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2023年12月04日

FX編 第22章 FXのインジケーターの使い方:インジケーターの定義や種類、インジケーターの設定や解釈、インジケーターの組み合わせや選択

 FXの取引において、相場の動きを分析するために欠かせないのがインジケーターです。インジケーターとは、チャート上にラインやグラフを表示させて相場のトレンドや売買の強弱などを視覚化してくれるツールのことです。インジケーターを使うことで、相場の流れを把握しやすくなり、売買のタイミングを見極める際に役立ちます。

 しかし、インジケーターは種類が多く、それぞれに特徴や使い方があります。初心者の方はどのインジケーターを使えばいいのか、どうやって設定や解釈をすればいいのか、悩んでしまうかもしれません。そこで今回は、FXのインジケーターの定義や種類、インジケーターの設定や解釈、インジケーターの組み合わせや選択などについて、解説していきます。

FXのインジケーターとは?

 FXのインジケーターとは、チャート上にラインやグラフを表示させて相場のトレンドや売買の強弱などを視覚化してくれるツールのことです。インジケーターは、過去のチャートのパターンをもとに相場を予測するテクニカル分析の一種です。テクニカル分析とは、相場の動きを数値化して分析する手法のことで、相場の心理や需給のバランスなどを考慮に入れます。

 インジケーターには、相場の大まかな流れである「トレンド」を把握するトレンド系と、通貨の買われすぎ・売られすぎといった売り買いの強さや相場の過熱感を把握できるオシレーター系の2種類があります。トレンド系はチャートに重ねてラインが表示され、オシレーター系はチャートの下部に表示されます。それぞれに特徴や使い方がありますので、後述していきます。

 インジケーターを使うことで、相場の流れを把握しやすくなり、売買のタイミングを見極める際に役立ちます。また、インジケーターの中には自動売買ができるものもあり、起動しておくと自分が操作しなくても自動的に取引を継続できます。このように、インジケーターはFXの取引において、非常に重要なツールとなります。

FXのインジケーターの種類と特徴

 FXのインジケーターには、トレンド系とオシレーター系の2種類があります。それぞれに特徴と代表的なインジケーターを紹介します。

トレンド系インジケーター

 トレンド系インジケーターとは、相場の大まかな流れである「トレンド」を把握するもので、今後のチャートの動きを予測するために使われます。トレンド系インジケーターはチャートに重ねてラインが表示され、現在のトレンドがひと目でわかるのが特徴です。ただし、複数のインジケーターを同時に表示するとチャートが見にくくなるので注意しましょう。

 相場のトレンドがわかるインジケーターのため、順張りの取引で利用されるのが一般的です。順張りとは、トレンドの流れに乗って取引をすることで、相場が上昇傾向なら買い注文、下落傾向なら売り注文を入れる手法です。相場全体の方向性を把握しやすいため、中長期的なFX運用にも効果を発揮するでしょう。

 代表的なトレンド系インジケーターには以下のようなものがあります。

・移動平均線
 一定期間の終値の平均値を折れ線グラフで表したインジケーター。移動平均線のなかにもいくつか種類があります。移動平均線はメジャーな指標のひとつで、現在の相場が上昇トレンド・下降トレンド・もみ合い局面(レンジ相場)のどれなのかを判断できます。現在の価格が移動平均線より上であれば買いが強い強気相場、下であれば売りが強い弱気相場です。ただし、単純移動平均線は過去数日間の平均を表示するため、現在の値動きとリアルタイムで連動しない点はデメリットです。リアルタイム性を重視する場合は、直近の平均に重きを置いている指数平滑移動平均線か、加重移動平均線を選びましょう。

・ボリンジャーバンド
 統計学をもとに現在の価格が平均値からどの程度乖離しているかを割り出し、値動きするであろう範囲を表示するインジケーター。ボリンジャーバンドは、中央に移動平均線、上下に標準偏差をもとにしたバンドを表示します。価格が上下のバンドに接近すると反発する傾向があります。また、バンドが狭くなるとボラティリティ(値動きの激しさ)が低くなり、バンドが広くなるとボラティリティが高くなります。ボリンジャーバンドは、トレンドの転換点やブレイクアウト(急激な値動き)の予測に使えます。

