2016年03月15日
空遍路(3)「第九の里ってなんや?」
(=^ェ^=) しかし、さっそく3寺目で分かってきたけど、道にも出会いと別れがあって、なんかさみしい、
▽・w・▽ どうかしたんすか、
(=^ェ^=) これを目安にお寺探しをしてきたJR高徳線や高松自動車道と別れるんがさみしいんや、
▽・w・▽ たしかに3番札所・金泉寺(こんせんじ)あたりから、大きく右にそれて香川県へ向かってますけど、相手は線路や道路ですよ、
(=^ェ^=) わかってるんやけど、なんでかな、
「なんでやろ 道とわかれて さみしいな」
▽・w・▽ ところで三番札所・金泉寺(こんせんじ)に着陸早々(そうそう=してまもなく)、話を元にもどして悪いんすけど、ちょっと気になることがあって、
(=^ェ^=) なんや?
▽・w・▽ 一番札所・霊山寺(りょうぜんじ)のそばにドイツ村公園ってあるんやけど、その奥にも第九の里や賀川豊彦記念館とかあって、なんかずっと気になってて・・・
(=^ェ^=) もどって調べよか、とくに急がへんし、
▽・w・▽ じゃあまず、賀川豊彦(かがわ・とよひこ)って人物から、
(=^ェ^=) なるほど、これはものすごい偉人やな、まったく知らんかった自分が恥ずかしいほどの・・・
▽・w・▽ キリスト教社会主義者といえばそれまでですけど、活動があまりに広範囲で、ひと言ではとても語り尽くせません、
(=^ェ^=) 居るとこには居るんやなあ、こういう偉大な人物って、そんで「第九の里」のほうは、
▽・w・▽ 道の駅なんすけど、もともとここはベートーベンの第九(だいく)交響曲が日本で始めて鳴り響いた土地なんやそうです、
(=^ェ^=) そういえば聞いたことあるなあ、戦争捕虜のドイツ兵によって初演されたとか、
▽・w・▽ ありました、「なると第九」ってウェブサイトにくわしいいきさつが、
(=^ェ^=) これも美しい話やなあ、
▽・w・▽ どちらも、おへんろ道の一番札所にふさわしい話題でした、
「大戦下(たいせんか) 第九も響く 遍路道(へんろみち)」
2016年03月14日
空遍路(2)「1番霊山寺から2番極楽寺へ」
▽・w・▽ ええ!?飛ぶんすか? つぎの極楽寺まで1キロちょっとですよ、
(=^ェ^=) ヘリの着陸はむつかしいでなあ、練習を兼ねてひと寺ひと寺、着陸しよう、
▽・w・▽ ところで、ここは徳島県の何市になるんすか、
(=^ェ^=) 鳴門市、札所(ふだしょ)の1〜2番がこの市内ってことになる、
▽・w・▽ ポカリスエットやカロリーメイトでおなじみの大塚製薬はここが本社では、
(=^ェ^=) たぶんそうやけど・・・いやちょっとちがうなあ、現在の本社は東京都千代田区や・・・ただ、ウィキペディアによると、1921年(大正10年)に鳴門市で始めた製薬工場が会社の起こりらしい、
▽・w・▽ むかしよく見かけたオロナイン軟膏の看板、思い出すなあ、
(=^ェ^=) そういえば、ボンカレーのもあったなあ、
▽・w・▽ ちなみに、板東英二さんって徳島やなかったっけ、
(=^ェ^=) 4年前の脱税問題がきっかけで、テレビでまったく見かけんようになったけど、関西のラジオ番組を何本か持ってるらしいな、
▽・w・▽ JR高徳線に板東って駅ありますよ、
(=^ェ^=) ほんまや、1番札所、霊山寺(りょうぜんじ)の住所も板東(ばんどう)や、
▽・w・▽ 鳴門市の出身やから、マジ、ここの生まれかも・・・
(=^ェ^=) ふと、ふりかえれば、紀伊水道へそそぐ川が3本、うねうねと、
▽・w・▽ いちばん右が現在の吉野川、いちばん左が旧吉野川、まん中はなんやろ?
