與賀神社(よかじんじゃ、与賀神社)は、佐賀県佐賀市にある神社。旧社格は県社。
「与賀神社」とも書き、官公庁での案内など大部分はこちらの表記が用いられている。
祭神
主祭神
与止日女神 (よどひめのかみ)=豊玉姫命(とよたまひめ)
神社では主神の与止日女神を豊玉姫命と同一の存在として、海神の娘で竜宮城の姫であり神武天皇の祖母である、としている。
配祀神
八幡神 彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)
住吉神 綿津見命(わたつみのみこと)
乙宮神 宗像三女神(むなかたさんじょしん)
印鑰神 天児屋根命(あめのこやね)
応神天皇(おうじんてんのう)
菅原道真公(すがわらみちざねこう)
文化財
重要文化財(国指定)
与賀神社楼門
室町時代後期 - 安土桃山時代。1913年(大正2年)、当時の古社寺保存法に基づき特別保護建造物(文化財保護法下の「重要文化財」に相当)に指定された。総丹塗で正面三間、側面二間、屋根は入母屋造で当初杮葺であったが後世銅板葺屋根に改められた。楼門は、与賀城の城門が残っている伝承がある。
与賀神社三の鳥居及び石橋
三の鳥居 - 神社の参道は「八丁馬場」といわれ千数百メートルの間に3基の肥前鳥居がある。このうち三の鳥居は石造明神鳥居で「肥前鳥居」の初期のものとして有名である。
石橋 - 鳥居をくぐった先、小川にかけられた石造反橋で橋脚6基18本、擬宝珠(10個)高蘭付で、擬宝珠に慶長11年(1606年)の銘がある。鳥居とともに鍋島直茂が朝鮮出兵から無事帰還したことを祝い寄進された。桃山時代の地方的特色がみられる。
太刀 銘 康(以下不明)(伝康光)
与賀神社の御神刀として伝わる。銘は一部不明だが、備前国(岡山県東部)長船康光の作とされている。刃の長さ二尺四寸、手の内七寸七分、鎬造、反り八分、刃紋小乱れ。藩祖鍋島直茂が所望したが神慮を畏り、「与賀神社の永代の神宝物とせよ」と仰せつけたとの伝がある。
所在地 佐賀県佐賀市与賀町2-50
位置 北緯33度14分54.91秒 東経130度17分41.27秒
主祭神 与止日女神(=豊玉姫命)
社格等 旧県社
創建 (伝)欽明天皇25年(564年)
本殿の様式 五間社流造
例祭 10月第4日曜日(おくんち)
主な神事 4月19日(春祭・祈年祭)
7月29日(夏祭・夏越大祓)
8月7日(七夕祭)
12月6日(新嘗祭)