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2017年01月11日

雑感 〜薬物依存〜

市井では元プロ野球選手の清原氏や、芸能人・有名人の薬物事件や疑惑が騒がれています。

先日、日本老年医学会と日本医療研究開発機構のグループが、「高齢者の薬 副作用防止の手引き」を作成しました。

冊子のほか、インターネットでも簡単に閲覧できます。

URLはコチラ↓
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/pdf/20161117_01_01.pdf

「高齢者」が一番、薬物に依存している層だと私は考えています。

そして次に、その「高齢者」を「介護している人」にも「ある意味で」薬物に依存する部分があるのではないでしょうか。


当方の主観では、「ベンゾジアゼピン系」の睡眠薬や安定剤である、「ハルシオン」や「レンドルミン」、「デパス」が多数、高齢者である利用者に処方されています。

また、「メジャートランキライザー(抗精神病薬)」の「リスパダール」という非定型抗精神病薬も多用されている印象です。

これらの薬には「効果」と「逆効果」があるという考えを私は持っています。

「効果」の一例ですと、高齢者が「全体的に穏やかになった」、「夜になると落ち着かなかったが、眠れるようになった」、「易怒性が顕著に見られたが、落ち着いている時間が長くなった」などの声が多々、あります。

「逆効果」の一例ですが、多岐に渡り、「逆に認知症の行動・心理症状(一般にはBPSD・周辺症状)がヒドクなった」、「全く効かず、経済的に困る」、「別の様々な症状が出て、介護をすることがよけいに困難になった」などの事例を見聞きしてきました。

抗精神病薬は強力な薬ですから、副作用が生じる蓋然性が高いと考えています。

「メジャートランキライザー」のもっとも危険な副作用としては、大量の抗精神病薬の投与や静脈注射などによる『悪性症候群』があります。

これは、原因不明の高い発熱・大量の発汗・唾液大量分泌・頻脈・全身の筋肉硬直などが起こり、時に死亡する事もあります。非常に重篤な結果を生む副作用ですが、発生率は、抗精神病薬服用者全体の0.07〜0.4%とかなり低く、医師の指示に従って、適切な用法用量を守って服用すれば必要以上の心配は要らないと思われます。

代表的な副作用として、「錐体外路症状」という幾つかの症状から成り立つ副作用があります。

薬理作用であるドーパミンの神経伝達過程の遮断によって、脳内の黒質線条体のドーパミン不足によって発症するパーキンソン病に似た「薬剤性パーキンソニズム」の症状が出ることがあります。手や足が震えたり、痙攣したりして自分の意志で止めることが出来ないといった副作用。

所謂、「パーキンソン病」と同等の症状でしょうか。

手足が震えることを「振戦」と介護業界では言います。

他の錐体外路症状として、身体や足がムズムズしたりソワソワしたりして、落ち着いて静止する事が出来ないアカシジア(静座不能)、舌が自然に出たままになるジストニアや目が上を向いてしまう眼球上方運動の症状があります。

長期間の服用の際に発症する事のある『遅発性ジスキネジア』という副作用は、自らの意志とは無関係に口をモグモグと動かしたり、舌を動かしたりしてしまう状態の事です。頭や全身をフラフラと揺らすといった形で出てくる事もあります。

所謂「ピック病」や「前頭側頭葉変性症(FTLD)」によって引き起こされる、「二度童子」的な症状とも同じような雰囲気です。

「精神安定剤」や「眠剤」ですが、「依存」しているのは「認知症高齢者」だけでなく、その「ご家族」や「(職種としての)介護者」であると考えられます。

居宅にて親や祖父母の介護をされている方や、施設にて(夜勤の業務を行う)介護職員からの相談や愚痴は枚挙に暇がありません。

「要介護状態の高齢者の方」や「その介護者の皆様」に、「薬物依存」の傾向にあるという私見です。

世代別の人口に目を向ければ明白ですが、この超高齢化社会を迎えた「日本」の人口比率を考慮すれば、これやの「薬物」に「依存」している層は、「要介護状態の高齢者とその介護者」が一番、多いのではないでしょうか。

私の友人や知人にも薬物依存者はいました。

躁鬱病やアルコール依存症などの多岐に渡りますが、皆さんそれぞれの「生活暦」があります。

「生活暦」を無視して、「あなたは薬物依存症だ」などと言ってほしくはないですね。

「薬」に依存しているのは「実は」、「介護を必要とする高齢者」や「その介護をするもの」といった構図は、はるか昔からあったものだと考察します。

また「高齢者」は我々のような「(一般的な)健常者とは異なり、病や様々な(身体などの)萎縮により「薬が効きやすい」状態であります。

医師の処方だけでなく、適宜、内服薬の「見直し」を行うこともこれからの「介護者」には必要でないでしょうか。

面白おかしく「薬物依存」と各種メディアは言いますが、こういった「要介護高齢者」や「それらの高齢者を支える人々」を照準に、「薬」について研究してみることも、診療報酬や薬剤の価格の自己負担と公的負担面からも、「ひとつの社会貢献」かと、私は常々考えています。

介護マップ1.jpeg

https://fanblogs.jp/nikkokaigoren/archive/3/0

今年も「日光市介護サービス事業者連絡協議会」をよろしくお願いいたします。
posted by るり at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感
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