・SMA(単純移動平均)
 移動平均線の一種で、一定期間の終値の単純平均を折れ線グラフで表したインジケーター。SMAは、相場のトレンドやサポートライン(下値の目安)、レジスタンスライン(上値の目安)を判断するのに役立ちます。SMAは、短期的なものと長期的なものがあり、短期的なものは値動きに敏感に反応し、長期的なものは値動きの大きな流れを捉えます。SMAの短期線と長期線が交差する点は、トレンドの転換点となる可能性が高いです。SMAは、単純に平均をとるため、過去の値動きに遅れて表示されるというデメリットがあります。そのため、SMAを使う場合は、他のインジケーターと併用することが推奨されます。

オシレーター系インジケーター

 オシレーター系インジケーターとは、通貨の買われすぎ・売られすぎといった売り買いの強さや相場の過熱感を把握できるもので、今後のチャートの反転を予測するために使われます。オシレーター系インジケーターはチャートの下部に表示され、値動きの振れ幅を示すグラフや棒グラフなどがあります。オシレーター系インジケーターの特徴は、一定の範囲内で値動きが繰り返されることで、その範囲の上限や下限を超えたときに相場の反転が起こる可能性が高いと判断できることです。

 相場の反転が予測できるインジケーターのため、逆張りの取引で利用されるのが一般的です。逆張りとは、相場の反転を狙って取引をすることで、相場が上昇傾向のときに売り注文、下落傾向のときに買い注文を入れる手法です。相場の過熱感や売買の強弱を捉えやすいため、短期的なFX運用にも効果を発揮するでしょう。

 代表的なオシレーター系インジケーターには以下のようなものがあります。

・RSI(相対力指数)
 価格の変動率をもとに、相場の買われすぎ・売られすぎの状態を示すインジケーター。RSIは、0から100までの値で表され、一般的には70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎと判断されます。RSIが買われすぎ・売られすぎの領域に入ったときには、相場の反転が起こる可能性が高いと考えられます。また、RSIが50を上回ると上昇トレンド、下回ると下降トレンドと判断できます。RSIは、相場のトレンドに沿って取引する場合や、相場の反転を狙って取引する場合に使えます。

・MACD(移動平均収束拡散法)
 2本の移動平均線の乖離度を示すインジケーター。MACDは、短期の移動平均線(MACDライン)と長期の移動平均線(シグナルライン)の差をグラフで表します。MACDラインとシグナルラインが交差する点は、トレンドの転換点となる可能性が高いです。また、MACDラインがシグナルラインより上であれば上昇トレンド、下であれば下降トレンドと判断できます。MACDは、トレンドの方向性や強さを把握するのに役立ちます。

・ストキャスティクス
 価格の変動範囲の中での現在の位置を示すインジケーター。ストキャスティクスは、0から100までの値で表され、一般的には80以上は買われすぎ、20以下は売られすぎと判断されます。ストキャスティクスが買われすぎ・売られすぎの領域に入ったときには、相場の反転が起こる可能性が高いと考えられます。また、ストキャスティクスには2本のラインがあり、%Kラインと%Dラインと呼ばれます。%Kラインと%Dラインが交差する点は、トレンドの転換点となる可能性が高いです。ストキャスティクスは、相場の反転を狙って取引するのに使えます。

FXのインジケーターの設定や解釈

 FXのインジケーターを使うときには、インジケーターの設定や解釈を正しく行うことが重要です。インジケーターの設定とは、インジケーターの表示方法や計算方法を調整することで、インジケーターの解釈とは、インジケーターの値や形をもとに相場の状況を判断することです。インジケーターの設定や解釈には、以下のようなポイントがあります。

・インジケーターの設定
 インジケーターの設定は、自分の取引スタイルや目的に合わせて行うことが望ましいです。インジケーターには、デフォルトの設定値がありますが、それをそのまま使うのではなく、自分の取引の時間軸や期間、リスク許容度などに応じて調整することで、より効果的にインジケーターを使うことができます。例えば、短期的な取引をする場合は、インジケーターの期間を短くすることで、値動きに敏感に反応するようにできます。逆に、長期的な取引をする場合は、インジケーターの期間を長くすることで、値動きの大きな流れを捉えるようにできます。