(=^ェ^=) 今切川(いまぎれがわ)って書いてある、旧吉野川から枝分かれしてるそうや、
▽・w・▽ さっき飛び立った徳島空港が太陽の右下にうっすら見えてる、
(=^ェ^=) こちらは、極楽寺上空から進行方向のながめ、
▽・w・▽ しばらくは、右手の山ぞいに何寺かつづいて、それから吉野川を越えて左手の山奥へと分け入っていくと、
(=^ェ^=) そうや、10番札所までは吉野川の北をのどかに進み、11番からは吉野川の南へステージを移し、徳島県最大の難所、12番・焼山寺(しょうさんじ)へと続いてる、
▽・w・▽ しかし、長くなりそうやなあ、この旅・・・
このヘリでお遍路してます。現在の価格は34.95ドル。
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2016年03月13日
空遍路(1)「徳島空港から1番札所へ」
▽・w・▽ お早うございます、
(=^ェ^=) お早うございます、
▽・w・▽ 本日からよそおいも新たに、四国八十八カ所巡礼が始まるということですが、ここどこすか、
(=^ェ^=) 夜明けの徳島空港や、
▽・w・▽ もしかして、このヘリでひと寺ひと寺お参りするとか、
(=^ェ^=) 現実世界でこれやったら迷惑の極みやけど、フライトシミュレーターやさけえ安心や、
▽・w・▽ しかし、それでも空からお寺の境内に着陸って、ちょっと失礼な気がするですけど、
(=^ェ^=) いや、じっさいのお寺はどこにも描かれて無いんや、
▽・w・▽ じゃあどうやって巡(めぐ)るんすか、
(=^ェ^=) きょうび(=最近)のフライトシミュレーターは川筋から道路・鉄道にいたるまで忠実に再現されてるから、一戸一戸(いっこいっこ)のお寺の位置が正確にわかるんや、せやから失礼無いように、なるだけ、お寺のそばの空き地へ着陸するよう心がけよう、
▽・w・▽ ところでこのヘリ、なんで6人乗りなんすか、2人乗りの軽量モデルもあるはずやけど、
(=^ェ^=) うむ、確かにそうやけど、後部の客室は「水曜どうでしょう」のメンバー用に、
▽・w・▽ 八十八カ所を3回もめぐった、あの伝説の「どうでしょう班」すか、
(=^ェ^=) そもそもこの企画も、彼らの生々しいお遍路ドキュメントに触発されたわけで、
▽・w・▽ じゃあ後部座席には、今やすっかり垢抜けた俳優・大泉さん、世界でいちばんしゃべくる藤村ディレクター、睡魔と戦いながら地味な画面を黙々と写しつづける嬉野(うれしの)ディレクターということで、
(=^ェ^=) 3度目のお遍路ではさらに増員されるけど、基本形はこのお三方、
▽・w・▽ ひとつ座席が残ってますけど、
(=^ェ^=) 手荷物置き場にならんよう気いつけて、この道の開祖、弘法大師さんのために空けておこう、
▽・w・▽ そんじゃあ、おもむろに始めますか、
(=^ェ^=) 長旅の予感がするけど、なんとか八十八のお寺すべて、めぐり終えたいもんや、
▽・w・▽ 徳島空港上空からの朝焼け、瀬戸大橋が見えてますね、
(=^ェ^=) 徳島と淡路島をむすぶ大鳴門橋(おおなるときょう)や、
▽・w・▽ お遍路地図によると、この橋からのびてる高松自動車道にそって第一番札所、霊山寺(りょうぜんじ)があります、
(=^ェ^=) ああ、山ぞいに続いてるあの道か、これなら見つけやすいな、
▽・w・▽ ちなみに、見えてる川は吉野川すか、
(=^ェ^=) いや、地図には旧吉野川ってある、
▽・w・▽ 左手に見えるこっちが現在の吉野川か、川幅をグッと広げて川筋もまっすぐになってる、
(=^ェ^=) きっと洪水対策や、
▽・w・▽ 早くも霊山寺(りょうぜんじ)上空、ヘリやと造作(ぞうさ=なんの苦労)も無いなあ、
(=^ェ^=) ほんまや、しかし、フライトシミュレーターとはいえ、早朝の寺めぐりはじつに気分ええもんやなあ、
「朝焼けや ヘリで降り立つ 霊山寺」
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(ちなみに、川筋や道路・鉄道を正確に再現するためには、ウェブサイトから最新のシーナリー(地形図)を無料でダウンロードする必要があります。)
2016年03月06日
希望が丘の梅の花(2010/3/14)(7)「スライドショーにつかうベートーベンのピアノ協奏曲」
