2011年10月19日
三角数の話
三角数をとりあえず、10個並べてみます
1 3 6 10 15 21 28 36 45 55 …
もちろん適当に並べたわけではなく、ある法則によって決まった数。
この時点で何かに気づいた人はかなり鋭い。
では、どのような数であるかを紹介します。
三角数は、正三角形の形に点を並べたときに、そこに並ぶ点の総数 です。
今はもう馴染みがないかもしれませんが、米俵の積み方と同じ。
1 1+2=3 3+3=6 6+4=10
1〜4番目の三角数は図の通り、1 3 6 10 です。
続けると、5番目以降が、15 21 28 ・・・となる事を確認してください。
ここで、色の付いた部分に注目すると、足す数が一つずつ増えている事がわかります。
1番目の三角数 1=1
2番目の三角数 3=1+2 1〜2の自然数を足したもの
3番目の三角数 6=1+2+3 1〜3の自然数を足したもの
4番目の三角数 10=1+2+3+4 1〜4の自然数を足したもの
5番目の三角数 15=1+2+3+4+5 1〜5の自然数を足したもの
※下線部は、一つ前の三角数 色付き部分が、増える数 です。
面白い数でしょ?専用の名前(三角数)が付いているのも納得です。
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・100番目の三角数の求め方
100番目の三角数 ?=1+2+3+・・・+98+99+100 1〜100の自然数を足したもの
これを求めるために単純に足していくとすごく時間がかかるので
天才少年ガウスの計算方法に頼りましょう。
<順と逆に並べ、1と100、2と99、3と98という風に上下でセットを作ります>
1 + 2 + 3 + 4+ ・・・ +98+99+100 = 100番目の三角数
100+99+98+97+ ・・・ +3 + 2 + 1 = 100番目の三角数
<上下を足していきます>
101+101+101+101+ ・・・ +101+101+101 = 101×100
(※101のセットが100個出来ました。)
となり、101×100=10100
10100は、100番目の三角数を二回足した数なので、
100番目の三角数=10100÷2=5050 と、なります。
ちなみに、考え方を拡張すると、n番目の三角数を求められます。
意欲のある人は、上の考え方を参考にして、
n番目の三角数をnを使った式で表してみてください。
定期テストや受験でもよく出てくるパターンの問題です。
ヒント 1+2+3+ ・・・ +n=n番目の三角数
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