2024年09月12日
Thomas Mannの「魔の山」のデータベース化と推定からの分析5
5 DBの作成法と分析
DBの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。DBの数字は、登場人物を動かしながら考えている。こうしたDBを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基く脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。執筆脳は、問題解決の場面で強くなる。(花村2015、花村2017)作成したDBの大きさは、およそ5000ラインである。
表1 魔の山のDBのカラム
項目名 内容 説明
文法1 量化 不定代名詞、相互代名詞。
文法2 態 能動、受動、使役。
文法3 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法4 様相 可能、推量、必然、義務など。
文法5 イディオム 様相の拡大。
意味1 個性 若い、背が高い、我慢強いなど。
意味2 距離 現実的または心理的に近い、中位、遠い
意味3 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚
意味4 振舞い 振舞い
意味5 数字 いろいろな数字。
医学情報 病跡学との接点 受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組 「イロニーとファジィ」と病跡学でリンクを張るためにメディカル情報を入れる。
記憶 短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述) 作品から読み取れる記憶を拾う。長期記憶は陳述と非陳述に分類される。
認知プロセス1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
認知プロセス2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。
認知プロセス3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能1 ファジィ、ニューラル 「イロニーとファジィ」が入力で、「ファジィとニューラル」が出力となる。
人工知能2 エキスパート リスク回避を目的とした行動に注目する。
花村嘉英(2017)「Thomas Mannの「魔の山」のデータベース化と推定による分析」より
DBの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。DBの数字は、登場人物を動かしながら考えている。こうしたDBを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基く脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。執筆脳は、問題解決の場面で強くなる。(花村2015、花村2017)作成したDBの大きさは、およそ5000ラインである。
表1 魔の山のDBのカラム
項目名 内容 説明
文法1 量化 不定代名詞、相互代名詞。
文法2 態 能動、受動、使役。
文法3 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法4 様相 可能、推量、必然、義務など。
文法5 イディオム 様相の拡大。
意味1 個性 若い、背が高い、我慢強いなど。
意味2 距離 現実的または心理的に近い、中位、遠い
意味3 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚
意味4 振舞い 振舞い
意味5 数字 いろいろな数字。
医学情報 病跡学との接点 受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組 「イロニーとファジィ」と病跡学でリンクを張るためにメディカル情報を入れる。
記憶 短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述) 作品から読み取れる記憶を拾う。長期記憶は陳述と非陳述に分類される。
認知プロセス1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
認知プロセス2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。
認知プロセス3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能1 ファジィ、ニューラル 「イロニーとファジィ」が入力で、「ファジィとニューラル」が出力となる。
人工知能2 エキスパート リスク回避を目的とした行動に注目する。
花村嘉英(2017)「Thomas Mannの「魔の山」のデータベース化と推定による分析」より
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