2016年06月11日
最近、生前の父の言葉を思い出す出来事が、多いんです。
「普通がいちばん難しい」
「普通じゃつまらない!」
なにを思ってそんなコトを言ったのかは、覚えていないのです。
小学生の頃ですから。
それはそれは、大きな夢?というよりは、野望(笑)があったんです。
『文藝春秋』を読んでいた父が、ソファのクッションにもたれたまま、
私の方を見るでもなく、ボソッと。
「でも、普通がいちばん難しいんだけどな〜」
そう言ったんです。
海外に行くことも多かった父。
だからこそ、なんとなく私の気持ちをわかってくれるような気がしていたんですね。
けれど、なぜか、大きく羽ばたきたいという気持ちを抑えられてしまったような気がして。
ショックだったから覚えているんだと思います。
ただ、その父の言葉を最近よく思い出しています。
普通に生活すること。。。
子供たちと笑ったり、怒ったり、喧嘩して泣きわめく声の中で生活できること。
私は、ずっと、自分が中心で。
結婚しても、子供が生まれても、それは変わりませんでした。
なんでも、お金やモノで解決しようとしていたところもあると思います。
一緒にいられない時間をモノで埋めようとした。
だから、にぃに と ねぇね は、絵本やおもちゃ、洋服が部屋に溢れているんです。
出張の帰りに、必ず、何か買って帰った。。。
誤魔化し。。。
けれど、父が亡くなった時、もしかしたら、私は本当の幸せが、
お金や地位や名誉によって見えなくなっていたのではないかと
ハッと気付いたんです。
どんなに、素敵なおうちに住んでいても。
どんなに、人が羨むような職業に就いていても。
どんなに素敵な人に見えても。
みんな、何かを抱えているんです。
「普通がいちばん難しい。。。」
「普通が幸せ」
コーヒーを飲みながら、たわいもない話がしたい。
そんな時。
『そうか。。。
お父さんは、もういないのか。。。』
そう、思うのが一番寂しい。
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ご縁に感謝して。。。
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