2017年11月28日
16作目 「日本のいちばん長い日」 (2015 日本)
昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を、「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人監督が映画化。1945年8月15日に玉音放送で戦争降伏が国民に知らされるまでに何があったのか、歴史の舞台裏を描く。太平洋戦争末期の45年7月、連合国軍にポツダム宣言受諾を要求された日本は降伏か本土決戦かに揺れ、連日連夜の閣議で議論は紛糾。結論の出ないまま広島、長崎に相次いで原子爆弾が投下される。一億玉砕論も渦巻く中、阿南惟幾陸軍大臣や鈴木貫太郎首相、そして昭和天皇は決断に苦悩する。出演は阿南惟幾役の役所広司、昭和天皇役の本木雅弘をはじめ、松坂桃李、堤真一、山崎努ら。
映画.comより
予告編はこちら↓↓↓
<ちんたらと前置き>
どうも、明日から高校生活最後の定期テストを迎える夢追い人です。
テスト勉強もある程度しなきゃいかんという状況なので今日は短めに。
宮城事件(またの名を玉音盤事件) 皆さんご存知でしょうか?
みやぎじけんじゃないですよ。きゅうじょうじけんです。
日本史勉強してる受験真っただ中の友達に聞いてみたんですけど、ほとんど知らなかったので高校レベルの日本史ではやらないようですね。
実際私も今作を観るまでは知りませんでしたから( ̄ー ̄)
教科書にはのっていないけどこの事件めちゃ重要だと思います。
簡単に言うとですね。
太平洋戦争終戦間近に本土決戦を強行しようとした陸軍の青年将校たちのクーデタです。
歴史にifは禁物といいますが、もしもこのクーデタが成功していたら日本は本土決戦でアメリカの猛攻に玉砕し、今の日本はなかったでしょう。
ひょっとすると広島と長崎以外の各地にも原爆投下なんてこともあったかもしれません。
まさに日本の運命を決した重要な事件だったわけですがなぜかこれが教科書に載っていない(;´Д`)
なぜに宮城事件が教科書にのっていないのか?
色々調べてみましたけど、「天皇を冒涜する事件だから」「成功していないし、規模も小さかったから」などの理由が見つかりましたがどれもう〜んという感じ。
私としては載せない理由がわかりません(´・ω・)
もうちょっと深く掘り下げたい気もしますがなんせ時間がないもので…
申し訳ないですが、さっそくストーリーを追ってきます。
以下ネタバレ注意
<サクッとストーリー>
わりと登場人物がごちゃごちゃしてた気がするので、この相関図である程度把握しながら観たほうがいいかもしれません。
時は太平洋戦争終戦間近。新たに組閣された鈴木内閣の総理大臣鈴木貫太郎(山崎努)は自分が総理大臣の間に戦争を終わらせることを誓います。
しかし時は戦争時代。軍部やほかの閣僚、官僚のなかには神国日本の名誉のため降伏なんぞせずに本土決戦に持ち込むべきだという意見も多々あり、鈴木貫太郎だけでは戦争終結には持ち込めません。
そこで彼の力になるのが昭和天皇(本木雅弘)です。
絶対の存在である天皇が発する戦争終結の聖断にはどれほどの要職についていようと逆らえるものではありません。
陸軍を代表して入閣していた陸軍大臣の阿南惟幾(役所広司)は、天皇陛下の聖断と陸軍の本土決戦に対する強い情熱の間に挟まれ苦悩します。
広島や長崎に原爆が落とされるなど本土にも甚大な被害が出始めるにつれ、戦争は終結させるべきだという方向に流れていき、ついにポツダム宣言の受諾が決定されます。
特に陸軍の幹部はこの決定に苦しみますが、天皇の聖断には逆らえず納得せざるを得ません。
しかし、ここで最期まで納得しなかったのが陸軍のなかでも若い青年将校。
畑中少佐(松坂桃李)を中心として、クーデタをおこそうとします。
彼らの目的は、天皇陛下の終戦宣言を録音した玉音盤を盗み、ラジオ放送を防ぐこと。
そうすることで戦争を続け、本土決戦に持ち込もうとしていました。
彼らは陸軍の幹部を訪ねまわりクーデタへの協力を要請しますが承諾してもらえません。
仕方なく自分たちだけでクーデタを強行し、師団長を殺害したのち、皇居を制圧せよという内容の偽の師団長命令を出します。
偽の命令に動かされた近衛師団は玉音盤の捜索を始めますが、玉音盤を隠した天皇の侍従のおかげで玉音盤は発見されず。
後に皇居に到着した東部軍大将の田中静壱によりクーデタは鎮圧されます。
クーデタは失敗に終わりましたがクーデタに強い責任を感じた阿南惟幾は自宅で腹を切り自害します。
クーデタを計画した畑中ら青年将校もクーデタの失敗後自害しました。
かくして無事にラジオ放送はなされ、戦争は終結しました。
今作から学んだのは、戦争を終わらせる難しさですね。
最後まで降伏に反対したのは陸軍なのですが、実は彼らの軍は本土決戦に向けてほとんどが温存されていたんですよ。
戦争期間中ずっとお国のために命を捧げろと教育され、行き過ぎた愛国心を刻み込まれた人々からなる軍ですから降伏に納得できない理由も少しはわかる気もします。
一番かわいそうなのは、クーデタをおこした青年将校たちなのかもしれません。(間違ったことをしているのに違いはありませんが。)
戦争中に心にたまっていた情熱を開放できる矛先はやはり戦争で最期まで戦うことだったのでしょう。
「日本のいちばん長い日」はこちらから
日本人として知っておくべき歴史だと思いますよ。
それでは今日はこれにて('ω')ノ
映画.comより
予告編はこちら↓↓↓
<ちんたらと前置き>
どうも、明日から高校生活最後の定期テストを迎える夢追い人です。
テスト勉強もある程度しなきゃいかんという状況なので今日は短めに。
宮城事件(またの名を玉音盤事件) 皆さんご存知でしょうか?
