(掲載)2024年6月12日
国土交通省は、適切な修繕積立金の確保を目的とした「段階増額積立方式における適切な引上げの考え方」について、「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」及び「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」を反映させるため改定しました。
修繕積立金の積立方式としては、計画期間中の積立額を均等とする「均等積立方式」、計画期間開始当初の積立額を抑え、期間中で段階的に増額していく「段階増額積立方式」があります。
将来に亘り安定的な修繕積立金の積立てを確保の観点から、「均等積立方式」が望ましい方式といえます。
一方、「段階増額積立方式」を採用するマンションの中には、計画期間中の修繕積立金の水準が大幅に上昇している例があり、予定通りの引上げができず修繕積立金の不足につながる恐れがあります。
つきましては、「段階増額積立方式」を採用している管理組合では、今回改定の「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」及び「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」にて長期修繕計画を見直しましょう。
なお、今回の改定は、管理計画認定制度にも反映させる見込みですのでご留意ください。
(出典)国土交通省 2024/6/7 「長期修繕計画作成ガイドライン・同コメント」及び 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」の改定について〜「段階増額積立方式における適切な引上げの考え方」〜