ゴミ収集員のブログ

日々作業をしているとパッカー車に近づいて来る人が居ます
近づいてくる理由も様々な理由がありますが…
大体はちょっと遅れて持ってきて、「これも持っていって！」のパターンです
他の理由としては「これどうやって捨てればいいの？」とかが多いです
実はパッカー車に近づくという行為は結構な危険があったりします

そこで今回は作業中のパッカー車に近づいて欲しくない理由をいくつか書いて行きます

・ゴミをぶつけられる
自分達も一応は気にしてはいますが…
どうしてもパッカー車を近づけられない集積所などで止むを得ず投げ入れる時、投入口を逸れて外れたり…
袋の掴んだ部分や底から破けてしまいばら撒いてしまったりすることもあります
そういう時に近くにいると、ぶつかったりゴミ塗れにされたりする事もあるかも知れません
もちろん最初に書いた通り、そういった事がないように気をつけてはいますが…
人間がやっている以上確実ではないと思っていて欲しいです

・謎の液体がかかる
個人的にはこれが1番可能性が高いと思います
もはや「これが言いたかった」と言っても過言ではないです
主に生ゴミの時に多いですが…パッカー車にゴミが詰まって来るとビチャビチャと謎の液体が跳ね飛びます
それは時には腐った卵だったり…
ある時にはカレーだったり…
またある時時には味噌汁だったり…
おかゆだったり腐った野菜の汁や排水溝に溜まったゴミの汁…
更にはそれらが混ざった謎の液体…
そんなものが飛び出して来る事が往々にしてあります…もちろん臭いですw
もしそれらが掛かって嫌な思いをしたくなければ…本当に離れていてください

・怪我や事故につながる可能性がある
これもすごく重要です！
個人的には、出来る事なら本当に広まって欲しい事だと思ってます
たまに死角から何も言わず動作中のパッカー車にゴミを自分で入れていく方がいます
これの何が危ないかと言うと…パッカー車には回転板というものが付いていて、回収中は回しています
最近は「単動」と言って1サイクルで止まるようになっている物が多いようですが、
自分達の扱っている車は連続回転の物を使っています
1サイクルの物はちょっと目を離しても止まってくれますが、
連続回転の時にもし都合の悪いものが巻かれてしまった場合気付いた時には手遅れの可能性が増えます…
もしそれが人だったとしても…
「動作中のパッカー車の投入口に手を入れない」は収集員にとっては常識です
動かす時には声を掛けてから動かしますし、体を入れる時はストッパーをかけます…
それくらい危険なんです
全国レベルで見れば同業者が回転板事故で亡くなる話を毎年数回は聞いてます
取り扱っている自分達でも事故の可能性があるんです
軽い気持ちでゴミを持ってきて、怪我をしたり命を落とすような事が無いよう
ゴミの事は面倒でも作業員に任せてください

・病気などにかかる可能性がある
これは2020年7月現在なら言わずもがなですねw
ゴミは基本誰がどんな物を捨てていてもおかしくありません
例えばうつる病気を持っている方の使用済みティッシュが圧縮されて飛び出してきたりするわけですw
稀に可燃ゴミに注射針が混ざって出て来る…なんてこともあります
自分の同僚でその注射針が手に刺さってしまい病院送りになった人もいます
インフルエンザの方のゴミがあったりすれば空気感染だってありえる訳です
やはり回転板が回っている時は近づかないほうが無難でしょうね

・単純に臭いし汚い
パッカー車は何を回収しているかわかりません
生ゴミなら生ゴミの臭い…
空き缶ならビールやらジュースの混ざった臭い…
時にはシンナーのような薬品系の臭いがすることもありますので…
まあ離れていた方が無難だと思います

とまあ5つ程にまとめてみましたが如何だったでしょうか？
「じゃあ用がある時はどうしたらいいの？」と思うかもしれませんが、
用がある時は少し離れた所から普通に声をかけて下さい！！
確かに「遅れて持ってきて申し訳ない」とか、
「忙しそうな時に声をかけるのも悪い」という気持ちは有り難いです
余裕が無い時や本当に忙しい時などはにこやかな対応が出来ない時もあります
ですが上記のような危険があるという事も事実です
お互いの為…単純に御自身の身を守る為にも作業中のパッカー車には近づかないでください…
よろしくお願いしますm(_ _)m

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