2019年01月22日
『脊椎動物の脳の起源』
脳の進化と成長
『脊椎動物の脳の起源』
ウニやクラゲやハマグリであっても神経系は発達している。ミミズや昆虫やダニも脳の働きをする神経組織は持っている。
しかし、人間と同じ5億年の歳月をかけても人間の心を生み出したような大きくて複雑な脳を作り出すことはできなかった。
5億年かかったとはいえ、この複雑な人間の脳が出来上がった秘密は、カンブリア紀に脊椎動物の祖先のホヤの幼生に似たプランクトンが、「神経管」というものを作り出したことにある。
神経管発生当時は、神経管の端に神経細胞がほんの少数作り出されただけだった。ホヤの幼生の頭部の神経管には12個の細胞からなる脳内の目、1個の細胞からなる平衡器官も見られる。
神経管はどの脊椎動物でもきわめて似ており、発生直後に神経板に溝が入り、この溝が内側に入り込んで、筒状に頂上が癒合し、直径0.2mm、長さ2mmほどの中空の管として形成される。
この神経管が屈曲し、膜が厚くなるようにして脳が形成されていく。
参考文献:ニュートン別冊 脳力のしくみ 2018年7月15日発行
『脊椎動物の脳の起源』
ウニやクラゲやハマグリであっても神経系は発達している。ミミズや昆虫やダニも脳の働きをする神経組織は持っている。
しかし、人間と同じ5億年の歳月をかけても人間の心を生み出したような大きくて複雑な脳を作り出すことはできなかった。
5億年かかったとはいえ、この複雑な人間の脳が出来上がった秘密は、カンブリア紀に脊椎動物の祖先のホヤの幼生に似たプランクトンが、「神経管」というものを作り出したことにある。
神経管発生当時は、神経管の端に神経細胞がほんの少数作り出されただけだった。ホヤの幼生の頭部の神経管には12個の細胞からなる脳内の目、1個の細胞からなる平衡器官も見られる。
神経管はどの脊椎動物でもきわめて似ており、発生直後に神経板に溝が入り、この溝が内側に入り込んで、筒状に頂上が癒合し、直径0.2mm、長さ2mmほどの中空の管として形成される。
この神経管が屈曲し、膜が厚くなるようにして脳が形成されていく。
参考文献:ニュートン別冊 脳力のしくみ 2018年7月15日発行
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