(掲載)2024年1月18日
神奈川新聞が昨年12月27日に、2020年2月逗子市池子のマンション敷地斜面が崩落し、歩いていた女子高校生が死亡した事故を巡り、マンション住民側が管理会社「大京アステージ」など4社に損害賠償を求めた訴訟で、住民側が横浜地裁判決を不服として昨年12月27日控訴したと報道しました。
住民側は2021年4月、管理会社「大京アステージ」、売り主、販売代理店、設計会社4社に対し、斜面の適切な維持管理を行わなかったなどとして、約9600万円の損害賠償を求めて提訴した。
同地裁は昨年12月15日、斜面崩落防止のための管理組合への助言などを怠ったとして「大京アステージ」に斜面復旧費など約4200万円の支払いを命じる判決を言い渡した一方で、売り主、販売代理店、設計会社の責任は認めず、3社への請求は棄却したもの。
なお、遺族は管理会社側とマンションを区分所有する住民側に損害賠償を求めて提訴し、住民側が1億円の賠償金を遺族側に支払う内容で和解が成立。同地裁は昨年12月15日、管理会社側が事故前日に斜面上部の亀裂を把握し、危険性を認識できたのに対策を怠ったなどとして、和解金分を除いた約107万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
管理組合では、マンション敷地内を調査のうえ対策を検討しましょう。
(出典)カナコロby神奈川新聞 2023/12/27逗子斜面崩落事故 マンション住民側が控訴 4社への賠償請求訴訟
(関連情報)20231222 逗子の分譲マンション斜面崩落で管理会社に賠償判決(合計約4,300万円)