消費税の処理方法
●消費税とは
消費税とは、商品やサービスの消費に対して国などが課す税金のことです。消費税の負担者は消費者ですが、納付するのは会社(商店)であるということです。会社は消費者より預かった消費税から、会社が仕入等で支払った消費税を差し引いた差額を国や都道府県に納ることになります。
●消費税の仕訳方法
消費税の仕訳方法には、税抜方式と税込方式という2つの方法がありますが、簿記3級では税抜方式のみが試験範囲となっているので以下、税抜方式について説明します。
税抜方式は、商品の仕入れを行った際に支払う消費税を「仮払消費税」勘定、商品を販売した際に受け取る消費税を「仮受消費税」勘定で処理する方法です。決算時には仮払消費税と仮受消費税の差額を算出し、納付すべき消費税の金額をもとめます。相殺時に支払いしないので、納付額はいったん「未払消費税」勘定に計上します。そして消費税額を納付した際に、未払消費税勘定をなくすことになります。それでは、実際に仕訳を行ってみましょう。
次の一連の消費税の取引を税抜方式で仕訳しなさい。
@ 商品100,000円(税抜き)を仕入れ、代金は8,000円の消費税とともに小切手を振り出して支払った。
(借)仕 入 100,000
(借) 仮払消費税 8,000 (貸)当座預金 108,000
A @の商品を、120,000円(税抜き)で販売し、代金は9,600円の消費税とともに現金で受け取った。
(借)現 金 129,600(貸)売 上 120,000
(貸)仮受消費税 9,600
B 決算にあたり、消費税の納付額を計算し確定した。
(借)仮受消費税 9,600 (貸)未払消費税 1,600
(貸)仮払消費税 8,000
C 確定した消費税の納付額を、小切手を振り出して納付した。
(借)未払消費税 1,600 (貸)当座預金 1,600
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