カンヌ映画祭で男優賞の映画の感想
公開されて
時間もたつので
少々ネタバレも致します
毎日
トイレ掃除を丁寧にする
真面目な仕事ぶりの男
手を抜いてない仕事ぶり
淡々とこなす日々の
仕事と家との往復
銭湯とコインランドリー
古本屋
スナック
そんな毎日に
会社の後輩や
ちょっとした人々との
関わりがあるような
ないような日々
これは
映画評もまだ見てない状態での
私の感想なので
不愉快になられたらすみません
※まず最初に
言っときます
冒頭から20分くらいまで
カメラワーク酔います
ハンディカメラで撮ってますが
特にドライブシーンは
細かく揺れて酔います!
大画面で酔います
気にしない方は
大丈夫でしょうが、、、
一応お伝えしておきます
でも最初だけで
だんだん酔わなくなりますので!
最初だけです!
さて
主人公の役所さんが
かっこいいです
そりゃ役所さんですから
かっこいいのは
当たり前なんですが
この方は何をしていても
かっこ良く見える
男優賞はなるほど、、、
若い裸じゃない裸も
さらけ出してる
でもかっこいいのは
何故なんでしょう
(見るとこ違いますか)
映画を観ながら
私は所々泣いていたのですが
なんで泣いてるのか
見終わった後は
さっぱり忘れていました
びっくりするくらい
泣ける理由は
後に残らない
(私の問題)
それくらい
重くはない映画です
なんだか北野武監督の
『あの夏、いちばん静かな海。』
みたいだなと感じました
淡々と撮ってるだけなのに
泣けましたからね
あの映画も、ただ
ただ感じる映画
(私にとっては)
例えば
こんな男の人のように
自分の世界の満足を知る
このようになれたらと
私はちょっと思う
生業が
職人とか技術職とかじゃなくて
トイレ掃除なんだけど
まるで技術職かのように
撮ってるのも
ポイント
この主人公の
仕事に対する向き合い方を
明確にするつもりなのかな
家のトイレは出てこない
(必要ないか)
私は主婦でトイレ掃除の
機会が多いから
ついそんなところ
見てしまうのかな
家のトイレも
あんな風にきれいに掃除するのかな
とかそんな素朴な疑問がありました
トイレ掃除はないけど
部屋の掃除はあります
それも掃除機ではなくて
ホウキに新聞誌で
昔ながらの掃除
(新聞とってるようには
思えないけど)
彼の部屋に
単行本は沢山ある
音楽カセットも
盆栽も
好きなモノしか置いてない部屋
うらやましいじゃないか!
料理のシーンも出てこない
外のお気に入りの場所で
食べる
だからその店に行けない日は
カップラーメンをすする
それくらい料理はしない
うらやましいじゃないか!
チームワークじゃない
個人で完結する仕事
うるさい同僚上司はいない
うらやましいじゃないか!
疎遠になってる
男の妹さんが出てくると
どうもお金持ちっぽいのです
(短時間のシーンで
それを感じさせるのはすごい)
ここは私の想像でしかないけど
お父さんとの確執も
長男に産まれ
”会社を継げ”
(会社経営は完全に想像)
とか結婚しろとか
いろいろそんなことを言われて
でも好きに生きたい彼と
ぶつかったのかな?
なんて思ったりしました
好きに生きたいのを
貫き通しているので
そりゃぶつかりますよね
(想像です)
みるとこちがいますか?
(2回目)
私は本やカセットの音楽
役所さんがもちろん
役所さん以外の
取り巻く俳優さんの
演技も含め
好きな感じがつまった映画でした
キャスティングには
すごくこだわってると思います
一目見ただけで
どんな人生、性格なのか
分かるたたずまいの
役者様ばかりなのは
さすがです
例えば
三浦様は
一瞬写っただけで
あ、かっこいい人なんだ
って分かりましたし
余計な説明がいらないんです
それは撮り方?
やっぱり監督がすごいのだろうか
全体的に
つくづくおしゃれです
映画の中に出てきた
台詞のなかで気になったのは
『今度』と言う言葉
”今度”は”今度”で
今は今
多分”今度”は
二度と来ない”かも”しれない
時間のことなんだ
と突きつけられます
私たちは
一瞬先には何が起こるか分からない
それこそ地震が起こるかも
この別れが今生の別れになるかも
と忘れてるでしょってね
思わせる
(みんな思いたくないしね)
そこは
印象に残りました
伝えたいことの一つ
だと思いました
役所さん演じる
この男は
仕事の合間に
フィルムカメラで
木を撮っていて
現像した
お気に入りの写真を
缶に入れて数年分押し入れに
入れてるような人です
毎晩その男の人が見る夢
が怪しげに写る
そこは
ちょっと不気味です
不気味と言うと
お昼休憩の公園で出会う
OLさんの暗い瞳は
不気味です
何の説明もないけど
でも
素直に
あんまり嫌なシーンは
ないのです
例えば
エロとか
グロとかないです
男の一人暮らし
おエロってどうなってるんでしょう
こんな性に
ふりまわされない男の人も
いるんでしょうね
(それが言いたい映画じゃない)
うらやましいじゃないか!
この映画で
沢山の東京の
きれいなトイレを見ました
実際このトイレをきれいに掃除を
してくれる人がいるんだろうなと
思います
トイレがきれいなのは
当たり前じゃないというのも
感じて、という
メッセージもありますね、きっと
これからご覧になる方は
最後の最後まで
席を立たずにいた方が
おまけが見られますよ!
とお伝えしときます
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