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2020年07月10日

ヘルマン・ヘッセの‟Schön ist die Jugend”の多変量解析−クラスタ分析と主成分8

【カラム】
A平均1.2 標準偏差0.45 中央値1.0 四分位範囲1.0   
B平均1.0 標準偏差0 中央値1.0 四分位範囲1.0 
C平均2.0 標準偏差0 中央値2.0 四分位範囲2.0 
D平均1.8 標準偏差0.45 中央値2.0 四分位範囲2.0
【クラスタABとクラスタCD】
AB 平均1.1低い、標準偏差0.22低い、中央値1.0低い、四分位範囲1.0低い 
CD 平均1.8高い、標準偏差0.22低い、中央値2.0高い、四分位範囲2.0高い
【クラスタからの特徴を手掛かりにし、どういう情報が主成分なのか全体的に掴む】
ABの中央値が低く、CDは高いため、視覚、直示そして新情報が多い。 
【ライン】合計は、言語の認知と情報の認知の和を表す指標であり、文理の各系列をスライドする認知の柱が出す数字となる。 
@ 6、視覚、直示、新情報、未解決 →少年時代悲しみが続くことはなかった。 
A 7、視覚以外、直示、新情報、未解決 →不足があるか父が尋ねる。 
B 4、視覚、直示、旧情報、解決 →夜眠れないとヘッセは答える。
C 6、視覚、直示、新情報、未解決 →居間で皆と午後のお茶をともにする。
D 6、視覚、直示、新情報、未解決 →苦悩を避ける一方、ヘッセの変調を尊重してくれた。
【場面の全体】
 全体で視覚情報が8割のため、視覚の情報が問題解決に効いており、新情報が多いことからテンポよくストーリーが展開している。 

花村嘉英(2020)「ヘルマン・ヘッセの‟Schön ist die Jugend”の多変量解析−クラスタ分析と主成分」より
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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