マメマメの借金返済ブログ

「今日の宿題は作文です。みんなしっかりやってくるように」


「げっ！まじかよ！俺作文が一番嫌いなんだよ〜」


たかし君は作文用紙の前で悶絶していました。

「くっそ〜…お袋に聞いてみるか」

思い悩んだ挙げ句、たかし君はお母さんに聞くことにしました。

「なぁ、お袋　作文の宿題が出たんだけどどうすりゃあいい？」

「えっ？あ、ごめん。後にしてくれる？」

「……何で」

「今手がはなせないの〜」

「……はぁ…」

ん？待てよ……人が言った事を作文にしれば、それなりに作文になるんじゃないか…？

「手が…はなせないの〜……っと。」

たかし君は作文用紙に
「手がはなせないの〜」
と書きました

「よし。次は弟だな！」

たかし君は弟の部屋へ向かいました。

「よう！弟よ！何やってるんだ？」

「ん〜？アンパンマン」

「そうか、そうか、アンパンマンかぁ！」

たかし君は作文用紙に
「アンパンマン」
と書きました

「うっし!次はじいちゃんだな」

たかし君はじいちゃんの部屋へ向かいました

「ん〜…どうじゃったかの〜？」

「ん？どうしたんだ？じいちゃん」

「いやぁ…最近の物忘れがはげしくての…」

「ふぅん…」

「もう、年じゃからの〜はっはっ…」

「はははは。」

たかし君は作文用紙に
「もう年じゃからの〜」
と書きました

「次は姉貴だな。」

たかし君はお姉ちゃんの部屋へ向かいました

「姉貴〜聞きたい事あるんだけどさ〜」

えていた

「うわっ！すまん。」

ドアをしめて、たかし君は作文用紙に
「きゃー!!エッチ！」
と書きました

「次は兄貴だな。」

たかし君はお兄ちゃんの部屋へ向かいました

「兄貴〜聞きたい…」

「うん。そうか、分かった」

お兄ちゃんはタイミングが悪く電話で話していた。

「分かった。バイクで行くぜ！」

「……」

たかし君は作文用紙に
「バイクで行くぜ！」
と書きました



１週間後

「それでは、書いてきた作文を発表してもらいます。」

とうとう、この日がやってきた。

とにかく、先生に何を言われても止まることなく作文を読み続けよう！


そして、俺の番が来た。

「それではたかし君お願いします。」

「手がはなせないの〜」

「何？あなたは、私を誰だと思っているんだ！」

「アンパンマン」

「ちょっと！私の年を考えなさい！」

「もう年じゃからの〜」

「ちょっと！あなた叩きますよ！」
「後で職員室に来なさい」

「バイクで行くぜ！」



そのあと、先生に叱られまくったのは言うまでも無い……





ヨシキイチゴ