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2019年05月14日
家族の木 THE FIRST STORY 真一と梨花 <62 DNA>
DNA
梨花の35日法要を済ませた。僕はもう疲労困憊だった。梨花ももう待ちくたびれているだろう。待ちきれなくなって一人で歩き始めてしまわないだろうか。そろそろ合流したくなってきた。
梨花が大切にしていたワインを開けよう。梨花が僕たち夫婦の金婚式用に取っていたワインがある。みんなにお礼とお詫びだ。二人続くとなかなか大変だけど、もうひと頑張りしてもらおう。僕はもう疲れた。
今日はワインを開けるにはいい日だろう。ちょうど区切りになる日だ。みんなをこの家に呼ぼう。梨花も一緒に食事をしよう。そう思った。
夕食は穏やかなものだった。僕も少しおしゃべりをした。少しぐらいは孫たちの記憶に残りたかった。絵梨も純一もいい子に育った。俊也と真梨は円満だ。梨花のおかげでお気楽なおじいちゃんになれた。
夕飯を済ませて部屋に入ったところで限界が来た。睡眠薬は前から準備していた。もういいだろう。
母さん、不思議だね。僕も母さんと同じことをするなんてね。どうも、母さんも僕も恋愛にのめり込んじゃうタイプらしいね。
今思い出したんだよ。父さんの49日の夜、母さん僕にジュースを出してくれたよね。そのジュースを飲んだ後から僕の記憶が飛んでるんだよ。何日か寝ていたんだよね。あの時、母さんは僕を連れて逝こうとしたんだよね。
母さんは本当は父さんと死にたかったんだよね。僕のために6年間も頑張った。あの時、もう限界だったんだね。僕も、もう限界だ。
THE SECOND STORY 俊也と真梨 に続く
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今日はワインを開けるにはいい日だろう。ちょうど区切りになる日だ。みんなをこの家に呼ぼう。梨花も一緒に食事をしよう。そう思った。
夕食は穏やかなものだった。僕も少しおしゃべりをした。少しぐらいは孫たちの記憶に残りたかった。絵梨も純一もいい子に育った。俊也と真梨は円満だ。梨花のおかげでお気楽なおじいちゃんになれた。
夕飯を済ませて部屋に入ったところで限界が来た。睡眠薬は前から準備していた。もういいだろう。
母さん、不思議だね。僕も母さんと同じことをするなんてね。どうも、母さんも僕も恋愛にのめり込んじゃうタイプらしいね。
今思い出したんだよ。父さんの49日の夜、母さん僕にジュースを出してくれたよね。そのジュースを飲んだ後から僕の記憶が飛んでるんだよ。何日か寝ていたんだよね。あの時、母さんは僕を連れて逝こうとしたんだよね。
母さんは本当は父さんと死にたかったんだよね。僕のために6年間も頑張った。あの時、もう限界だったんだね。僕も、もう限界だ。
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家族の木 THE FIRST STORY 真一と梨花 <61 花嫁衣装>
花嫁衣装
梨花が家に帰ってきた。仏間に梨花を寝かせた。葬儀社が用意した白い絹の布団に梨花が横たわっていた。僕は梨花が箪笥の奥深くにしまい込んでいた深紅の着物を思い出した。梨花の母が用意していた婚礼用の着物だった。
梨花は花嫁衣裳を着ることがなかった。結婚前には真梨がおなかにいた。本人は花嫁衣装などには全く興味がないといった。それが婚礼費用を用意できない僕を気遣って出た言葉だということに気付いたのはずっと後のことだった。
田原家は一切の費用を負担しても結婚式をするべき家だった。それでも僕に親戚がいないことを気遣って結婚式には興味がないと言い切ったんだよね。鈍感な夫を許してほしい。今でも、こんなに良く似合うんだから、あのころ、この衣装を着た君はどんなにきれいだったろうか?この衣装を着て一緒に歩こう。
深紅の着物を布団の上に広げると仏間は一気に華やかな雰囲気になった。君には、この華やかさがピッタリだよ。梨花、もう少しだけ待っててほしい。あっちでも手をつないで歩こう。
続く
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梨花が家に帰ってきた。仏間に梨花を寝かせた。葬儀社が用意した白い絹の布団に梨花が横たわっていた。僕は梨花が箪笥の奥深くにしまい込んでいた深紅の着物を思い出した。梨花の母が用意していた婚礼用の着物だった。
梨花は花嫁衣裳を着ることがなかった。結婚前には真梨がおなかにいた。本人は花嫁衣装などには全く興味がないといった。それが婚礼費用を用意できない僕を気遣って出た言葉だということに気付いたのはずっと後のことだった。
田原家は一切の費用を負担しても結婚式をするべき家だった。それでも僕に親戚がいないことを気遣って結婚式には興味がないと言い切ったんだよね。鈍感な夫を許してほしい。今でも、こんなに良く似合うんだから、あのころ、この衣装を着た君はどんなにきれいだったろうか?この衣装を着て一緒に歩こう。
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