(掲載)令和3年6月16日
損害保険料率算出機構は、火災保険(住宅総合保険)の「参考純率」をすべての契約条件の平均で10.9%引き上げると6月16日公表しました。
実際の保険料は損害保険各社が、それぞれ決めることになりますが、火災保険料は純保険料率と付加保険料率で構成され、ほとんどの会社は損害保険料率算出機構が算定した「参考純率」を純保険料率の目安にしているとみられます。
各社はシステムの準備や顧客への周知期間を考慮して、来年度以降、火災保険の保険料を値上げする見通しです。
なお、火災保険の参考純率は、2018年に5.5%、2019年に4.9%引き上げられましたが、今回の10.9%という引き上げ幅は2005年の8.7%を上回り過去最大です。
管理組合では、現在契約している火災保険の満期日及び契約内容を確認のうえ、来年度以降の火災保険料値上げへの対策を検討しましょう。
詳しくは、下記出典等をご参照願います。
<東京都のM構造建物の保険金額を2,000万円、家財1,000万円の「参考純率」の改定率>
〇築5年未満の建物 : +1.7%
〇築10年以上の建物 : +7.3%
※ 「M構造」とは、耐火構造(鉄筋コンクリート造等)の共同住宅
(出典)損害保険料率算出機構 2021/6/16 「火災保険参考純率 改定のご案内」
(参考)NHK 2021/6/16 火災保険がまた値上げ?