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2019年12月16日

DIRTY

メキシコ南部のビジャエルモッサには1等バスのターミナルと2等バスのターミナルが別々の場所にあります。

次の目的地へ向かうためにバスチケットを買う際、長距離移動なので利用するのは1等バスにするつもりでしたが、一応2等バスの方もどんな感じか見てみることにし2等バスターミナルへ行きました。

ターミナル内に入ってすぐのところにタコスやトルタスなどを出す安い軽食屋が連なるエリアがあったので、ここで朝食を取ることにしました。

このときにトルタス2個とドリンクのセットを注文したのですが、この飲み物は初めて見るものでした。

コップに入った白い液体にシナモンかココアパウダーのような茶色い粉が散らしてあり、味は甘いのにくどくなくとても美味しかったです。
 ビジャエルモッサはとにかく暑くて甘ったるい飲み物は全く飲む気がしませんでしたが、これは甘いのにさっぱりしているので現地の気候によく合う飲み物だと思い強く印象に残っていました。


 
この飲み物を2度目に飲んだのはその後に行ったカンクンでした。

トュルム通りからパラパス公園へ向かう通りにレストランやカフェテリアが連なるエリアがあり、ここを歩いていたときに何か飲み物を飲もうと思っていたところ、あるレストランの店先でウェイターの客引きに誘われたので飲み物だけ頼むことにして入りました。

店先のメニューには「ホームメイドドリンク」という項目があってその中でも何種類か用意されており、どうせなら珍しい飲み物がいいので、ホームメイドドリンクのどれかにすることにしました。

その項目の一番上に載っていた飲み物がどこかで見た名前だと思い、ウェイターにどんな物か尋ねたら、ライスでできた飲み物だと言われてピンと来たんです。ビジャエルモッサで飲んだあの白い飲み物ではないかと。

迷わずそれを注文して店内の席についてやがて運ばれてきたのは、ビール中ジョッキほどの大きさの陶器製のカップに白い飲み物とたくさんの氷が入ったものでした。ストローも付いてました。

飲んでみるとやはりあの味でした。

ビジャエルモッサで飲んだものよりほのかに癖がありましたが、甘いのにさっぱりしている不思議な味は同じでした。
氷がたくさん入っているのでよく冷えており、カンクンの熱さで弱っていた身体に染み入るようでした。


この米で作られた白い飲み物を3度目に飲んだのは帰国直前にメキシコシティのレストランで日替わり定食(Menu del dia)を頼んだときでした。

メニューに書かれた定食の内容に「Arroz branco」というのがあり、直訳すると「白い米」になるのでてっきり白米のご飯が出るのかと思っていました。
しかし、スープとトルティーヤと前菜が出された後に、コップと軽量ポットのような容器に入れられた白い飲み物が運ばれてきてテーブルに置かれ、その後にメインディッシュが出されてもご飯は出てこなかったので、このときになって「Arroz branco」はご飯のことではなく白い飲み物のことだと気がつきました。
おそらく白い米で作られた飲み物だからこういう表示名にしているのだと思います。
この店のは過去2回飲んだものに比べ味がやや薄かったですが、気に入った飲み物だったので最後にもう一度飲めたのはよかったです。 

この飲み物の名前は、カンクンの店で見たメニューでは「コルチャータ(corchata)」だったと記憶していましたが、帰国後にネットで調べてみたらどうやら自分の勘違いだったようで「オルチャータ(horchata)」という名前らしいです



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