2023年1月21日、U.Todayが報じた記事（Cardano (ADA): Can Token Burns Drive up Price?）の内容です。（動画後半11分30秒頃から）
前半のパート1はコチラをご覧ください。
タイトル：カルダノ(ADA)のトークンバーンは価格を押し上げることができるのか
Sabrina Martins Vieiraさん
「トークンバーンがADAの成長に最適でない理由を探ります」
免責事項：ここに記載された見解は投資アドバイスではなく、情報提供のみを目的としています。また、必ずしもU.Todayの意見を反映したものではありません。あらゆる投資や取引にはリスクが伴うため、意思決定の前に必ずご自身で調査をお願いします。失っては困るお金を投資することはお薦めしません。
暗号通貨市場がカルダノ(ADA)のパフォーマンスを注意深く監視しているのは、このアルトコインが今後の強気な市場サイクルでの強力な候補と考えられているためである。現在、2021年に見られたATHを下回ってはいるものの、カルダノの強力なファンダメンタルと活発な開発コミュニティは新高値の可能性を示している。
カルダノ(ADA)の主な特徴の1つは、450億枚という総供給量の多さである。これは、最大供給量2100万枚のビットコイン(BTC)を大きく上回っており、投資家の間ではこのコインの価格上昇の可能性について懸念が高まっている。この問題の対応策として、トークンをバーンする可能性が議論されてきたが、コインの価値に大きな影響を及ぼすかどうかは未知数である。
トークンバーンは、特定の暗号通貨プロジェクトで広く用いられている手法で、コインに対する需要が一定しているか、増加した場合に、残りのトークンの価値を上昇させる可能性に懸けて、発行済みトークンの一部を破棄するものである。しかし、カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、この手法を声高に批判している。
同氏は、この方法はプロジェクトに対して実際に根本的な価値を失くさせるもので、トークン価格を操作するための戦術として使われる可能性があると主張している。さらにホスキンソン氏は、トークンをバーンすると流動性が低下し、市場のボラティリティが高くなり、この2つの要因が投資家に悪影響を及ぼす可能性があると主張している。
その結果、この起業家は、カルダノプロジェクトが短期的な価格操作の戦術に頼るのではなく、その技術の進歩と強固なユーザー基盤の構築に重点を置くという戦略を好ましいとしている。
バーン率はADA価格に有利に働くか
BNBのトークンバーンに見られるように、流通しているトークンからの回収は、カルダノ(ADA)の価格に影響を及ぼすとしても限定的であると思われる。従来から、このような行為は一時的に価格上昇を引き起こすが、時間の経過とともに、トークンバーンの影響は小さくなってきている。暗号通貨の価格を左右するのは、市場の需要、他のブロックチェーンプロジェクトとの競争、進行中の開発努力など、他の要因も重要な役割を果たすことを心に留めておくことが不可欠だ。
Shiba Inu（SHIB）やTerra Classic（LUNC）など、他のアルトコインのパフォーマンスは、この点をさらに強調するものだ。このようなトークンは、それぞれのエコシステム内での重大発表や開発に反応するか、さらに広い暗号通貨市場での楽観主義や投機熱が高まった時期に大きな価格変動を経験した。言い換えれば、このような暗号通貨の価格を形成する上では、トークンの破棄よりも具体的な進歩や投資家心理の方が大きなウェイトを占めているのだ。
さらに、カルダノ(ADA)が現在、ATHから89%下落していることは注目に値する。トークンバーンは、特に現在の市場パフォーマンスを考慮すると、このアルトコインの価格にプラスに働く可能性はあるが、カルダノを以前のピーク値である3.10ドルに戻すのに十分とは考えにくい。
一方、ホスキンソン氏は、カルダノのガバナンスモデルが、インフレ率の調整など、ADAの投資家がプロトコルに変更を加えることができるよう設計されていることを強調しているのも重要な点である。発行率が著しく低下し、手数料を得るのに十分な取引量がなくなった場合は、コミュニティが金融政策の変更について投票することも可能である。
ただし、ここに挙げたのは単なる仮説であり、金融政策の変更については、決定前にカルダノコミュニティで十分に議論し、評価する必要がある。
（記事は以上です。）
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