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2015年06月15日

メンタルトレーニングとは?

1.逆U字仮説を自分に当てはめよう
前回までの2回で、ピークパフォーマンスについていろいろと振り返ってみました。心理的な側面を見てみると「集中」とか「緊張」とか「興奮状態」などがキーワードとしてあがってくるようです。
「ゾーン」の一般的な概念として、以前に逆U字仮説を紹介しました。しかし逆U字仮説はとても一般的で、何となくはわかるけれども自分にあてはめて考えると、とても漠然としていたかもしれません。
そこで今回はもう少し逆U字仮説を個人に当てはめられるように考えていきましょう。

2.逆U字仮説の横軸に何を当てはめますか?
少しだけ逆U字仮説の復習です。

縦軸には「パフォーマンス」を、横軸には「緊張・興奮レベル」としましたね。「緊張・興奮レベル」が、最適なゾーンを外れて高すぎても低すぎてもパフォーマンスは低下してしまう、というものでした。
しかし、この横軸の「緊張・興奮」というものが少しわかりづらいのではないでしょうか?競技のパフォーマンスに影響を与えるものは他にもありそうですし、緊張・興奮といったように一つにくくってしまうのも少し無理やりな感じがします。この横軸をもう少し詳しく見ていくと少しわかりやすくなるかもしれません。

3.横軸にとるものを選ぼう
それでは、横軸には何をとったらよいのでしょうか?ここではまず3つの軸を考えてみます。それぞれ、ピークパフォーマンスを達成したときについて思い出してみましょう。練習の時、試合の時それぞれについて考えてみることも有効でしょう。

(1)興奮状態はどうでしたか?
  非常に冷静→ 5 4 3 2 1 0 1 2 3 4 5 →非常に興奮状態
(2)緊張感はどうでしたか?
  非常にリラックス→ 5 4 3 2 1 0 1 2 3 4 5 →非常に緊張状態
(3)集中はどのようでしたか?
  自分の事だけに集中→ 5 4 3 2 1 0 1 2 3 4 5 →周りの色々な事に注意

(1)と(2)は興奮と緊張を分けて考えようとするものです。まずは(1)の「興奮状態」について。
興奮状態は左の方には「非常に冷静だった」、右の方に行くと「非常に興奮していた」となっています。そしてその間にはいくつか数字がふってあります。数字のまん中は0になっています。さて、あなたのゾーンの時はどうでしたか?
まん中が0になっていることからもわかるように、これはどちらがよくて、どちらがよくない、というものではありません。あくまでも自分にとっての「ゾーン」を探すのが目的ですから、自分のピークパフォーマンスに基づいて評価してみましょう。
続いて(2)の緊張感はどうでしたか?リラックスしていましたか?緊張していましたか?リラックスしていたとしたら(もしくは緊張していたとしたら)、それはどのくらいの強さで感じたのでしょうか?
最後は(3)の集中の保ち方です。ピークパフォーマンスを振り返るわけですから、集中はしていたのだと思います。しかしその集中はどこに保たれていたのでしょうか?周囲の言葉や雰囲気などを全てシャットアウトして、まさに「自分の世界」だけに入り込んでいたのでしょうか?それとも例えば隣の人のパフォーマンスや得点経過を見たり、様々なものに集中を向けて状況判断をしたりしていましたか?これもどちらがよい、という単純なものではありません。自分にどちらが向いているのかも考えながら分析してみましょう。

4.「ゾーン」とは・・・
自分にとっての「ゾーン」が少しずつ見えてきましたか?分析を通して少しずつ形になってきたのではないでしょうか?しかし、この「ゾーン」というものは競技、試合の経験によって少しずつ変化していくもののようです。
例えば私が担当した選手で、大学生の選手でしたが、私のところに来はじめたころにゾーンを探したところ、「自分の世界にだけ入って競技をしたい」と言いました。やはり周りからいろいろ入ってくる情報を気にすると競技に集中できない、ということでした。その後彼は一生懸命練習して成功をおさめました。全国的な大会にも出場するようになりました。その全国大会を経験して帰ってくると彼は、「全国大会では結果がすぐに電光掲示板に表示される。自分のプレーもすぐにスローモーションで流れる。もちろん音声でも入ってくる。そうした中で情報をシャットアウトするのは逆に苦しいので、もっと周りの状況をみて戦えるようにしたい」と、自分から課題を見つけてきました。
ゾーンにも、経験や個人の目標、課題の持ち方によっていろいろとあるのです。決して一つの形だけだと思わず、試合などを経験するたびに見つめなおしてみてください。

5.自分が見えてきましたか?
さて、ここまで5回にわたって「自分を知ろう」というテーマでお話を進めてきました。それでも、まだまだ自分というものを知るのには時間がかかります。もう少し継続的な観察もしなくてはなりません。それが「セルフモニタリング」につながっていくのです。「セルフモニタリング」の話はもう少し後の回でします。
次回からは「自分」というベースをもとに、競技を行う上での目標設定をお話しようと思います。


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