の役割があるためです。
ニセコイを代表する「乙女心 万里花」は、アタック時に1点バーンという効果に加え、リバース時に再スタンド可能という強力な能力を持ちます。
再スタンドを込みで考えると、そのダメージ判定は1点→2点(+α)→1点→2点(+α)となり、かなり凶悪な性能であることが分かるでしょう。
しかし素のパワーは「乙女心 小咲」よりも500低く、「乙女心 小咲」で届かないパワーのキャラには触ることがほぼできません。
レベル2で9000のパワーラインならば差は1000となり、レベル応援のパワー補強を行われても3000助太刀などで見ることが可能です。
こちらの手札はカツカツでしょうが、お互いレベル3の土俵に上がったのなら、どのタイトルも手のうちようはあるはずです。
レベル3キャラを並べつつ、ゲームフィニッシュを狙いましょう。
まだ受付を済ませていない方は、2014年10月12日(日)が〆なのでお忘れないようにどうぞ。
(事前予選受付ページはこちらから)
今回のレシピ考察は、しろくろワールドカップH代表のかみどりさんのレシピです。
使用タイトルは、2014年10月の時点で猛威を振るっているニセコイですね。
Lv3 9枚
4 乙女心 小咲(記憶達成による早出し、他の鍵キャラ2枚以上ならパワー+1000、登場時デッキから1枚サーチ)
3 乙女心 万里花(記憶達成でアタック時に1点バーン、相手キャラリバース時に再スタンド(要コスト2&手札3枚))
2 深まる友情 千棘(CIP回復、起動効果でパワー+2000&リバースした相手キャラを山札上へ)
Lv2 5枚
2 白衣の天使 小咲(擬似リフレッシュ&シャッフル後に1ドロー、起動効果でキャラ指定でパワー+2000)
2 お化け役の千棘(2500助太刀&早出しメタ(控え室へ置く))
1 警視総監の娘 万里花(レベル応援、登場時1クロックで鍵キャラ回収)
Lv1 12枚
4 はじめての訪問 小咲(クロックアンコール、他の鍵かスポーツキャラの数×500上昇)
3 首をかしげる万里花(記憶達成時にレベル1以下相討ち付与、登場時のトップチェックで手札入れ替え(鍵キャラ))
1 一途な想い 万里花(1000助太刀、早出しメタ(控え室へ置く))
2 約束のペンダント(赤)(キャラ2体レストで控え室キャラを2枚回収&手札1枚を控え室へ。思い出へ)
2 約束のペンダント(青)(3000助太刀。思い出へ)
Lv0 16枚
4 意外な一面 千棘(レベル0以下相討ち、前列中央への限定移動)
2 店の看板娘 小咲(登場時、手札を1枚おいてデッキサーチ)
2 浴衣の小咲(手札5枚以上なら、アタック時に鍵キャラへパワー+1500)
2 初コイ 千棘(自キャラリバース時にキャラ指定でパワー+1000、4枚集中&ヒット時に鍵か武器のキャラへパワー+2000)
2 水着の万里花(アタック時に他の鍵キャラにパワー+1000、4枚集中&ヒット時に鍵キャラをデッキから1枚サーチ)
2 ニタモノ 楽(他の鍵キャラにパワー+500、手札を1枚置く&控え室から約束のペンダントを1枚回収)
1 ちび万里花(登場時に山札のトップチェック&そのカードを山札の上か控え室へ、登場時に控え室の約束のペンダントを回収)
1 ちび小咲(相手ターン中の前列中央パワー+1000、登場時に控え室の約束のペンダントを回収)
CX 8枚
4 10年間の想い(カムバック)
4 交わした約束 (ゲート)
早出しメタ、擬似リフレッシュ、手札増強の集中に、移動キャラ。
現在のヴァイスで必要とされるカードをほとんど揃え、隙のないタイトルとなっているニセコイ。
使い勝手のいいイベントカード「約束のペンダント」を記憶条件に、強力なレベル3キャラクターを出せるのも魅力の一つでしょう。
使用者によって細かな違いはれど、かみどりさんのデッキも赤青で組まれたニセコイのテンプレートデッキと見れます。
相違点としては、タッチで緑色の「店の看板娘 小咲」「浴衣の小咲」が入っており、アタック時のパワー補強と手札準備が重要視されているところでしょうか。
2014年10月現在、赤青のニセコイのゲームプレイの流れはほぼ確立されています。
これは、2013年まで環境トップの呼び声も高かった「Rewriteのチェンジちはやデッキ」よりも分かりやすく、かつ安定性のある動きであると断言することもできるでしょう。
流れとしては、下記の通り。
1.レベル1では「はじめての訪問 小咲」と「思い出のペンダント」を駆使し、手札準備&盤面維持を行いつつ記憶条件を達成する。
2.レベル2で「白衣の天使 小咲」による擬似リフレッシュを行ったあと、「乙女心 小咲」登場&状況に合わせてデッキからキャラをサーチする。
選択肢は豊富である。
例)
・次の擬似リフレッシュを行うための「白衣の天使 小咲」
・レベル3準備に「乙女心 万里花」
・控え回収のためも行えるレベル応援の「警視総監の娘 万里花」
・相手の早出しキャラメタに「一途な想い 万里花」or「お化け役の千棘」
・盤面を強固にする&デッキ圧縮のために「乙女心 小咲」
3.レベル3で「乙女心 万里花」を盤面に並べて、バーンダメージ&再スタンドによるバーンをもう1度狙いつつ、終盤の詰めを行う。
