2017年09月11日
雑感 〜人員不足と責任。良い管理者とは〜
「人員不足」。
こういう時こそ、小回りの効く「介護現場経験者」な職員は活躍できる。
なかでも介護現場を経験してから、生活相談員やケアマネジャーなどの管理職を経験した方。
東武鉄道のSL「大樹」のように、混沌とした介護現場を牽引していることだろう。
日本商工会議所が全国の中小企業4,072社を対象に行った2017年度の「人手不足等への対応に関する調査」によると、「不足している」の割合が高かった業種は、宿泊・飲食業(83.8%)、運輸業(74.1%)、介護・看護(70.0%)、建設業(67.7%)だった。
我々、介護サービス事業所でも「人員不足」で悩まれているところも多いでしょう。
日曜日、下野新聞の求人広告にも毎週のように介護・看護関連の求人情報が記載されています。
上の調査では、人手不足を感じている中小企業が求める人材は「即戦力となる中堅層、専門家」(62.0%)や「一定の経験を有した若手社員(第二新卒等)」(60.3%)という傾向があったそうです。
今回は、人員不足と責任の因果関係についての私見です。
今の職場もう限界・・・ツクイスタッフの介護資格を持ったキャリアアドバイザーに相談下さい!
我々、介護サービス事業者は病院等の医療機関をはじめ、入所系の事業所では、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム(地域密着型特別養護老人ホーム)、グループホーム、広義での入所では、小規模多機能型居宅介護、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や特定施設入居者生活介護。
また通所系の事業所では、デイサービスやリハビリテーションを施すデイケア、広義での通所、日光市独自の「オアシス支援事業所」。
相談支援系では、居宅介護支援センター(ケアプランセンター)や地域包括支援センター。
訪問系では、訪問介護(ホームヘルパー)や訪問看護、最近流行の訪問リハビリや訪問入浴。
要支援・要介護者の移動に関しては、乗降介助サービスや、介護保険外の移動サービスがあります。
要支援・要介護者が自宅で生活するために不可欠な福祉用具。
販売やレンタルのサービスも充実しています。
それらの介護サービス事業所と交流する機会が多くありますが、「人員不足」は深刻な様子です。
「人が足りない」、「募集をかけても人が来ない」などの声(愚痴??)をしばしば聞きます。
上手くいっている事業所は(それなりに)クリアできている「人員不足」。
上手くいっている事業所と、そうではない事業所の違いは…。
それは現場レベルでは「リーダー」、「ユニットリーダー」。
その上では「副主任」や「主任」などの中間管理職。
さらに「事務長」や「施設長」、「(社会福祉法人やNPO法人に多い)理事長」や「理事」、「顧問」などのポストの責任感です。
上手くいっている事業所では、「責任の所在」や「責任の取り方」が明確です。
それにより、末端の職員にもそれらが周知されていて、どのポストの職員も、のびのびと仕事ができます。
介護現場に多い、転倒や転落。
誤嚥や窒息。
移乗(トランスファー)の際などにできる表皮剥離、傷や(圧迫)骨折。
入浴時の水没。
介護現場では様々なアクシデントがあります。
生活相談員やケアマネジャー、サービス提供責任者などの相談系では、クレーマーな利用者やご家族等に悩まされることも多いのではないでしょうか。
上手くいっている事業所では、責任の所在や取り方が明確と書きましたが、そのとおり、現場レベルでダメなら中間管理職。
中間管理職でダメなら、「長」という肩書きの者が最前線に立つべき、と意識している事業所は「割と」上手くいっています。
昨今、問題となっている介護現場の人員不足も、「長」という肩書きを持つ者が、「人員をそろえられないのは事業所の責任。アクシデントも人員をそろえられない事業所の責任である」といったことを現場に伝えて、謝罪し、具体的にとっている求人等の活動を報告していけば、管理者と現場の温度差も解消されます。
逆に上手くいっていない事業所ではどうでしょうか。
