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2015年06月01日
メンタルトレーニングとは?
1.ウキウキ、ワクワク、「ゾーン」ってどんなもの?
自分の思い通りに試合が流れていって、体の調子もよくて、すべてがうまくいく、調子がよくて、相手に負ける気がしない。早く試合がしたくて、こころも体もウキウキ、ワクワク。そんな経験をしたことがありますか?逆に調子の悪いときにはすべてにマイナス思考で、試合をやめてしまいたくなったりしますよね。なぜそんなふうに考えてしまうのでしょう?調子のよいときにはそんなこと考えもしなかったのに・・・。
調子が悪かったときのことを冷静になって振り返ってみると、いろいろと余計なことをしていたり、普段どおりでない行動をしていたりします。でも、どうしてそんなふうになってしまったかはわからない。
一方でものすごく調子がよかったときのことを考えても、ただ気がついたら試合が終わっていた。何にも考えてなかったからあっという間に試合が終わっていて、気がついたら勝っていた。これらの原因は自分のそのときのこころの状態を把握する方法を知らないでやみくもに試合に臨んでいるからではありませんか?
まずは試合で「ピークパフォーマンス」(最高のパフォーマンス)を発揮できるときのこころの状態について考えてみましょう。
<ゾーン>の状態
調子がよいとき、「絶好調!」と人が感じるときには「ゾーン」という状態に入っているといいます。緊張感は高くもなく、逆に低くもなく、程よい状態に保たれています。試合に夢中になっていて、とてもワクワクして、さらに気持ちは強く集中しているような、まさに理想的状態です。
<あがり>の状態
あがっている、とよく言いますね。競技場に立てば、誰でも緊張するものです。しかし、適度な緊張感を越えてしまうと「過緊張」の状態になってあがってしまいます。あせったりオロオロしたり、体もカチコチになってきます。
<さがり>の状態
逆にさがっている、とはあまり言いませんが、試合場に来ているのに今ひとつ気分がのってこないとか、闘争心がわいてこないとか、さらには色々なことが気になって注意散漫になってしまったりしたことはありませんか?果てはおじけづいたり、やる気をなくしたりして、試合をするのが嫌になってしまう。それが「さがり」の状態です。
2.私の「ゾーン」はどこだろう?
それでは、もう一つ考え方をすすめてみましょう。
試合に臨むにあたって「ゾーン」という心理状態があることはわかりました。でも、競技種目によって必要なこころの状態というのは少し違いますね。図の左側の二人(選手Aと選手B)は<1>という競技種目の選手です。この二人のゾーンは<2>という競技種目をやっている右側の2選手(選手Cと選手D)に比べるとやや緊張感が低くてリラックスしていた方がピークパフォーマンスを発揮しやすいようです。
<1>のような競技種目は例えば体操競技やゴルフなど、周囲の環境に合わせるというよりは自分のタイミングで同じ技術を発揮するような競技(クローズドスキル、などといいます)の選手が含まれます。
逆に<2>のように高い緊張・興奮レベルが求められる種目には、柔道やボクシングなどの格闘技やラグビー、アメリカンフットボールなど、対戦競技でボディコンタクトの強いスポーツが含まれます。
一方で同じリラックスが大事な<1>という種目をやっていても、A選手とB選手ではその心理的ゾーンは微妙に違いますね。戦う気持ちが大事な<2>という種目でもC選手はD選手よりも少しリラックスしていたほうがいいみたいです。
このように、「ゾーン」と一口に言っても、種目によってもずいぶん違います。そして同じ種目をやっていても選手個人によってまた位置が違うのです。
さて、あなたのゾーンはどこにありますか?それは次回、ピークパフォーマンスの中でお話していきましょう。
3.「セルフコントロール」はとても大事!でもその前に「セルフモニタリング」。
スポーツメンタルトレーニングの目的は自分をコントロールすることだ、と第一回目に言いました。それを「セルフコントロール」といい、その能力を高めていくことが重要なのはいまさらいうまでもありませんね。でも、そういうセルフコントロールのテクニックを学ぶ前に必ずやっておかなければならないのが、「セルフモニタリング」のトレーニングです。
自分が今「あがっているな」とか、「緊張している」とか「イマイチやる気があがっていないな」などといったことはほかならぬ自分自身で見つけるしかありません。気の知れた指導者が教えてくれるかもしれませんが、そのコーチがいつも身近にいてくれるとも限りません。自分で自分を見つめて、きちんとした状態を把握すること、これが本当は一番難しいのです。
もう少しあとに「セルフモニタリング」についてもお話する予定です。
自分の思い通りに試合が流れていって、体の調子もよくて、すべてがうまくいく、調子がよくて、相手に負ける気がしない。早く試合がしたくて、こころも体もウキウキ、ワクワク。そんな経験をしたことがありますか?逆に調子の悪いときにはすべてにマイナス思考で、試合をやめてしまいたくなったりしますよね。なぜそんなふうに考えてしまうのでしょう?調子のよいときにはそんなこと考えもしなかったのに・・・。
調子が悪かったときのことを冷静になって振り返ってみると、いろいろと余計なことをしていたり、普段どおりでない行動をしていたりします。でも、どうしてそんなふうになってしまったかはわからない。
一方でものすごく調子がよかったときのことを考えても、ただ気がついたら試合が終わっていた。何にも考えてなかったからあっという間に試合が終わっていて、気がついたら勝っていた。これらの原因は自分のそのときのこころの状態を把握する方法を知らないでやみくもに試合に臨んでいるからではありませんか?
