「棺桶(カンオケ)にエアロのロックス入れてくれ!」、
b.いきなり不吉な川柳作らんといて下さいよ、
a.まあ、お盆ってことやし、生前葬も流行ってる昨今、お墓ネタも悪くない、いったい世界中に何人居るんやろ、棺桶用CDにエアロの「ロックス」選ぶヒト、
b.なんか生き返ってきそうっすね、ハイテンションで、
a.最近は自分でお葬式やお墓を演出したりデザインするヒトも増えてきてるから、エアロスミス流しながらのお葬式とか出てくるかもなあ、ていうか、もうどこかで実際に行われてたり、
b.というわけで、今回はロック史に残る名盤、いまだにエアロスミスの最高傑作と見なすヒトも多い4枚目のアルバム「ロックス」(1976年)ですが、
a.隠し味的に散りばめられたノイズのような効果音を拾(ヒロ)っていこう、
b.まずは4曲目、Combination(12:13)の最後のきしむような音、
a.アルバム全体にライブ演奏のような荒削りな雰囲気が意図的に作られてるんやけど、この4曲目は最後に何度も何度も同じ音型を繰り返して(14:56-15:49)、「アタマおかしいんちゃう?」、ってこっちが心配になるほどなんやけど、さらにヤバいのがこの最後のきしみ音(15:50)、よく最後にこんな風変わりな音を入れる気になったと、今でも感心してるんや、
b.たまたま(=偶然)なのか、意図的なのか、
a.それがハッキリ分からないのもセンス良いっていうか、独特の魅力になってる、
b.ほかには?
a.一番ハッキリ目立つのは、今の部分だけど、1曲目から拾っていこう、これはノイズというより隠し味やけど、ギターの生々しい歯ぎしりみたいな音が聞こえてくる、2分58秒からたった1秒間のことやけど、
b.その直後のシャウトといい、すごいテンションすね、
a.今までよくもスティーヴン・タイラーの声帯が壊れなかったもんや、
b.次のノイズを、
a.3曲目「Rats In The Cellar」のアタマの部分、パトカーのサイレンのあと、「クワカカカカッ」って効果音が入ってる、8分6秒から2〜3秒間、
b.変わった音っすね、ギターでもないし、
a.このころはまだシンセサイザー無かったから、逆に色々工夫して新鮮な効果音が出来たのかもしれない、
b.10分38秒から2秒ほど、シンセっぽい音もしてます、
a.12分2〜3秒でわずかに聞こえるスティーヴンの叫びも効いてる、
b.ほんま、偶然のような意識的なようなすれすれの効果音すね、
a.12分9秒で3曲目が終わるけど、最後の「ジャン」のあと「シュルル」ってかすかにノイズが入るんや、これも何やらさり気なくカッコ良くてなあ、
b.まあ、やることなすこと自然とファインプレーになってしまう絶好調の時期なんでしょうね、
a.ギターか、そこから作った効果音か、13分27〜39秒にかけてフワフワと高い音がかぶさって来るとことか、
b.5〜6曲目は特にこれというノイズはなく、つぎは7曲目「Get The Lead Out」、
a.25分36〜37秒の変な音、
b.奇妙な音っすね、たまたまじゃないっすか、でもなんかカッコいいな、わざと乱雑にノイズぶっ込んでるようで、
a.この曲の後半は、ノイズや効果音のオンパレード、27分8秒から28分12秒まで即興的に次から次へと色んな音が聞こえてくる、ここもいいねえ、出来そうで出来ないというか、
b.ここで出し切ったのか、最後の2曲にはこれというノイズは入ってません、
a.まあざっとこのように、わざと整理されないような音の塊(カタマリ)で勝負をかけてきた1976年のエアロスミス、今の若いヒトに受け入れられるやろか、
b.さあどうなんすかねえ、再結成後のエアロから入った若者にはどう聞こえるんでしょうねえ、この普通じゃないテンションのかたまり、
a.当時はおそらくメンバー全員、麻薬漬けだったから、それなしには不可能なテンションだったに相違ない、
b.しかし、よく復活できたもんすね、このあともうひとつの名盤「ドロー・ザ・ライン」をリリースして、それからしばらくは泥沼の連敗地獄、
a.よく薬物依存から立ち直り、メンバー全員元通りになって、つぎの黄金期をむかえ、大阪のドンキホーテにもようやって来てくれたもんや、オイチャンそれだけでもじゅうぶん幸せや、
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