ヨークシャーテリア みるくの物語　♪

最近、我が家で犯罪が勃発している。
その犯罪とは「下着泥棒」である。



この下着泥棒なかなかのやつで
パパはもちろんママの下着にもほとんど興味はしめさない。
私の下着をターゲットとしているようだ。

洗濯物を見つけ
狙いを定めると
ジャンプして奪い、走り去る。
その動作はなかなか俊敏で華麗だ。

しかしこの泥棒、結構間抜けなところがあり
奪った下着を隠すわけでもなく
必ずテーブルの下に運び
しばらくするとそれをおいてどこかに行ってしまうのだ。


いつまでも泣き寝入りしているわけにはいかない。
私は勇気をだして下着を取り返すべき行動をおこす。
そうっとテーブルの下に潜り込んだ。
やつはまだ気付いていない。
そうっと手を伸ばした時
はっ。気付かれた！？
こっちを見ている！
走ってくる！！

だが、一瞬私の手のほうが早かった。
泥棒のダッシュもなかなかのものだったが
明らかにやつに私を甘く見ていた。
やつは敗北の目で私を見上げた。
私は見事奪還に成功したのである。

ところが、この泥棒
全く悪びれる様子もない。
「返せー」とまるで自分のもののように
ジャンプしてくる。
まるでジャイアンのようだ。


今日も我が家の下着泥棒は
四本足で元気に
洗濯物に向かってジャンプしている。