2024年02月05日
「道徳の時間」*呉勝浩
以前、仕事場の上司からお借りして読んだ呉勝浩氏の「爆弾」。
読み始めから一気に独特な世界観に心奪われ、ページをめくる速度がかなり上がったのを覚えている。
先日、職場の棚を整理していたところ呉氏のデビュー作「道徳の時間」のプルーフ版が出てきたのでお借りさせていただいた。
「道徳の時間」*呉勝浩(講談社)
価格:880円 |
そうそう、ジュクジュクとした心の膿が滲み出てくるようなこの感じ!!
「爆弾」も「道徳の時間」も、心の奥底に潜む闇の描かれ方がエグくてグイグイ惹きつけられてしまう。
いつの間にやら「・・で、この先どうなる訳?」という沼にハマり、夢中でページをめくってしまうのだ。
私は軽快なタッチのミステリーも好きだけど、正直なところ、こういう胸の内に秘めたヘドロを吐き出すようなミステリーの方が好みだったりする。(歪んだ私の性格にぴったりなのかもしれない)
昨年末に出た「Q」も気になるところ。読んでみたい。
素敵な読書タイムを。
posted by mysterynovels at 22:15| JAPAN