彦根城(ひこねじょう)は、近江国犬上郡彦根(現在の滋賀県彦根市金亀町)にある城。江戸時代には彦根藩の政庁が置かれた。天守、附櫓及び多聞櫓は国宝、城跡は特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域である。天守が国宝指定された5城のうちの一つでもある(他は犬山城、松本城、姫路城、松江城)。彦根八景・琵琶湖八景に選定されている。
構造
城の形式は連郭式平山城。本丸、二の丸、三の丸と北側に山崎曲輪が配置された。御殿は二の丸に置かれた。本丸に天守、西の丸と山崎曲輪に三重櫓が建てられた。山崎曲輪三重櫓は明治初期に破却された。なお、城の北側には玄宮園と楽々園という大名庭園が配されており、これらは「玄宮楽々園」として国の名勝に指定されている。玄宮園、楽々園はかつて松原内湖(戦中・戦後に干拓)に面しており、入江内湖も望める絶景であった。
なお、現存例の少ない築城の技法でもある「登り石垣」が良好な形で保存されている。この石垣は、天秤櫓の向かって右が牛蒡積み(野面積みの一種)、向かって左が落し積みとなっている。
文化財
国宝
天守
附櫓及び多聞櫓(1棟)
重要文化財
天秤櫓
太鼓門及び続櫓(1棟)
西の丸三重櫓及び続櫓(1棟)
佐和口多聞櫓
馬屋
所在地
滋賀県彦根市金亀町1-1
利用情報
日本100名城スタンプラリーのスタンプは彦根城開国記念館に設置されている。
屋形船(内堀を観光船で巡る)
山崎御門前←→玄宮園前船着場
アクセス
鉄道
彦根駅(JR西日本 東海道本線(琵琶湖線)・近江鉄道本線(彦根・多賀大社線))から彦根ご城下巡回バスで彦根城停留所下車、徒歩すぐ(※季節運行)。
同駅から徒歩約15分。
タクシー
米原駅(JR東海 東海道新幹線・東海道本線、JR西日本 東海道本線(琵琶湖線)・北陸本線、近江鉄道本線(彦根・多賀大社線))から約20分。
彦根駅から約5分。
自動車
名神高速道路 彦根ICから車で約5分。
北陸自動車道 米原ICから車で約20分。
国道8号 :彦根市・外町交差点で国道306号と交差。
国道306号 :彦根市・外町交差点が終点。
国道307号 :彦根市・原町交差点が起点。
駐車場
彦根城駐車場(1日1,000円)