2022年01月28日
モンタギュー文法からGPSGへ−イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正6
素性間には、その一定の依存性を表したFCRがある。*
(7)
FCR1 [BAR, 0] =[N]&[V]&[SUBCAT]
FCR2 [BAR, 1] ⊃〜[SUBCAT]
FCR3 [BAR, 2] ⊃〜[SUBCAT]
FCR4 [NULL, +] ⊃[SLASH]
FCR1は、あるカテゴリーが[BAR, 0](語彙的主要部)となるには、N、V、SUBCATに関する素性の指定がある時に限るという意味である。FCR2とFCR3は、語彙的主要部の当社が下位カテゴリー化をせず、SUBCATの値を持つことはないといっている。また、FCR4により、NULLから足素性値SLASHが導かれる。NULLは、FFPの説明の際、再び取り上げる。
素性と素性値が取る通常値を指定するためにFSDがある。*
(8)FSD1 〜[NULL]
FSD2 〜[NOM]
FSD3 [INV, −]
FSD1とFSD2は、素性[NULL]と素性値[NOM]が有標であることを、FSD3は、限られた場合に等値が起こることを表している。
花村嘉英(2022)「モンタギュー文法からGPSGへ−イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正」より
(7)
FCR1 [BAR, 0] =[N]&[V]&[SUBCAT]
FCR2 [BAR, 1] ⊃〜[SUBCAT]
FCR3 [BAR, 2] ⊃〜[SUBCAT]
FCR4 [NULL, +] ⊃[SLASH]
FCR1は、あるカテゴリーが[BAR, 0](語彙的主要部)となるには、N、V、SUBCATに関する素性の指定がある時に限るという意味である。FCR2とFCR3は、語彙的主要部の当社が下位カテゴリー化をせず、SUBCATの値を持つことはないといっている。また、FCR4により、NULLから足素性値SLASHが導かれる。NULLは、FFPの説明の際、再び取り上げる。
素性と素性値が取る通常値を指定するためにFSDがある。*
(8)FSD1 〜[NULL]
FSD2 〜[NOM]
FSD3 [INV, −]
FSD1とFSD2は、素性[NULL]と素性値[NOM]が有標であることを、FSD3は、限られた場合に等値が起こることを表している。
花村嘉英(2022)「モンタギュー文法からGPSGへ−イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正」より
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