アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2021年08月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
マメマメさんの画像
マメマメ
プロフィール

広告

posted by fanblog

2019年12月26日

絶望ビリー

『会社を辞めて日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の結婚生活は、それなりに平穏に過ぎていた。しかし、飼っていた猫の失跡をきっかけにバランスが少しずつ狂い始め、ある日クミコは僕に何も言わずに姿を消してしまう。僕は奇妙な人々との邂逅を経ながら、やがてクミコの失踪の裏に、彼女の兄「綿谷ノボル」の存在があることを突き止めていく……。』というのが、Wikipediaに書いてあるあらすじ。全三部あって、内容はあっちにとんだり、こっちにとんだり、登場人物は個性的で飽きないけど、読み進めるのに時間がかかる。

登場人物の一人の笠原メイ↑のセリフには共感する部分も多いし、『1Q84』にも登場する牛河も、『ねじまき鳥クロニクル』にでてくるキャラクターだ。この小説の内容は、主人公の妻のクミコは、自分が繰り返した浮気を苦に失踪してしまう。というものだ。




僕は四年前の7〜8月に二ヶ月間の長期出張をしたことがある。その件を上司に持ちかけられた時、出来れば別の人間にして欲しいと頼んだ。その頃、妻が頻繁に夜間外出をするようになっていて、どことなく不安があったからだ。結局長期出張を承諾して、9月、二ヶ月ぶりに自宅に帰ったその日も、夜になって妻はこれから外出するから、と出ていってしまった。。。それまで、もしかしたらと思ってても怖くてきけなかったのに、その日は外出中の妻に電話をかけた。いい加減吹っ切れたのかもしれない。答えはクロだった。その後、自分の気持ちを整理するまで時間が二ヶ月くらいかかった。これまでの結婚生活について振り返ったり、自分のその日の気持ちを毎日ノートに書いたりした。自分でも自分の考えが理解出来なくなっていたし。そして11月、僕たちは話し合い、別々に生きていくことを決めた。




その頃の僕は現実から逃避したくて、自分の部屋に引きこもって、ずっと『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいた。主人公に自分を重ねていたのかもしれない。




あれから随分キズは癒えた気がするけど、虚無感や喪失感は今でも時々浮上してくる。たまに、自分が何のために生きているのか自問することもあるし、人生の行く先も見失ったような気になることもある。吹田のマンションからは四年前に妻と長男が広島に帰り、僕は三年前に浅草に引っ越してきた。今でもそこに残ってるのは、ベランダのプランターからマンションの玄関先に植え替えたラベンダーだけだ。




この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9518003
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。