b.スライドショーにつかう音楽ってことですけど、
a.締め切りに追われるわけでもないから、6回分をしめくくるスライドショーにつかう音楽について、すこしやり取りしてみよう、
b.で、今回つかうのは、
a.3番の第2楽章、5つのピアノ協奏曲だけでなく、彼が書いたすべての緩徐(かんじょ=テンポのゆったりした)楽章の中でも、トップクラスの深みに達してる、そして、クレンペラーが残したスタジオ録音のなかでもこの3番は最高ランクの名演、この演奏によって初めて3番の値打ちが分かるといっても過言じゃない、
b.ピアノニストは現在、指揮者として活躍中のバレンボイムですが、
a.当時まだ20代の若手ピアニストで、たしか、子供のころにフルトヴェングラーから、その才能を認められてデビューしたんとちがうかなあ、
b.いや、ちょっとちがいますね・・・デビューは8才で、12才のとき両親に連れられてフルトヴェングラーに会って、その才能を認められてます、ところで、フルトヴェングラーってどういう人なんすか、
a.クレンペラーと同じように作曲もする天才指揮者のひとりで、クレンペラー以上に根強いファンがたくさんいてる、「クレンペラーとの対話」からすこし引用してみよう、
「第一次世界大戦前には、ミュンヘンでよくフルトヴェングラーに会ったものです。彼は休暇のときにはいつでもミュンヘンに行き、わたしたちはいっしょに散歩したものです。ある日彼はベートーベンのある交響曲のための彼自身のテンポを、わたしにひいてくれました。それがとてもよかったので、これこそ生まれながらの音楽家だと思ったほどでした。のち(1922年)に彼はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とベルリン・フィルハーモニーの指揮者として、最高の地位をきわめました。」(212ページより)
b.しかし、話が古いなあ、それにフルトヴェングラーっていうと、ステレオ録音以前のモノーラルばかり・・・
a.その音質を差し引いても、いまだこの世界から必要とされてる文化遺産ってことや、
b.ところで、ピアノ協奏曲第3番の素晴らしさについて具体的にもうちょっと、
a.その前に、交響曲第2番と第3番「英雄」のあいだには、同じ作曲家とは思えないほど、中身の深さに圧倒的な開きがある、
b.ええ、それは有名な話ですよね、最初はピアニストとして華やかにデビューしたけど、とつぜん聴力が失われていって遺書を書くところまで追い詰められてく、その危機を乗り越えて飛躍的に中身の濃い第3番「英雄」が生まれたと、
a.ピアノ協奏曲第3番は交響曲第2番のつぎに書かれてて、クレンペラー以外の演奏はほとんどすべてが交響曲第2番寄り、クレンペラーだけがこの作品を交響曲第3番寄りに演奏してる、
b.2番寄りってことは、つまりピアニスト寄りの演奏ってこと?
a.そうや、協奏曲の場合は独奏者をメインに立てて、オーケストラはその伴奏って形が多いけど、それだと、作曲家じゃなくピアノ演奏家としてのベートーベンが表立って、初期の作品のような軽めの演奏になってしまう、特に重々しく始まるハ短調の第一楽章にその傾向がハッキリ現れる、その点、クレンペラーの演奏は完全にオーケストラが中心になっていて交響曲のように響くから、この作品を交響曲第3番と同じように聴くことができる、いやもっと踏み込んで言えば、同じハ短調ではじまる交響曲第5番よりも内容が深いとまで思ったりしてる、
b.どういうことすか、一般的な常識では交響曲第5番はクラシック音楽全体の中でも横綱クラスの傑作とされてますが、それより深いとは・・・
a.この頃になると作曲家としてのベートーベンが確立して、曲作りがうまくなると同時に、どことなく芝居じみた深刻さがチラチラしてくる、その点、ピアノ協奏曲第3番は、とくにクレンペラーが残した第1楽章に限ってやけど、人生の危機とマジで格闘するベートーベンが感じられて、音がストレートに心の底までしみこんでくる、
b.ところで、バレンボイムはフルトヴェングラーに私淑(ししゅく=師弟関係はないけど個人的に模範と)してたそうやけど、
a.たぶん、それがあるからこそクレンペラーの遅いテンポにも違和感なく合わせられたんやと思う、20代の若者の演奏と思えないほど、どっしり腰がすわってる、
