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2013年05月19日

YOUTUBEによるミサ・ソレムニス入門(4)満ち足りて暮れゆく初夏のキリエかな


再生中に赤いラインの先っぽの白丸をドラッグすると秒単位で移動できます

b.第九に比べて地味に始まるんすね、ミサ・ソレムニスって、

a.早めに夕飯済ませて、満ち足りた気分でくつろいでるような、

b.暑くも寒くもないこの5月のようでもある、

a.地味に始まりあっけなく終わる、ミサ・ソレムニスが不人気なのはそのせいか、

b.大曲の出だしとしては少し弱いような、ところで、このキリエの聴き所、あえて挙げるとすれば、

a.わずか10分足らずの曲に聴き所も何もないけど、最後の部分が音楽の都ウィーンの夕暮れみたいだって、誰か言ってなかったか、

b.最後の部分っていうと、7分54秒から9分22秒、90秒ほどのこと、ウィーンかどうか分からないけど、いつまでも明るい初夏の夕暮れという感じがしないでもないっす、とにかくお腹いっぱいで心も満ち足りて、ちょっと眠くなるほど穏やかな雰囲気ですね、

a.中学三年の5月、ちょうど今頃の季節、レコ芸で推薦されてたレコードをおやじに勧めたらすんなり買ってくれて、それが聞き始めだった、ミサ・ソレムニスの、

b.レコ芸って?

a.レコード芸術っていうクラシック音楽の月刊誌、今も続いてると思うけど、

b.ありますねえ、1952年創刊かあ、続けりゃいいってもんすね、

a.継続はチカラなりの見本、すばらしい、

b.で、そのレコ芸で推薦してたのは、

a.マズア指揮ゲヴァントハウス管弦楽団・合唱団他、1972年の録音、

b.最初はこれで、満足だったんすか、

a.高校になって自分の小遣いでクレンペラー盤を買って、あまりの格の違いに驚いた、それまで良いと感じてたマズア盤が一気に色あせて、以後聴く気にならなくなったほど、

b.他に聴いたのは?

a.ベーム、カラヤンなど、残念ながらクレンペラーの足元にも及ばなかった、

b.しかし、恐ろしい話ですね、これが本当だとすれば、ベームもカラヤンも当時最高の指揮者でっせ、

a.それくらいスゴいんだ、70才後半からのクレンペラーって、

b.アンサンブルの乱れとかあってもですか、

a.人間としての大きさというか、格というか、なにが恐ろしいって、数秒でも聴いたらたちまちその指揮者の人格がハッキリ現れてしまう、ウソがつけないんだ、

b.でも、ウィキペディアではクレンペラーのスケベな面がかなりクローズアップされてますが、

a.心身共に元気な証拠だ、でなきゃ、80才前後でさらに音楽が深まるなんてあり得ない、とにかく、80才前後のクレンペラーはタダ者じゃない、無敵なんだ、

b.またもや無敵発言か、無敵と言えば済むと思ってませんか、

a.もちろん、後期高齢なので、コンディションが整わず出来不出来の差が大きい、楽員のミスを再録音して修正することを徹底的に嫌うため、アンサンブルの乱れが気になる、それは無敵でもなんでも無く、ただひたすら残念なこと、

b.それでも無敵と言い張る理由は?

a.やはり聞こえてくる人格がただ者じゃない、気高いという以上に人間的な深みがハンパない、

b.聞こえてくる人格って、

a.人と話しててもそうだろ、この人は正直とか、ウラオモテありそうだとか、感じるだろ、指揮者もまったく同様で、同じ曲を指揮してもヒトによってこれほど違うかってほど差が激しい、そうじゃなきゃ指揮者一人で営業所を始めるはずもないだろ、

b.じゃあ横並びじゃないと、

a.少なくとも、クレンペラーが80才前後で到達した音楽的境地というのは、奇跡と言っていい、この時期クレンペラーが収録した名演奏は、やはり無敵というしかない、だから当然横並びで全員一等賞ってこともあり得ない、クレンペラーがダントツで飛び抜けてるんだ、

b.じゃあ仮面ライダーとショッカーのような格の違いであると、

a.残念ながらそういうことになる、仮面ライダーを倒すような強敵はまだ現れてないし、たぶんもう無理だろう、クラシック音楽だって生物(ナマモノ)なんだ、録音技術は向上するけど、文化的な土壌というのは恐らく二度の世界大戦で修復されることなくズタズタになったはず、

b.じゃあナチスのユダヤ人虐殺とか、

a.それもあるし、米英によるドイツへの徹底的空爆、両大戦による信じられないほどの人的損失、カラヤン時代のベルリンフィルの音がそれを象徴してる・・・「何物もない!何物もない!」私は歯を食いしばって絶叫した。(萩原朔太郎「球転がし」より)、

b.じゃあ、クラシック音楽は衰退するばかりなんすか、

a.どうなるんだろうなあ、日本を含めアジア勢がんばってるけど、どうなんだろうなあ、期待というより不安が先行するなあ、そういう意味でも、クレンペラーの名盤を次の世代に強くアピールすべきなんだろうなあ、かけがえのない文化遺産として、


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