2014年05月14日
だれとく? Windows XP の OSS化 ( ? ) を求める声への感想
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だれとく?と感じたのは私だけなのか。
どう考えても、大多数の立場においてリスクやコストが
大きく発生するような乱暴な意見にみえました。
もしかしたら、本質は
「公開すれば危険度が増すから皆、XPの使用を止める(だから、公開するべきだ)!」
ということを唱えている可能性もある。
とにもかくも気になったのが、この記事を執筆された方が講師であり
他者に情報を教え伝える立場であったこと。
なにが正しいか、という点に関しては判断できないけれど、
個人的には同意できない内容でしたので、その理由をまとめみました。
注)記事の内容から「基本設計≒ソースコード」という解釈であり、「問題解決節」に対する見解です。
▼マイクロソフトはXPの基本設計を公開すべきだ
記事中、気になった箇所に関して、
================================
★Microsoft社
敢えて強い表現を使用しているのだと思います。
もし、Microsoft社がOSS化という方法で公開をするにしても、
権利関係の整理に大規模なコストが発生すると考えられます。それこそ10数年分の精査が必要なわけですし。
そもそも、Microsoft社が保有するライセンスや、著作権等は失効しないはずなので
ゴミどころか重要な財産であるはずです。
★一般ユーザー
それほどまでに、「生活の中にあって当たり前のモノ」になっているということでもあるということだとも思います。
ただ、どんなにMicrosoft社が大企業とはいえ、企業は企業であり、営利団体です。
ゴーイングコンサーンの原則をも無視して、慈善団体となれ、というような声は
さすがに、一般ユーザーからも上がらないと感じます。
社会に出て企業に属し、仕事をしている方々ならその点も理解がある方の方が多いと思いますが
この点、私の認識が甘いのかもしれないですね…
もう1点、最近の「IE問題」で露呈したITリテラシーがまだまだ一定に届いていないユーザーが
多く存在している点も、大きな問題だと思います。
悪意ある攻撃から身を守る最低限の力を身に着いていない状態での声は、
親切な有志におんぶにだっことなるようにみえるので、それこそユーザー側のエゴだと思います。
Windos7、Windows8 に乗り換えることは、今までどおり安心して使うために必要な
選択肢であって、それを望まないのであれば個人の裁量として相応の自助努力をする必要があると思います。
この点、地デジ切り替えの際にした選択と似たような問題だと思ってます。
電波切り替えに伴い、脱テレビをした方も多くいらっしゃいましたので。
★クラッカー
「ハッカー」は秀でたコンピューター技術を善意の生産活動に充てる方々への尊敬の念を込めた呼称です。
記事中にあるように今なおXPから離れられないユーザーが大勢いることは自明なので、
それを狙った悪意ある活動が行われることは容易に想像できると思います。
加えて、同等の技術を持つ善人/悪人がいるのであれば、
◆問題発見→攻撃
◆問題発見→修復→防御
では、明らかに攻撃側が有利であり、
Linux 等の例で示している(発足すると予測する)善意のコミュニティに
依存することは実質的に不可能だと思います(発足⇒成長ももちろん至難)。
執筆の方も書いている『親切な方』を
頼る形になる点が同じであれば、Linux を使用する方が理にかなっている気がします。
最近は、Linux系 Zorin OS 等、かなり Windows に近い使用感で利用できるものも
OSSにて多く提供されていますし、コミュニティも(新規に作り上げるよりは)圧倒的に成熟しています。
★その他企業
予算等、いろいろな問題があるのは理解しますが
適切な体制なのであれば導入更新および別資源の活用体制の構築を行うべきかと…。
この点に関しては大きく言及があるわけではなかったので、本当にただの感想です。
================================
最後に
今回紹介した記事は
多くの人が使い続けたいのにサポートを打ち切るとは何事だ!
↓↓↓
有志で成立する善意のコミュニティも発足するから、ソース公開しても大丈夫!
↓↓↓
善意の有識者達、守ってね!
という風に読めてしまいます。
突っ込みどころ満載です(^^;
ニュース記事で発信することが出来る方や、教壇にたって物事を教えることは
非常に難しいことだと思いますが、今回のような誤解を生むような記事はあまりよくないと感じます。
どうしても、
「自分たちが(無償でもっと多くの)恩恵を享受できる形」を作ろうとしているように見えてしまいました。
※執筆している方が私財を投げ打ってコミュニティを発足させ、Microsoft 社に提案等を進めているのであれば、
※本内容は全くの筋違いになりますので、その際は訂正してお詫びする覚悟です。
※また、多くのところで話題になっているようなので、意見指摘も含め正しい知識を拡散しようという
※狙いの上に執筆された記事であったら、完全に踊らされた形になるので、感服します。
Windows XP に関する情報を公開することで得られるメリットは非常に少なく
Microsoft 社や使用しているユーザーが被るであろうデメリットの方が遥かに大きいというのが個人的結論です。
ちなみに、コミュニティを構築し維持させることに関しては
オライリージャパン出版の以下の本がおすすめです!
