2014年10月21日
口臭対策!唾液の分泌が減る原因とは?
医師に聞く口臭対策!口臭を予防・改善する方法
さまざまな口臭の原因のなかでも、特に多くの人にみられるのが唾液の不十分な分泌によるドライマウスです。口臭の予防と改善のためには、まず唾液と口臭の関係について知っておきましょう。
口臭予防の基本
口臭と言われる嫌なニオイの主な原因は、細菌によって発生される揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)という成分です。特に口内の酸素が欠如している時(例えば口の中がネバネバする、泡立つというような状態の時)には、酸欠状態を好む嫌気性菌(けんきせいきん)の働きが活発になります。これが口内の歯垢(プラーク)を分解することで揮発性硫黄化合物が発生し、嫌なニオイとなります。そのため唾液の分泌を増やし口内の酸素を増やすことが、口臭予防とその改善の最重要ポイントと言えるのです。
唾液の分泌が減る原因
唾液の分泌が減少する原因には、どのようなものがあるのでしょうか?
カフェイン、ニコチン、アルコールの過剰摂取
これらには高い利尿作用があるため、過剰摂取をすることで脱水症状を起こし、唾液の分泌を抑えてしまいます。
水分摂取量の不足
ダイエットなどで食事や水分の摂取を無理に制限してしまう、あるいは病気などで十分に摂取できない場合、体内の水分量が大幅に減り唾液の分泌を抑制してしまいます。
咀嚼回数の不足
噛む回数が減ると唾液腺の機能を低下させてしまうため、唾液が十分に分泌されなくなります。
交感神経の刺激
交感神経が優位な状態(緊張状態など)で分泌される唾液は、水分量が少なく粘度の高いものであるため、口内が乾燥しやすくなります。
加齢
一般的に70歳を過ぎると唾液分泌量が減少すると言われています。70歳以上の男性の16%、女性の25%に唾液量の減少がみられるというデータもあります。
疾患
高熱、下痢、出血、甲状腺機能亢進症、拒食症などによる度重なる嘔吐、糖尿病、自己免疫疾患、脳血管障害、神経障害、唾液腺炎、服薬による副作用、頭頸部癌の治療のための手術や放射線治療による放射線照射の影響などは、唾液分泌を抑制するとされています。
唾液を増やす方法
唾液分泌が抑制される原因は多岐に渡りますが、それが何らかの疾患による症状である場合でなければ、以下の方法が唾液分泌量を増やすのに効果的とされています。
唾液分泌反射を利用する
ガムや昆布を噛んだり口の中で転がしたり歯と頬の間に挟んでおくことで、味反射と異物反射という2つの唾液分泌反射を刺激することが可能です。
リラックスする
人は緊張している時に交感神経が優位になるのですが、その時に分泌される唾液は粘度が高いため口内が乾燥しやすくなります。一方、リラックスしている時などは副交感神経が優位になっているため、サラサラで水分量の多い唾液が分泌されます。
交感神経と副交感神経のバランスを崩さず交感神経が優位になったままにさせないためには、ぬる目のお風呂にゆっくりと浸かる、音楽を聴く、深呼吸をするなど自分に合ったリラックス法を日常的に実践すると良いでしょう。
歯垢(プラーク)ケアの効果
食べカス、壊死した細菌、はがれた粘膜上皮などの歯垢(プラーク)を嫌気性菌が分解することにより悪臭が発生するため、歯垢のケアは口臭の予防と改善の重要なポイントとなります。歯垢の効果的なケアには、寝る前・起床時の歯磨きと食後のガムが挙げられます。
就寝中は唾液の分泌量が減るので、就寝前の歯磨きは口内の歯垢除去のために大切ですし、起床時の歯磨きは口臭を抑えるのに効果的です。また、食後はガムを噛むことで口内pHの低下を防ぐことが期待できます。口内pHが低下すると虫歯菌が活発になり歯垢を作ってしまうため、pHの低下を防ぐことも口臭予防のために重要なポイントなのです。
タグ:口臭対策
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posted by 美容ブログ と ダイエット at 12:09| 口臭