現場レベル・中間管理職レベル・管理者レベルで責任の所在があいまいな傾向があります。
そういった事業所では、職員皆が所謂「つっかけもち」の状況になってしまい、一部の職員に負担が大きくなります。
負担の増加により、同調し続ける離職者も増え、「負のスパイラル」に陥ることでしょう。
管理者側と介護現場の溝もさらに深くなり、利用者定員と職員の比率を満たせないなど、施設の運営困難な状況に陥ってしまうことも考えられます。
そんな時、求められる「リーダー」。
ジャンヌ・ダルクのような救世主は、なかなか現れません。
そこで山本五十六元帥。
経営者や所謂、リーダーに親しまれている数々の名言があります。
やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。
人は神ではない。
誤りをするというところに、
人間味がある。
実年者は、今どきの若い者
などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に
同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、
年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、
いったい日本はどうなるのだ、
などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は
若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、
とその可能性を発見してやってくれ。
こういったことを「不言実行」し、周りに広めていける「リーダー」が、現在の介護業界には必要ではないでしょうか。
連日のように朝鮮半島の戦争になりそうな有事が、マスコミで報道されていますが、203高地https://ja.wikipedia.org/wiki/203%E9%AB%98%E5%9C%B0
のような激戦とまではいかないものの、利用者やそのご家族、自分自身の肉体的・精神的疲労と戦っている福祉業界の職員。
山本五十六元帥の言葉を借りると、「リーダーは先陣で指揮を執る」。
山本五十六元帥のように、管理職・中間管理職や現場を、この日光市に走る「SL大樹」のように力強く牽引していける「リーダー」はあなたの事業所にいますか?
「よそに行っても同じ」などと(自称)ベテランの方々は言いますが、上記のような「リーダー」を求めての転職も「アリ」かと、思っているところです。
なんてことを、山本五十六元帥が生き返り、聴いたら卒倒しそうな、USHERの「Love In This Club」を聴きながら考えていたところです。
優秀な「リーダー」や「管理者」。
介護報酬の削減や原材料費高騰、そして安心・安全費用の増大。
中小企業には堪えられません。
そんな中、良い「リーダー」。
そんな人を見極めていく「目」も、今後も発展?し続ける高齢者介護に携わる職員には必要ではないでしょうか。
こういう時こそ、小回りの効く「介護現場経験者」な職員は活躍できる。
なかでも介護現場を経験してから、生活相談員やケアマネジャーなどの管理職を経験した方。
東武鉄道のSL「大樹」のように、混沌とした介護現場を牽引していることだろう。
日本商工会議所が全国の中小企業4,072社を対象に行った2017年度の「人手不足等への対応に関する調査」によると、「不足している」の割合が高かった業種は、宿泊・飲食業(83.8%)、運輸業(74.1%)、介護・看護(70.0%)、建設業(67.7%)だった。
我々、介護サービス事業所でも「人員不足」で悩まれているところも多いでしょう。
日曜日、下野新聞の求人広告にも毎週のように介護・看護関連の求人情報が記載されています。
上の調査では、人手不足を感じている中小企業が求める人材は「即戦力となる中堅層、専門家」(62.0%)や「一定の経験を有した若手社員(第二新卒等)」(60.3%)という傾向があったそうです。
今回は、人員不足と責任の因果関係についての私見です。
今の職場もう限界・・・ツクイスタッフの介護資格を持ったキャリアアドバイザーに相談下さい!