b.なるほど、じゃ、そういうわけで、ベートーベン作曲ピアノ協奏曲第3番の第2楽章にあわせてスライドショーをお楽しみ下さい、
a.締め切りに追われるわけでもないから、6回分をしめくくるスライドショーにつかう音楽について、すこしやり取りしてみよう、
b.で、今回つかうのは、
a.3番の第2楽章、5つのピアノ協奏曲だけでなく、彼が書いたすべての緩徐(かんじょ=テンポのゆったりした)楽章の中でも、トップクラスの深みに達してる、そして、クレンペラーが残したスタジオ録音のなかでもこの3番は最高ランクの名演、この演奏によって初めて3番の値打ちが分かるといっても過言じゃない、
b.ピアノニストは現在、指揮者として活躍中のバレンボイムですが、
a.当時まだ20代の若手ピアニストで、たしか、子供のころにフルトヴェングラーから、その才能を認められてデビューしたんとちがうかなあ、
b.いや、ちょっとちがいますね・・・デビューは8才で、12才のとき両親に連れられてフルトヴェングラーに会って、その才能を認められてます、ところで、フルトヴェングラーってどういう人なんすか、
a.クレンペラーと同じように作曲もする天才指揮者のひとりで、クレンペラー以上に根強いファンがたくさんいてる、「クレンペラーとの対話」からすこし引用してみよう、
「第一次世界大戦前には、ミュンヘンでよくフルトヴェングラーに会ったものです。彼は休暇のときにはいつでもミュンヘンに行き、わたしたちはいっしょに散歩したものです。ある日彼はベートーベンのある交響曲のための彼自身のテンポを、わたしにひいてくれました。それがとてもよかったので、これこそ生まれながらの音楽家だと思ったほどでした。のち(1922年)に彼はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とベルリン・フィルハーモニーの指揮者として、最高の地位をきわめました。」(212ページより)
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b.しかし、話が古いなあ、それにフルトヴェングラーっていうと、ステレオ録音以前のモノーラルばかり・・・
a.その音質を差し引いても、いまだこの世界から必要とされてる文化遺産ってことや、
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b.ところで、ピアノ協奏曲第3番の素晴らしさについて具体的にもうちょっと、
a.その前に、交響曲第2番と第3番「英雄」のあいだには、同じ作曲家とは思えないほど、中身の深さに圧倒的な開きがある、
b.ええ、それは有名な話ですよね、最初はピアニストとして華やかにデビューしたけど、とつぜん聴力が失われていって遺書を書くところまで追い詰められてく、その危機を乗り越えて飛躍的に中身の濃い第3番「英雄」が生まれたと、
a.ピアノ協奏曲第3番は交響曲第2番のつぎに書かれてて、クレンペラー以外の演奏はほとんどすべてが交響曲第2番寄り、クレンペラーだけがこの作品を交響曲第3番寄りに演奏してる、
b.2番寄りってことは、つまりピアニスト寄りの演奏ってこと?
a.そうや、協奏曲の場合は独奏者をメインに立てて、オーケストラはその伴奏って形が多いけど、それだと、作曲家じゃなくピアノ演奏家としてのベートーベンが表立って、初期の作品のような軽めの演奏になってしまう、特に重々しく始まるハ短調の第一楽章にその傾向がハッキリ現れる、その点、クレンペラーの演奏は完全にオーケストラが中心になっていて交響曲のように響くから、この作品を交響曲第3番と同じように聴くことができる、いやもっと踏み込んで言えば、同じハ短調ではじまる交響曲第5番よりも内容が深いとまで思ったりしてる、
b.どういうことすか、一般的な常識では交響曲第5番はクラシック音楽全体の中でも横綱クラスの傑作とされてますが、それより深いとは・・・
a.この頃になると作曲家としてのベートーベンが確立して、曲作りがうまくなると同時に、どことなく芝居じみた深刻さがチラチラしてくる、その点、ピアノ協奏曲第3番は、とくにクレンペラーが残した第1楽章に限ってやけど、人生の危機とマジで格闘するベートーベンが感じられて、音がストレートに心の底までしみこんでくる、
