健康な高齢者の「もの忘れ」は、「忘れた」ことを自覚でき、大事なことはメモをとるといった行動を取れる。例を挙げると、たまに同じことを言う、片付けたものがどこにあるのか忘れることがある、会った人の名前がすぐに出てこないことがあるというものである。
一方、認知症による「もの忘れ」は体験すべてを忘れ、「忘れた」ことを自覚できず、忘れないようにするための対策を自分で取れなく、他人から指摘されても、理解できない点にある。例を挙げると、食事をしたこと自体覚えていない、いつも探しものをしている、同じことを繰り返し言う、連想の手がかりとなる情報を与えてもよく知っている人の名前が出てこないというものである。
認知症の「もの忘れ」を一本の帯に例えると、”記憶の帯”が途中で切れて抜け落ちるようなものである。底が大きく異る。
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