2024年02月08日
「詐欺師はもう嘘をつかない」*テス・シャープ
* 「THE GIRLS I'VE BEEN」Tess Sharpe *
単にティーン向けの青春ミステリーだと、あなどるなかれ。
児童虐待・LGBTQ、DV、そして今で言うところの「親ガチャ」が物語の核となっている。
軽快に書かれた事件の裏に、奥深いテーマが描かれているのだ。
「詐欺師はもう嘘をつかない」*テス・シャープ(早川書房)
詐欺師はもう嘘をつかない (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ テス・シャープ ] 価格:1628円 |
結構分厚い本であるものの、訳の素晴らしさもあってスラスラ読んでしまった。
児童虐待については日本でも大きな問題となっているが、アメリカでは更に深刻な状況なのかもしれない。
しかしながら自分を支えてくれる素晴らしい友人達や兄弟姉妹がいれば、きっと前を向いて生きていける・・そんな力強いメッセージ性を感じた素晴らしい作品に思う。
「詐欺師はもう嘘をつかない」というタイトルも素敵だし、原題の「THE GIRLS I'VE BEEN」も物語を読むと、なるほど・・と感じるに違いない。
職場の先輩からお借りした本。
素晴らしい本をご紹介いただき心から感謝を申し上げたい。
素敵な読書タイムを
posted by mysterynovels at 17:57| USA