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だれとく?と感じたのは私だけなのか。
どう考えても、大多数の立場においてリスクやコストが
大きく発生するような乱暴な意見にみえました。
もしかしたら、本質は
「公開すれば危険度が増すから皆、XPの使用を止める(だから、公開するべきだ)!」
ということを唱えている可能性もある。
とにもかくも気になったのが、この記事を執筆された方が講師であり
他者に情報を教え伝える立場であったこと。
なにが正しいか、という点に関しては判断できないけれど、
個人的には同意できない内容でしたので、その理由をまとめみました。
注)記事の内容から「基本設計≒ソースコード」という解釈であり、「問題解決節」に対する見解です。
▼マイクロソフトはXPの基本設計を公開すべきだ
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bandotaro/20140513-00035276/
記事中、気になった箇所に関して、
★Microsoft社の立場からそれぞれ考えてみています。
★一般ユーザー
★クラッカー
★その他企業
================================
★Microsoft社
[記事引用]上記の表現に関しては、おそらく一定理解の上、
MS社はWindowsの基本設計を公開していません。でもサポートを止めたというのだからXPに限っては見捨てたわけです。どうせゴミならば公開して、XPユーザーが自由に修正できるようにすればいいのではないのでしょうか。
敢えて強い表現を使用しているのだと思います。
もし、Microsoft社がOSS化という方法で公開をするにしても、
権利関係の整理に大規模なコストが発生すると考えられます。それこそ10数年分の精査が必要なわけですし。
そもそも、Microsoft社が保有するライセンスや、著作権等は失効しないはずなので
ゴミどころか重要な財産であるはずです。
★一般ユーザー
[記事引用]慣れ親しんでいるものを手放さなければいけないので、上記の気持ちも理解できなくもありません。
「XPユーザーはどうしても7か8に乗り換えさせる」というのはさすがに企業エゴでしょう
それほどまでに、「生活の中にあって当たり前のモノ」になっているということでもあるということだとも思います。
ただ、どんなにMicrosoft社が大企業とはいえ、企業は企業であり、営利団体です。
ゴーイングコンサーンの原則をも無視して、慈善団体となれ、というような声は
さすがに、一般ユーザーからも上がらないと感じます。
社会に出て企業に属し、仕事をしている方々ならその点も理解がある方の方が多いと思いますが
この点、私の認識が甘いのかもしれないですね…
もう1点、最近の「IE問題」で露呈したITリテラシーがまだまだ一定に届いていないユーザーが
多く存在している点も、大きな問題だと思います。
悪意ある攻撃から身を守る最低限の力を身に着いていない状態での声は、
親切な有志におんぶにだっことなるようにみえるので、それこそユーザー側のエゴだと思います。
Windos7、Windows8 に乗り換えることは、今までどおり安心して使うために必要な
選択肢であって、それを望まないのであれば個人の裁量として相応の自助努力をする必要があると思います。
この点、地デジ切り替えの際にした選択と似たような問題だと思ってます。
電波切り替えに伴い、脱テレビをした方も多くいらっしゃいましたので。
★クラッカー
[記事引用]まず、コンピューター技術に長けており悪意を持った行動を取る人は「クラッカー」と呼ばれ、
XPの基本設計を世界中のプログラマーが改善していくといったとしてもMS社に大きな打撃となるとも思えません。プログラマーは新規さを本質的に追い求めるので ( 中略 ) Linuxもパソコンに限定すればMS社を駆逐するような勢いはないのですから。
「ハッカー」は秀でたコンピューター技術を善意の生産活動に充てる方々への尊敬の念を込めた呼称です。
記事中にあるように今なおXPから離れられないユーザーが大勢いることは自明なので、
それを狙った悪意ある活動が行われることは容易に想像できると思います。
加えて、同等の技術を持つ善人/悪人がいるのであれば、
◆問題発見→攻撃
◆問題発見→修復→防御
では、明らかに攻撃側が有利であり、
Linux 等の例で示している(発足すると予測する)善意のコミュニティに
依存することは実質的に不可能だと思います(発足⇒成長ももちろん至難)。
執筆の方も書いている『親切な方』を
頼る形になる点が同じであれば、Linux を使用する方が理にかなっている気がします。
最近は、Linux系 Zorin OS 等、かなり Windows に近い使用感で利用できるものも
OSSにて多く提供されていますし、コミュニティも(新規に作り上げるよりは)圧倒的に成熟しています。
★その他企業
予算等、いろいろな問題があるのは理解しますが
適切な体制なのであれば導入更新および別資源の活用体制の構築を行うべきかと…。
この点に関しては大きく言及があるわけではなかったので、本当にただの感想です。
================================
最後に
今回紹介した記事は
多くの人が使い続けたいのにサポートを打ち切るとは何事だ!
↓↓↓
有志で成立する善意のコミュニティも発足するから、ソース公開しても大丈夫!
↓↓↓
善意の有識者達、守ってね!
という風に読めてしまいます。
突っ込みどころ満載です(^^;
ニュース記事で発信することが出来る方や、教壇にたって物事を教えることは
非常に難しいことだと思いますが、今回のような誤解を生むような記事はあまりよくないと感じます。
どうしても、
「自分たちが(無償でもっと多くの)恩恵を享受できる形」を作ろうとしているように見えてしまいました。
※執筆している方が私財を投げ打ってコミュニティを発足させ、Microsoft 社に提案等を進めているのであれば、
※本内容は全くの筋違いになりますので、その際は訂正してお詫びする覚悟です。
※また、多くのところで話題になっているようなので、意見指摘も含め正しい知識を拡散しようという
※狙いの上に執筆された記事であったら、完全に踊らされた形になるので、感服します。
Windows XP に関する情報を公開することで得られるメリットは非常に少なく
Microsoft 社や使用しているユーザーが被るであろうデメリットの方が遥かに大きいというのが個人的結論です。
ちなみに、コミュニティを構築し維持させることに関しては
オライリージャパン出版の以下の本がおすすめです!
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