・インジケーターの解釈
 インジケーターの解釈は、一つのインジケーターだけでなく、複数のインジケーターを併用して行うことが望ましいです。インジケーターは、それぞれに特徴や強みがありますが、同時に欠点や限界もあります。例えば、トレンド系インジケーターは、トレンドが発生しているときには有効ですが、トレンドがないときには無効です。逆に、オシレーター系インジケーターは、トレンドがないときには有効ですが、トレンドが発生するときには無効です。そのため、一つのインジケーターだけで判断すると、相場の状況によっては誤った判断をしてしまう可能性があります。そこで、トレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせて使うことで、相場の状況に応じて最適な判断をすることができます。例えば、トレンド系インジケーターでトレンドの方向や強さを把握し、オシレーター系インジケーターでトレンドの転換点やブレイクアウトのタイミングを探るというように、インジケーターの特徴を活かして使い分けることが重要です。また、同じ種類のインジケーターでも、異なる期間やパラメーターを設定することで、相場の状況に合わせて細かく分析することもできます。

FXのインジケーターの組み合わせや選択

 FXのインジケーターを使うときには、インジケーターの組み合わせや選択も重要なポイントです。インジケーターの組み合わせとは、複数のインジケーターを同時に表示して相場の分析を行うことで、インジケーターの選択とは、自分の取引スタイルや目的に合ったインジケーターを選ぶことです。インジケーターの組み合わせや選択には、以下のようなポイントがあります。

・インジケーターの組み合わせ
 インジケーターの組み合わせは、相補的なものを選ぶことが望ましいです。インジケーターは、それぞれに特徴や強みがありますが、同時に欠点や限界もあります。そのため、同じ種類や同じ機能のインジケーターを重ねて使うと、相場の分析が曖昧になったり、チャートが見にくくなったりする可能性があります。そこで、トレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせたり、トレンドの方向や強さ、反転やブレイクアウトのタイミング、売買の強弱や過熱感など、異なる側面から相場を分析できるインジケーターを組み合わせたりすることで、相場の分析がより正確になります。

・インジケーターの選択
 インジケーターの選択は、自分の取引スタイルや目的に合わせて行うことが望ましいです。インジケーターには、多くの種類がありますが、すべてのインジケーターが自分にとって有効なわけではありません。例えば、短期的な取引をする場合は、値動きに敏感に反応するインジケーターを選ぶことが有効ですが、長期的な取引をする場合は、値動きの大きな流れを捉えるインジケーターを選ぶことが有効です。また、順張りの取引をする場合は、トレンド系のインジケーターを選ぶことが有効ですが、逆張りの取引をする場合は、オシレーター系のインジケーターを選ぶことが有効です。そのため、自分の取引の時間軸や期間、リスク許容度、手法などに応じて、自分にとって最適なインジケーターを選ぶことが重要です。

まとめ

 FXのインジケーターとは、チャート上にラインやグラフを表示させて相場のトレンドや売買の強弱などを視覚化してくれるツールのことで、相場の流れを把握しやすくなり、売買のタイミングを見極める際に役立ちます。インジケーターには、トレンド系とオシレーター系の2種類があり、それぞれに特徴や代表的なインジケーターがあります。インジケーターを使うときには、インジケーターの設定や解釈を正しく行うことが重要です。また、インジケーターの組み合わせや選択も重要なポイントです。インジケーターを自分の取引スタイルや目的に合わせて調整し、相補的なものを組み合わせて使うことで、より効果的にインジケーターを使うことができます。インジケーターを理解し、正しく使いこなすことで、FXの取引の成功に近づくことができるでしょう。





前章
 FX編 第21章 FXのトレンドの見極め方:トレンドの定義や種類、トレンドラインやトレンドチャネル、トレンドの転換や継続

次章
 FX編 第23章 FXのパターンの認識方法:パターンの定義や種類、パターンの形成や確認、パターンのトレード法
タグ:FX
posted by もぴ at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | FX
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