みやぎじけんじゃないですよ。きゅうじょうじけんです。
日本史勉強してる受験真っただ中の友達に聞いてみたんですけど、ほとんど知らなかったので高校レベルの日本史ではやらないようですね。
実際私も今作を観るまでは知りませんでしたから( ̄ー ̄)
教科書にはのっていないけどこの事件めちゃ重要だと思います。
簡単に言うとですね。
太平洋戦争終戦間近に本土決戦を強行しようとした陸軍の青年将校たちのクーデタです。
歴史にifは禁物といいますが、もしもこのクーデタが成功していたら日本は本土決戦でアメリカの猛攻に玉砕し、今の日本はなかったでしょう。
ひょっとすると広島と長崎以外の各地にも原爆投下なんてこともあったかもしれません。
まさに日本の運命を決した重要な事件だったわけですがなぜかこれが教科書に載っていない(;´Д`)
なぜに宮城事件が教科書にのっていないのか?
色々調べてみましたけど、「天皇を冒涜する事件だから」「成功していないし、規模も小さかったから」などの理由が見つかりましたがどれもう〜んという感じ。
私としては載せない理由がわかりません(´・ω・)
もうちょっと深く掘り下げたい気もしますがなんせ時間がないもので…
申し訳ないですが、さっそくストーリーを追ってきます。
以下ネタバレ注意
<サクッとストーリー>
わりと登場人物がごちゃごちゃしてた気がするので、この相関図である程度把握しながら観たほうがいいかもしれません。
時は太平洋戦争終戦間近。新たに組閣された鈴木内閣の総理大臣鈴木貫太郎(山崎努)は自分が総理大臣の間に戦争を終わらせることを誓います。
しかし時は戦争時代。軍部やほかの閣僚、官僚のなかには神国日本の名誉のため降伏なんぞせずに本土決戦に持ち込むべきだという意見も多々あり、鈴木貫太郎だけでは戦争終結には持ち込めません。
そこで彼の力になるのが昭和天皇(本木雅弘)です。
絶対の存在である天皇が発する戦争終結の聖断にはどれほどの要職についていようと逆らえるものではありません。
陸軍を代表して入閣していた陸軍大臣の阿南惟幾(役所広司)は、天皇陛下の聖断と陸軍の本土決戦に対する強い情熱の間に挟まれ苦悩します。
広島や長崎に原爆が落とされるなど本土にも甚大な被害が出始めるにつれ、戦争は終結させるべきだという方向に流れていき、ついにポツダム宣言の受諾が決定されます。
特に陸軍の幹部はこの決定に苦しみますが、天皇の聖断には逆らえず納得せざるを得ません。
しかし、ここで最期まで納得しなかったのが陸軍のなかでも若い青年将校。
畑中少佐(松坂桃李)を中心として、クーデタをおこそうとします。
彼らの目的は、天皇陛下の終戦宣言を録音した玉音盤を盗み、ラジオ放送を防ぐこと。
そうすることで戦争を続け、本土決戦に持ち込もうとしていました。
彼らは陸軍の幹部を訪ねまわりクーデタへの協力を要請しますが承諾してもらえません。
仕方なく自分たちだけでクーデタを強行し、師団長を殺害したのち、皇居を制圧せよという内容の偽の師団長命令を出します。
偽の命令に動かされた近衛師団は玉音盤の捜索を始めますが、玉音盤を隠した天皇の侍従のおかげで玉音盤は発見されず。
後に皇居に到着した東部軍大将の田中静壱によりクーデタは鎮圧されます。
クーデタは失敗に終わりましたがクーデタに強い責任を感じた阿南惟幾は自宅で腹を切り自害します。
クーデタを計画した畑中ら青年将校もクーデタの失敗後自害しました。
かくして無事にラジオ放送はなされ、戦争は終結しました。
今作から学んだのは、戦争を終わらせる難しさですね。
最後まで降伏に反対したのは陸軍なのですが、実は彼らの軍は本土決戦に向けてほとんどが温存されていたんですよ。
戦争期間中ずっとお国のために命を捧げろと教育され、行き過ぎた愛国心を刻み込まれた人々からなる軍ですから降伏に納得できない理由も少しはわかる気もします。
一番かわいそうなのは、クーデタをおこした青年将校たちなのかもしれません。(間違ったことをしているのに違いはありませんが。)
戦争中に心にたまっていた情熱を開放できる矛先はやはり戦争で最期まで戦うことだったのでしょう。
「日本のいちばん長い日」はこちらから
日本人として知っておくべき歴史だと思いますよ。
それでは今日はこれにて('ω')ノ
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