b.ところで、バレンボイムはフルトヴェングラーに私淑(ししゅく=師弟関係はないけど個人的に模範と)してたそうやけど、
a.たぶん、それがあるからこそクレンペラーの遅いテンポにも違和感なく合わせられたんやと思う、20代の若者の演奏と思えないほど、どっしり腰がすわってる、
b.なるほど、じゃ、そういうわけで、ベートーベン作曲ピアノ協奏曲第3番の第2楽章にあわせてスライドショーをお楽しみ下さい、
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2016年03月01日
希望が丘の梅の花(2010/3/14)(6)「それとなく琵琶湖大橋へ」
ポイント1(地図上の位置を示しています)
b.正面の立派な日本家屋は正光寺(しょうこうじ)さん、
a.すると、右手奥の森は神社かなあ、
b.ええ、地図で見ると吉水(よしみず)神社になってますね、
ポイント2
a.そういえば、右手を流れる川も、いつしか支流の祖父川(そふがわ)から本流の日野川へ名前を変えてる、
b.このまま川ぞいに琵琶湖へ向かうんすか、
a.いや、琵琶湖大橋を渡ってJR湖西(こせい)線から輪行したいから、いずれ日野川から離れて、左寄りに走っていこう、
b.でも、ときどき不思議に思うんすけど、こんなことやって何が楽しいんすか、
a.そうやなあ、たしかに分かりにくい楽しさかもなあ、
b.希望が丘のウメにしても、特にこれが目的ってわけでもないし、そこをすぐ立ち去って、地味な川堤(かわづつみ)を淡々と走ってる、カメラに写るのもごく普通の景色ばかり、
a.これという目的地も決めないで、気分のままにコースを決めていく、そうやってさまようこと自体がおもろいんや、生きてる感じがするというか、
b.じゃあ、そのあいだずっと、うっすらと楽しいんすか、
a.ディズニーランドみたいな演出された味の濃い楽しさのちょうど真逆にあるような、静かにじわじわと湧き上がって来るような薄味の楽しさ、
b.じゃあ同じエリアを何度も走るのは? いちど走ったらだいたい分かると思うけど、
a.つまらないエリアへは二度と行かないけど、滋賀県なんかはそこら中に美味しい景色がつまってるから、同じエリアを何回走っても飽きることが無いんや・・・で、同じエリアをくりかえし走るたびに、道と道がつながっていって、カラダのなかに少しずつ幸せな地図が育っていく、
「走るたび 幸福地図が 育ってく」
ポイント3
b.なるほど、いろんな人が居てるもんやなあ・・・ところで、この神社は?
a.兵主大社(ひょうず・たいしゃ)、奈良時代からつづく滋賀県でも有数の古い神社らしい、
b.どおりで、なんか威厳がありますね、なんでそう感じるんか、理由は分からんけど、
ポイント4
a.参道の並木道もボリュームあるなあ、
b.それに交通量が少ないせいか、琵琶湖が近いせいか、空気が清浄な気がします、
a.きっと大きな神社が建つだけの土地柄(とちがら=その土地がそなえてる性質)なんやなあ、
ポイント5
b.さり気ない難読漢字ですね、どう読んだらええんか、
a.中主(ちゅうず)スーパーや、
b.2階は美容室に進学塾、1階左にはガチャガチャ、右はしには公衆電話か、
a.この一軒あれば、何とかギリギリやってけそうやな、
b.ホンマこの辺、店無いすもんね、
「中主(ちゅうず)地区 ほんまこの辺 店無いす」
ポイント6
a.でも、というか、だから、この辺ホンマに好きや、
b.ホンマに滋賀県が好きなんすね、
a.自転車乗りの聖地やで、
ポイント7
b.たしかにバスも少ないし、これを歩きでカバーするんは大変や、
a.この広さが自転車にはちょうどいい、のびのび走れるし、風景の変化も豊かやし、
b.今回の旅もそろそろ終わりが近づいてきました、
a.雑木林ごしの比叡山(ひえいざん)か、そろそろ家路へ向かう時間やな、
ポイント8
b.現在15時34分、
a.京都の嵐山から出発して、そろそろ8時間、
b.菜の花が満開のここはどういう場所なんすか、
a.得(え)も言われん(=どう言えば良いかよう分からん)場所や、
b.公園でもないんすか、
a.それもよう分からん、マンションの敷地のようでもないし、とにかく、菜の花の季節には自然と人々が集まってきて、なかには絵の具持参でスケッチ始める人も居たりする、
b.地図には「第1なぎさ公園」って書いてますよ、
