2019年12月26日
絶望ビリー
『会社を辞めて日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の結婚生活は、それなりに平穏に過ぎていた。しかし、飼っていた猫の失跡をきっかけにバランスが少しずつ狂い始め、ある日クミコは僕に何も言わずに姿を消してしまう。僕は奇妙な人々との邂逅を経ながら、やがてクミコの失踪の裏に、彼女の兄「綿谷ノボル」の存在があることを突き止めていく……。』というのが、Wikipediaに書いてあるあらすじ。全三部あって、内容はあっちにとんだり、こっちにとんだり、登場人物は個性的で飽きないけど、読み進めるのに時間がかかる。
登場人物の一人の笠原メイ↑のセリフには共感する部分も多いし、『1Q84』にも登場する牛河も、『ねじまき鳥クロニクル』にでてくるキャラクターだ。この小説の内容は、主人公の妻のクミコは、自分が繰り返した浮気を苦に失踪してしまう。というものだ。
僕は四年前の7〜8月に二ヶ月間の長期出張をしたことがある。その件を上司に持ちかけられた時、出来れば別の人間にして欲しいと頼んだ。その頃、妻が頻繁に夜間外出をするようになっていて、どことなく不安があったからだ。結局長期出張を承諾して、9月、二ヶ月ぶりに自宅に帰ったその日も、夜になって妻はこれから外出するから、と出ていってしまった。。。それまで、もしかしたらと思ってても怖くてきけなかったのに、その日は外出中の妻に電話をかけた。いい加減吹っ切れたのかもしれない。答えはクロだった。その後、自分の気持ちを整理するまで時間が二ヶ月くらいかかった。これまでの結婚生活について振り返ったり、自分のその日の気持ちを毎日ノートに書いたりした。自分でも自分の考えが理解出来なくなっていたし。そして11月、僕たちは話し合い、別々に生きていくことを決めた。
その頃の僕は現実から逃避したくて、自分の部屋に引きこもって、ずっと『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいた。主人公に自分を重ねていたのかもしれない。
あれから随分キズは癒えた気がするけど、虚無感や喪失感は今でも時々浮上してくる。たまに、自分が何のために生きているのか自問することもあるし、人生の行く先も見失ったような気になることもある。吹田のマンションからは四年前に妻と長男が広島に帰り、僕は三年前に浅草に引っ越してきた。今でもそこに残ってるのは、ベランダのプランターからマンションの玄関先に植え替えたラベンダーだけだ。
登場人物の一人の笠原メイ↑のセリフには共感する部分も多いし、『1Q84』にも登場する牛河も、『ねじまき鳥クロニクル』にでてくるキャラクターだ。この小説の内容は、主人公の妻のクミコは、自分が繰り返した浮気を苦に失踪してしまう。というものだ。
僕は四年前の7〜8月に二ヶ月間の長期出張をしたことがある。その件を上司に持ちかけられた時、出来れば別の人間にして欲しいと頼んだ。その頃、妻が頻繁に夜間外出をするようになっていて、どことなく不安があったからだ。結局長期出張を承諾して、9月、二ヶ月ぶりに自宅に帰ったその日も、夜になって妻はこれから外出するから、と出ていってしまった。。。それまで、もしかしたらと思ってても怖くてきけなかったのに、その日は外出中の妻に電話をかけた。いい加減吹っ切れたのかもしれない。答えはクロだった。その後、自分の気持ちを整理するまで時間が二ヶ月くらいかかった。これまでの結婚生活について振り返ったり、自分のその日の気持ちを毎日ノートに書いたりした。自分でも自分の考えが理解出来なくなっていたし。そして11月、僕たちは話し合い、別々に生きていくことを決めた。
その頃の僕は現実から逃避したくて、自分の部屋に引きこもって、ずっと『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいた。主人公に自分を重ねていたのかもしれない。
あれから随分キズは癒えた気がするけど、虚無感や喪失感は今でも時々浮上してくる。たまに、自分が何のために生きているのか自問することもあるし、人生の行く先も見失ったような気になることもある。吹田のマンションからは四年前に妻と長男が広島に帰り、僕は三年前に浅草に引っ越してきた。今でもそこに残ってるのは、ベランダのプランターからマンションの玄関先に植え替えたラベンダーだけだ。
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