特筆すべきは、キャラクターもさることながら「約束のペンダント」の存在でしょう。
優秀な能力をもっていても、記憶条件の達成が難しいがため、デッキ採用を見送られるカードは少なくありません。
しかし、ニセコイは違います。
「約束のペンダント(赤)」はレベル1で使用可能な「魔法少女現る 」であり、レストコストはあるものの優秀な効果です。
また、カウンターカードである「約束のペンダント(青)」も、3000のパンプ値はレベル1では大きく、採用して困ることはありません。
これらのイベントカードを回収できるキャラカードも複数存在し、控え室に落ちても比較的容易に入手可能。
上記理由により、よっぽどの事故が起こる&ニセコイに対するメタ構築(イベント封じ、アンコール封じなど)がなされていなければ、記憶条件の達成は決して難しくありません。
運要素もほとんど絡まないため、比較的安定して1〜3の流れをプレイすることは可能です。
条件が記憶のため「乙女心 小咲」はバウンスしても効果が薄く、「乙女心 万里花」のアタック時バーンもほぼ確実に飛んでくるとみてよいでしょう。
レベル2からあとのアドを完全に取られるタイトル&構築は多く、ニセコイのプレイ方法を理解していないと、相手がレベル2のままにこちらはレベル4を迎えて終了……となるゲームも十分にありえることでしょう。
ニセコイを意識した際に、着目すべきはレベル1帯のパワーの低さです。
集中によるパワーパンプ、イベントを使っての強引なパワー底上げ……という方法もありますが、アタック時のパワーは基本的に高くありません(とはいえ、7000ラインはありますが)。
返しのターンは「約束のペンダント(青)」があるため突破は難しいですが、逆にこちらがカウンターを使えば、十分に倒すことは可能です。
レベル1の先上がりを目指し、パワー6000〜7000のラインを構築すれば、相手もサイドアタックをせざるを得ない…という状況にもなりえます。
数は少ないですが、上記条件を達成できるアンコールキャラがいれば、レベル1で相手にアドをとられることはそうそうないでしょう。
次に、パワーの高いレベル2キャラをピン差しでも入れておくことです。
バニラでも構いませんので、素でパワー9000以上を達成できることが重要です。
ニセコイで苦戦する場合、その大半は「白衣の天使 小咲」→「乙女心 小咲」のコンボによって延々と有利な対面を作られ続けられる場合です。
前術したように「乙女心 小咲」をバウンスで戻しても効果は薄く、かといって「白衣の天使 小咲」を戻すのもきりがありません。
一度盤面を構築されると、3000パンプのイベントカード、そして早出しメタの助太刀と、かなり攻め辛い状況が続きます。
そうやって攻めあぐねているうちに自分側がレベル3になり、準備を十分に整えられた相手に蹂躙される……という話はよく耳にします。
「乙女心 小咲」のサーチが機能する限り、この状況を突破することはできません。攻めるなら、ここのサーチ対象数を減らすため相手の山札を削るしかありません。
……とはいえ、何度も言いますが「乙女心 小咲」の対策は難しく、最初の擬似リフレッシュをいかに防ぐかというプレイングの問題になりますので、具体的な対策とは言いづらいです。
そこで高パワーレベル2キャラの投入です。1枚握れれば、それで機能します。
「乙女心 小咲」は優秀な早出し能力&サーチ能力を持ち、素でのパワーは最大で10500しか上がりません(まぁ十分ですが)。
レベル応援を合わせて12000。こちらが助太刀を使えば、十分に見れる数字です。
こちらの盤面に素のパワー9000+レベル応援で10500を超えるキャラがいれば、保守的なニセコイはなかなか攻めてきません(カウンターで相討ちになるより、状況を構築させてレベル3の準備をした方がニセコイは有利に動くためです)。
となると相手はサイドアタックか、パワーの低いキャラにチャンプアタックを選択することでしょう。レベル2キャラは返しのターンも残るはずです。
相手へのダメージは低パワーキャラのチャンプアタックで行い、極力高パワーレベル2のキャラは盤面に残すように心がけましょう。
レベル3に上がるまでこのレベル2キャラを維持できるか。それが結構大きな肝になります。
なぜなら、レベル3に上がったあとも高パワーレベル2の役割があるためです。
ニセコイを代表する「乙女心 万里花」は、アタック時に1点バーンという効果に加え、リバース時に再スタンド可能という強力な能力を持ちます。
再スタンドを込みで考えると、そのダメージ判定は1点→2点(+α)→1点→2点(+α)となり、かなり凶悪な性能であることが分かるでしょう。
しかし素のパワーは「乙女心 小咲」よりも500低く、「乙女心 小咲」で届かないパワーのキャラには触ることがほぼできません。
レベル2で9000のパワーラインならば差は1000となり、レベル応援のパワー補強を行われても3000助太刀などで見ることが可能です。
こちらの手札はカツカツでしょうが、お互いレベル3の土俵に上がったのなら、どのタイトルも手のうちようはあるはずです。
レベル3キャラを並べつつ、ゲームフィニッシュを狙いましょう。
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