まずは試合で「ピークパフォーマンス」(最高のパフォーマンス)を発揮できるときのこころの状態について考えてみましょう。
<ゾーン>の状態
調子がよいとき、「絶好調!」と人が感じるときには「ゾーン」という状態に入っているといいます。緊張感は高くもなく、逆に低くもなく、程よい状態に保たれています。試合に夢中になっていて、とてもワクワクして、さらに気持ちは強く集中しているような、まさに理想的状態です。
<あがり>の状態
あがっている、とよく言いますね。競技場に立てば、誰でも緊張するものです。しかし、適度な緊張感を越えてしまうと「過緊張」の状態になってあがってしまいます。あせったりオロオロしたり、体もカチコチになってきます。
<さがり>の状態
逆にさがっている、とはあまり言いませんが、試合場に来ているのに今ひとつ気分がのってこないとか、闘争心がわいてこないとか、さらには色々なことが気になって注意散漫になってしまったりしたことはありませんか?果てはおじけづいたり、やる気をなくしたりして、試合をするのが嫌になってしまう。それが「さがり」の状態です。
2.私の「ゾーン」はどこだろう?
それでは、もう一つ考え方をすすめてみましょう。
試合に臨むにあたって「ゾーン」という心理状態があることはわかりました。でも、競技種目によって必要なこころの状態というのは少し違いますね。図の左側の二人(選手Aと選手B)は<1>という競技種目の選手です。この二人のゾーンは<2>という競技種目をやっている右側の2選手(選手Cと選手D)に比べるとやや緊張感が低くてリラックスしていた方がピークパフォーマンスを発揮しやすいようです。
<1>のような競技種目は例えば体操競技やゴルフなど、周囲の環境に合わせるというよりは自分のタイミングで同じ技術を発揮するような競技(クローズドスキル、などといいます)の選手が含まれます。
逆に<2>のように高い緊張・興奮レベルが求められる種目には、柔道やボクシングなどの格闘技やラグビー、アメリカンフットボールなど、対戦競技でボディコンタクトの強いスポーツが含まれます。
一方で同じリラックスが大事な<1>という種目をやっていても、A選手とB選手ではその心理的ゾーンは微妙に違いますね。戦う気持ちが大事な<2>という種目でもC選手はD選手よりも少しリラックスしていたほうがいいみたいです。
このように、「ゾーン」と一口に言っても、種目によってもずいぶん違います。そして同じ種目をやっていても選手個人によってまた位置が違うのです。
さて、あなたのゾーンはどこにありますか?それは次回、ピークパフォーマンスの中でお話していきましょう。
3.「セルフコントロール」はとても大事!でもその前に「セルフモニタリング」。
スポーツメンタルトレーニングの目的は自分をコントロールすることだ、と第一回目に言いました。それを「セルフコントロール」といい、その能力を高めていくことが重要なのはいまさらいうまでもありませんね。でも、そういうセルフコントロールのテクニックを学ぶ前に必ずやっておかなければならないのが、「セルフモニタリング」のトレーニングです。
自分が今「あがっているな」とか、「緊張している」とか「イマイチやる気があがっていないな」などといったことはほかならぬ自分自身で見つけるしかありません。気の知れた指導者が教えてくれるかもしれませんが、そのコーチがいつも身近にいてくれるとも限りません。自分で自分を見つめて、きちんとした状態を把握すること、これが本当は一番難しいのです。
もう少しあとに「セルフモニタリング」についてもお話する予定です。