我々、介護サービス事業者は病院等の医療機関をはじめ、入所系の事業所では、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム(地域密着型特別養護老人ホーム)、グループホーム、広義での入所では、小規模多機能型居宅介護、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や特定施設入居者生活介護。
また通所系の事業所では、デイサービスやリハビリテーションを施すデイケア、広義での通所、日光市独自の「オアシス支援事業所」。
相談支援系では、居宅介護支援センター(ケアプランセンター)や地域包括支援センター。
訪問系では、訪問介護(ホームヘルパー)や訪問看護、最近流行の訪問リハビリや訪問入浴。
要支援・要介護者の移動に関しては、乗降介助サービスや、介護保険外の移動サービスがあります。
要支援・要介護者が自宅で生活するために不可欠な福祉用具。
販売やレンタルのサービスも充実しています。
それらの介護サービス事業所と交流する機会が多くありますが、「人員不足」は深刻な様子です。
「人が足りない」、「募集をかけても人が来ない」などの声(愚痴??)をしばしば聞きます。
上手くいっている事業所は(それなりに)クリアできている「人員不足」。
上手くいっている事業所と、そうではない事業所の違いは…。
それは現場レベルでは「リーダー」、「ユニットリーダー」。
その上では「副主任」や「主任」などの中間管理職。
さらに「事務長」や「施設長」、「(社会福祉法人やNPO法人に多い)理事長」や「理事」、「顧問」などのポストの責任感です。
上手くいっている事業所では、「責任の所在」や「責任の取り方」が明確です。
それにより、末端の職員にもそれらが周知されていて、どのポストの職員も、のびのびと仕事ができます。
介護現場に多い、転倒や転落。
誤嚥や窒息。
移乗(トランスファー)の際などにできる表皮剥離、傷や(圧迫)骨折。
入浴時の水没。
介護現場では様々なアクシデントがあります。
生活相談員やケアマネジャー、サービス提供責任者などの相談系では、クレーマーな利用者やご家族等に悩まされることも多いのではないでしょうか。
上手くいっている事業所では、責任の所在や取り方が明確と書きましたが、そのとおり、現場レベルでダメなら中間管理職。
中間管理職でダメなら、「長」という肩書きの者が最前線に立つべき、と意識している事業所は「割と」上手くいっています。
昨今、問題となっている介護現場の人員不足も、「長」という肩書きを持つ者が、「人員をそろえられないのは事業所の責任。アクシデントも人員をそろえられない事業所の責任である」といったことを現場に伝えて、謝罪し、具体的にとっている求人等の活動を報告していけば、管理者と現場の温度差も解消されます。
逆に上手くいっていない事業所ではどうでしょうか。
現場レベル・中間管理職レベル・管理者レベルで責任の所在があいまいな傾向があります。
そういった事業所では、職員皆が所謂「つっかけもち」の状況になってしまい、一部の職員に負担が大きくなります。
負担の増加により、同調し続ける離職者も増え、「負のスパイラル」に陥ることでしょう。
管理者側と介護現場の溝もさらに深くなり、利用者定員と職員の比率を満たせないなど、施設の運営困難な状況に陥ってしまうことも考えられます。
そんな時、求められる「リーダー」。
ジャンヌ・ダルクのような救世主は、なかなか現れません。
そこで山本五十六元帥。
経営者や所謂、リーダーに親しまれている数々の名言があります。
やってみせ、言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。
人は神ではない。
誤りをするというところに、
人間味がある。
実年者は、今どきの若い者
などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に
同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、
年長者に対して礼儀を知らぬ、
道で会っても挨拶もしない、
いったい日本はどうなるのだ、
などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は
若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、
とその可能性を発見してやってくれ。
こういったことを「不言実行」し、周りに広めていける「リーダー」が、現在の介護業界には必要ではないでしょうか。
連日のように朝鮮半島の戦争になりそうな有事が、マスコミで報道されていますが、203高地https://ja.wikipedia.org/wiki/203%E9%AB%98%E5%9C%B0
のような激戦とまではいかないものの、利用者やそのご家族、自分自身の肉体的・精神的疲労と戦っている福祉業界の職員。
山本五十六元帥の言葉を借りると、「リーダーは先陣で指揮を執る」。
山本五十六元帥のように、管理職・中間管理職や現場を、この日光市に走る「SL大樹」のように力強く牽引していける「リーダー」はあなたの事業所にいますか?
「よそに行っても同じ」などと(自称)ベテランの方々は言いますが、上記のような「リーダー」を求めての転職も「アリ」かと、思っているところです。
なんてことを、山本五十六元帥が生き返り、聴いたら卒倒しそうな、USHERの「Love In This Club」を聴きながら考えていたところです。
優秀な「リーダー」や「管理者」。
介護報酬の削減や原材料費高騰、そして安心・安全費用の増大。
中小企業には堪えられません。
そんな中、良い「リーダー」。
そんな人を見極めていく「目」も、今後も発展?し続ける高齢者介護に携わる職員には必要ではないでしょうか。
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