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2013年04月06日

闘病復帰!世界のオザワ

世界のオザワ

b.日本を代表する世界的な指揮者、小澤征爾(オザワ・セイジ)さんが、長い闘病をへて昨夜、NHKのニュースウオッチ9に出演してました、

a.「世界のオザワ」、そういえば三船美佳さんのお父さんも、かつて黒沢映画で主役を張って、「世界のミフネ」って呼ばれたなあ、

世界のミフネ

b.小澤さんは2005年暮れから重い病気つづきっす、

a.どうりで、顔が白かった、まだ病み上がりの雰囲気だったなあ、

b.でも、このおかげで今までできなかった勉強がたくさんやれたって言ってました、

a.きのうの話だと、次から次へとコンサートが忙しくて、個人的にじっくり音楽と向き合う時間がなかったらしい、体を壊してやっと、落ち着いた勉強時間が持てるなんて、それが一番大事なことなのに・・・

b.音楽商業主義の弊害っすかねえ、

a.商業主義のおかげで、津々浦々まで音楽が行き渡って受け手はありがたいけど、アーティストは多忙になり過ぎて才能がすり減らされていく、音楽がだんだん平均的になって、誰にでも受け入れられるような当たり障りのない音楽が市場にあふれてしまう、

b.数多く売らなきゃ困るわけですもんね、

a.クレンペラーは1960年代、指揮者としても作曲家としてもブーレーズをいちばん高く評価してたけど、そのあまりの忙しさをひたすら心配して、「作曲活動だけに絞ったほうがいい」とまでアドバイスしてる、くわしくは、白水社「クレンペラーとの対話」221ページあたりをどうぞ、

b.オザワさんと岡山市民会館で握手したんすね、

a.1970年代後半、新日本フィルハーモニー交響楽団とやってきて、演奏会のあとにわざわざサイン会ひらいてくれて、Tシャツ・ジーンズに着替えた小澤さんが、希望者全員にサインと握手、たいへんな労力だ、もう世界的に著名な指揮者だったのに、

b.演奏はどうだったんすか、

a.チャイコフスキーの4番を覚えてるけど、終楽章、クレンペラー盤と同じ四股を踏むような演奏で驚いた、こんなテンポで振るヒトはホントまれだから、

b.ふつうより相当おそいんすか、

a.クレンペラーのテンポでやると、終楽章は抜群に面白くなるんだ、これ以上速くすると酔っぱらいがわめいてるようで、まあそれが良いって人もいるだろうけど、

b.クレンペラー盤ならYOUTUBEで聞けますわ、34分20秒から最後まで、1962年の録音かあ、

a.これ聞き込んでいくと、他がすべて物足りなくなってしまう、もう50年もたってるのに、

b.クレンペラーがスゴいって事なんでしょうけど、ある意味さびしい現象っすね、

a.きっと近い将来、登場してくるに違いない、音楽産業に呑み込まれない音楽家、利潤に偏った音楽産業の在り方そのものを変えていこうとする経営者が、




YOUTUBE
クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団による
チャイコフスキーの第4シンフォニー
http://www.youtube.com/watch?v=D11xls4jK3A


YOUTUBEでもおおかた聴けますが、
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