a.ホンマか、そりゃ迂闊(うかつ=うっかり)やった、
b.しかし、きっと、えらくヒトを幸せにする菜の花なんすね、
a.そうやな、この花畑にひかれて集まってきた人たちは、みんな幸せな笑(え)みをうかべて家へ帰ってくんやろなあ、
b.ところで、こっから京都までどうやって帰るんすか、
a.マンションに隠れてるけど、すぐ先に琵琶湖大橋があるから、それ渡って堅田(かたた)駅か、つぎの「おごと温泉駅」から輪行や、
b.そういえば、おごと温泉駅前には足湯もあったなあ、
b.正面の立派な日本家屋は正光寺(しょうこうじ)さん、
a.すると、右手奥の森は神社かなあ、
b.ええ、地図で見ると吉水(よしみず)神社になってますね、
ポイント2
a.そういえば、右手を流れる川も、いつしか支流の祖父川(そふがわ)から本流の日野川へ名前を変えてる、
b.このまま川ぞいに琵琶湖へ向かうんすか、
a.いや、琵琶湖大橋を渡ってJR湖西(こせい)線から輪行したいから、いずれ日野川から離れて、左寄りに走っていこう、
b.でも、ときどき不思議に思うんすけど、こんなことやって何が楽しいんすか、
a.そうやなあ、たしかに分かりにくい楽しさかもなあ、
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b.じゃあ、そのあいだずっと、うっすらと楽しいんすか、
a.ディズニーランドみたいな演出された味の濃い楽しさのちょうど真逆にあるような、静かにじわじわと湧き上がって来るような薄味の楽しさ、
b.じゃあ同じエリアを何度も走るのは? いちど走ったらだいたい分かると思うけど、
a.つまらないエリアへは二度と行かないけど、滋賀県なんかはそこら中に美味しい景色がつまってるから、同じエリアを何回走っても飽きることが無いんや・・・で、同じエリアをくりかえし走るたびに、道と道がつながっていって、カラダのなかに少しずつ幸せな地図が育っていく、
「走るたび 幸福地図が 育ってく」
ポイント3
b.なるほど、いろんな人が居てるもんやなあ・・・ところで、この神社は?
a.兵主大社(ひょうず・たいしゃ)、奈良時代からつづく滋賀県でも有数の古い神社らしい、
b.どおりで、なんか威厳がありますね、なんでそう感じるんか、理由は分からんけど、
ポイント4
a.参道の並木道もボリュームあるなあ、
b.それに交通量が少ないせいか、琵琶湖が近いせいか、空気が清浄な気がします、
a.きっと大きな神社が建つだけの土地柄(とちがら=その土地がそなえてる性質)なんやなあ、
ポイント5
b.さり気ない難読漢字ですね、どう読んだらええんか、
a.中主(ちゅうず)スーパーや、
b.2階は美容室に進学塾、1階左にはガチャガチャ、右はしには公衆電話か、
a.この一軒あれば、何とかギリギリやってけそうやな、
b.ホンマこの辺、店無いすもんね、
「中主(ちゅうず)地区 ほんまこの辺 店無いす」
ポイント6
a.でも、というか、だから、この辺ホンマに好きや、
b.ホンマに滋賀県が好きなんすね、
a.自転車乗りの聖地やで、
ポイント7
b.たしかにバスも少ないし、これを歩きでカバーするんは大変や、
a.この広さが自転車にはちょうどいい、のびのび走れるし、風景の変化も豊かやし、
b.今回の旅もそろそろ終わりが近づいてきました、
a.雑木林ごしの比叡山(ひえいざん)か、そろそろ家路へ向かう時間やな、
ポイント8
b.現在15時34分、
a.京都の嵐山から出発して、そろそろ8時間、
b.菜の花が満開のここはどういう場所なんすか、
a.得(え)も言われん(=どう言えば良いかよう分からん)場所や、
b.公園でもないんすか、
a.それもよう分からん、マンションの敷地のようでもないし、とにかく、菜の花の季節には自然と人々が集まってきて、なかには絵の具持参でスケッチ始める人も居たりする、
b.地図には「第1なぎさ公園」って書いてますよ、
a.ホンマか、そりゃ迂闊(うかつ=うっかり)やった、
b.しかし、きっと、えらくヒトを幸せにする菜の花なんすね、
a.そうやな、この花畑にひかれて集まってきた人たちは、みんな幸せな笑(え)みをうかべて家へ帰ってくんやろなあ、
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