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2015年05月25日
0061.セカンダリードミナントのテンションのつけ方の違いから、コードのねらいにあわせた音の選び方が出来るようになるための話にすこしふれます。使える音楽理論をめざしてます
おんがくりろんでごはんたべたい(灬╹ω╹灬)です
この先いろいろと曲を
アウトさせたりするための技法入ってくるので
ここでは
セカンダリードミナントのテンションが
なぜプライマリードミナントと違うのか
ってところにふれつつ
今までの内容をちょっとまとめます
こんかいは息抜き回です
ではまず復習) diatonic chordは ■トライアド部分のmajor9th上の音で ■そのkeyのdiatonic scale上にない音は避ける その中でもX7とX7(sus4)は altered tension(maj9th上以外の音)も使えます →X7(sus4)での仕様は、響きを損なうので稀 このX7コードは keyの「T」コードへ完全5度ダウンする ドミナントモーションが可能なコードで →プライマリードミナントといい もっとも優先されるドミナントモーションです それに対して セカンダリー ドミナントは 「T」以外のdiatonic chordに解決する ドミナントモーションです (例外。「Z」へもセカンダリーはない) セカンダリーのテンションは ■トライアド部分のmajor9th上の音を考えながら ■chord toneの隙間をkeyのdiatonic音で埋める ■11thはX7(sus4)と区別する意味で除きます |
詳しくは
→プライマリーX7のavailable tensionはこちら
→セカンダリーX7のavailable tensionはこちら
この違いを理解するうえで
Keyの調性に対して
インサイドする(もしくはアウトサイドする)
って部分をしっかり意識したいので
→ 調性について説明します
今回の話では、
この調性は
そのkeyのTonic(key=CならC音が中心音)として
終止感を持ち続けているかどうかが基準とします
ドミナントモーションによる解決だけに限らず、
他のコードも、各スケール音も
それぞれすべてが
●keyのTonicで終われる。もしくは
●連なってkeyのTonicに向かって終れる感じがある
この状態があれば調性が保たれている状態です
つまり調性とは、
→すべての音が、調性の引力で
中心音に引っ張られている状態のことをいいます
例)極端にいうと key=Cで
その調性上のコードなら
どんなコードを鳴らしても、
次でCコードを鳴らせば、曲は終止するし
その調整上のメロディなら
どんなメロディを歌っても
最後にC音を伸ばせば、そこでメロディは終わる
Tonicつえーヾ(*・ω・)ノ゜+.
そしてこの性質とても便利。
これを踏まえて
プライマリーとセカンダリーの違いをみると
Primary X7は、diatonic chordなので
完全にkeyにインサイドしています。
仮に
オルタードテンションを付けた場合でも
テンションの音はkeyからアウトしても
コード自体がもつコードの進行感や、
ドミナントモーションの機能によって
特につよくTonicに終止します
→keyにインサイドしている
●ドミナントモーションの機能
例)key=Cでいうと
なのでX7コードは
Primaryとしての役割を持つときがもっとも
keyにインサイドし、Tonicを印象付けます
それに対して
secondary X7は、
Root自体は、keyにはまっているけど
diatonic外のコードであり、
そのKeyの調性は守ってないし、
また
X7系のコードは、本来
Primary X7として向かいたいkeyがあるので
たとえば) A7は
key=C の調性上なら
セカンダリーのX7/Uとしての役割をだしますが、
A7はKey=Dのプライマリー X7としての響きも
強く持っています
なので
仮にkey=Cの調性上にあっても
このA7が鳴ると
一瞬的には、A7がPrimary X7として本来向かう
Key=Dの調性へOutした感じがでます
ここがポイント)
しかし、A7がそのまま進行して
「D」に解決してみると
その「D」のコードは
key=Dの調性上のTではなく
key=Cの調性上のU-の役割だったので
(この場合はコードの違いより役割の違いが重要)
セカンダリーで一瞬Outした調性は
またすぐに元の調性に戻ることができます。
このしくみを前提に
次の表をみてください
この
セカンダリードミナントは
Outな響きを感じさせる機能ですが
調性の範囲内では
そのOut性の弱いです
逆にいうと
X7の中でも、
プライマリーの次に
よりインサイドに戻りやすい性質が
セカンダリーの特徴であり
セカンダリーはむしろ
インサイドを狙うためのコードと解釈できます。
●secondary dominantの条件の
@RootがKeyのdiatonicの音であることや
A解決先のコードに不安定な響きは避ける、
などの条件も、
セカンダリーが
よりインサイドしやすくなるための条件です
つまり
セカンダリードミナントとは
一瞬、Outしたような雰囲気を出しながらも
すぐに調性にインサイドさせるためのコードなので
あまりOutさせないように
使うのがポイントといえます
ドミナントモーションもその意味で
機能するように
フレーズやテンションなどを
考える必要があります
その意味で、
テンションのつけ方を考えると
まず
@プライマリー的なテンションのつけ方だと
■major9th上の音で
■keyのdiatonic音以外は調性を守る意味で避ける
このテンションのつけ方は
解決先「T」に対して調性を守るためのものなので
この場合はKey=Dに向かう感じが強まります
→A7(9,13)
とくにこの13thの「ファ♯」音は、
次のコードがDであることを予感させるで
よりKey=CからOutした感じに響きます
Point!)
セカンダリードミナントに
プライマリー的なテンションのつけ方をすると
コードの響きは自然に響きますが
元のkeyに対してはOutした感じが強まります
それに対して
Aセカンダリーのテンションのつけ方だと
■トライアド部分のmajor 9th上の音を考えながら
■chord toneのすき間をkeyのdiatonic音で埋めます
keyのdiatonicの音で埋めるのは、
その音がすべて元のkeyの調性内の音だからです
Point!)
それらの音がテンションとして加わると
オルタードの音も含まれてくるため
コードの響きは不協和が増すけど
調性としては、逆に
元のkeyが予感される音が増えるので
調性にはまって聞こえる
セカンダリードミナントの狙いは
インサイドなので、
available tensionは、後者Aのつけ方になります
説明は以上です
ただし! 音楽では調性よりも その前後の流れを重視することも多いので これはあくまでも理論としての まとめ方であり 音楽としては、そこにしばられないという 捉え方もとても大事です ルールは自由になるために使うほうがいいと思う |
今回、大事なのは
いろんな技法の中で、
セカンダリーにはセカンダリーの
狙いがあるっていうのを分かったうえで
それに合わせてテンションなどを
選べるようになるかって部分です。
たとえば、
曲をOutさせようとしたとき
セカンダリーにあえてOutな音を加えて
表現をするのもいいし、
もっとOutする技法に選択し直すのも
ありだと思う
それぞれに違う効果があるので
ここもねらいなのだけど
よし。あえてセカンダリーを
Outさせるぞおおおってなった場合
どんな音を使えば、
よりアウトさせれるのか?
それが
今回の話から
みえてきますよね
ヾ(*・ω・)ノ゜+.ここなんです。
こうした考え方は、
テンションのつけ方の話だけで終わらず
たとえば、フレーズにおいても
スケールに何か1音を加えることで
何か雰囲気を足そうとした場合、
→エッセンシャルトーン(後日)
その1音が、
曲においてどんな効果になるのかを
分かったうえで狙って使えたら
とても便利ですよね
そういうのが分かる内容に
ここを作っていけたらなって思います
(●´∀`)ノ+゜
さいごに)
こんかいは
ちょっと反省するところも多くて
次からは気をつけようと思うのだけど
これからも
知る音楽理論じゃなくて
使える音楽理論になるよう
がんばって内容進めていくので
どうぞおつきあいください
それでは次回。